KANABI あ・そ・び・隊 あそび隊 かなび 歩き隊 中年関東歩き隊bar_red
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2017年10月23日 羽田空港発→徳島空港着 
ハイパーインメイアップ徳島泊

9:40 自宅をでる。昨夜は台風と選挙でてんやわんや。徳島便無事に飛ぶようだ。ホントに助かった。これもお大師さんのお陰か。池上、石田両氏と空港で合流。ビールとカレーで無事の旅を祈念。
14:20 徳島便90分遅れで離陸。空は台風一過で真っ青。
16:09 初めて降り立つ徳島空港。快晴。気温20度。
ハイパーインホテルにチェックイン。朝食付きで¥5000。3人で夕食に出る。
「や台寿司」で18時から21時まで飲む。店スタッフ古川さんや形山さんや京都、香川から来たお客との交流もあり腹一杯食べ飲めて良かった。
池上、石田両氏といよいよ明日から四国八十八ヶ所巡礼をスタートします。正に初めての巡礼。昨年の参勤交代ウオーキングとはまた別の感慨があります。さてどうなるか・・・。
【今日のぐだぐだ駄句】
♪ いざ巡礼 青く染まりし 空と海・・・黒澤
♪ 空と海 越えて降りたる 阿波の国・・・池上
♪ 阿波の国 遍路もうどんも 待っていろ!・・・石田
お遍路3人組、集合完了。 徳島の夜。明日からの修行行脚?に備えて英気を養ってます。

10月24日【巡礼第1日 17.2km】1番霊山寺〜5番地蔵寺 
安楽寺泊

【巡礼1日目】快晴
6:30 起床。風呂浴び今日の第一日目の無事を祈る。
8:46 高徳線にて板東駅に向かう。電車の中で台湾とフランスから巡礼に来た女性二人と同席に。早速石田がナンパ。一気に打ち解ける。台湾人のアンニさんは、何と!たった2回の区切り打ちで結願。フランス人のローズさんは、世界遺産モンサンミッシェルの近くの村からたった一人で巡礼に来たとのこと。ビックリ!
9:03 板東駅に到着。ローズさんも我々と一緒に歩くことに。
9:30 第一番札所「霊山寺」に到着。早速、境内の販売所で菅笠、金剛杖、蝋燭、線香を購入。これからお大師さまと「同行二人」がスタートするという実感がワクワク。 3人とも初めての巡礼で、いささか緊張する。まず山門には右足から入る。手水場で身を清め、本来、本堂から参拝するところ太子堂からお参りしてしまう。鐘をつくのも失念。あちゃー。蝋燭を献灯、お線香3本を献香、お賽銭を入れ、勤行(ごんぎょう)。メインの般若心経の前後に10のお経を読まねばならず、これを全て読むのは正直大変。納め札を納め、納経帳に朱印と墨書して貰い(300円)完了。結局一つの札所に記念撮影&見学込みで正味30分から40分かかる勘定。フ〜。 815年(弘仁6年)このお寺で弘法大師が21日間修行したという言い伝えがある。 山門で、ローズさんと4人で初の集合記念撮影。ハイ!パチリ! 道路に緑線が引かれていて遍路の印。これを辿ると次の札所に行けるらしいが、途中で消えた(苦笑)。
10:30 第二番札所「極楽寺」に到着。(霊山寺から1.3km) ここは安産祈願のお寺で、カップルの参拝者も多いらしい。金ピカの阿弥陀如来があるということだが見過ごす。失敗。ここから反省を含め水場で身を清めた後に、鐘を撞く。う〜ん、心にジーンと響く。ありがたや〜。石田が「あっ!、猿、お猿、ほらほらあの木の上に!」猿も参拝極楽寺。 思ったより道がフラットでアスファルト道が続く。時々側溝の蓋の穴に金剛杖を突っ込み折れそうになる。これ危険(苦笑)。
11:30 第三番札所「金泉寺」に到着。(極楽寺から2.6km) 弘法大師が手植えしたと言われる樹齢1200年の大杉がそそり立つ。そこに縛ってある紅白の綱を掴むとパワーが貰えるという言い伝えが。太子堂の裏に弘法大師が掘ったという黄金の井戸があり、自分の顔が映ったら長生きできるということで、4人が映すと何と!全員の顔が映りホッとする(笑)。
12:30 初日の昼食は「讃岐うどん/こんせんうどん」という、うどん屋に入る。しかしそこは讃岐うどん屋ではなく徳島うどんの店だった。金泉寺で石田が「近くで美味しい食べ物屋はないですか?」って聞いたら「あなたは香川県の人ではないよね?」と聞かれて、このうどん屋を紹介された。その理由が分かった次第。でも食べたかった「徳島うどん」食べられて良かった(笑)。「こんせんうどん」(800円)食す。牛肉と生卵と海老天が入って柔らかい甘目のうどん。これはこれで美味かった!! 食後は今日一番の距離を歩く。山道、竹林、ぬかるみなどお遍路らしい道が続く。草に足を取られてすってんころりん。途中自転車に乗った81歳のお婆ちゃんと遭遇。親切に案内してくれ「愛染院」(地元の赤澤信濃守の墓があり)で休憩。
15:08 第四番札所「大日寺」に到着(金泉寺から5.1km) 今日の一番高いところにあり、長い距離を歩きクタクタ。山門が改修中で迂回路から入る。シカゴから来た中年夫婦と出会う。もともと東京にも在住して日本語が少しできて話する。そろそろ夕方の光に。道道に柿がたわわに実り、老夫婦が収穫していた。一個ぐらいくださるかと思ったが甘かった。柿も甘いダロウなぁ・・。 ローズさんのリュックは12kgもあり、肩に食い込んでいる。40歳という若くもない身体にはキツイみたい。日常はあまり歩くこともなく初挑戦らしい。
15:40 第五番札所「地蔵寺」に到着(大日寺から1.7km) 途中、五百羅漢が安置している館に立ち寄り、同じ敷地内の地蔵寺に到着。新しい八角堂と古い本堂のコントラストがいい。うどん屋で遭遇した日本人カメラウーマンと再会。偶然ローズさんと同じ安楽寺の山門2階で泊まることが分かり紹介する。何と!英語がベラベラ。ローズさんも安心したみたい。 さ、これからが大変。17:00までに本日最終訪問札所の安楽寺に着かないことが判明。この地蔵寺の大きなイチョウの木の下でユックリ身体を休める。 ローズさんの夕飯と我々の晩酌用の酒を買うためにセブンイレブンに立ち寄る。郵便局にも。
17:50 本日最終予定の「安楽寺」に到着したが時間切れで参拝できず明日朝に参拝することに(地蔵寺から5.4km) この5kmはシンドかった。すでに野焼きの煙、雲が赤くなり、里の秋を堪能しながら急ぐ。日が沈み周りはもう暗く、石田がヘッドライトをつけて歩行。ようやく18時近くに到着。すでにあのカメラウーマンが到着して山門の2階にいた。ローズさんもホッとしたようで僕らもホッとする。我々の宿坊にようやく到着。宿坊らしくない近代的な宿でビックリ。高野山高校の托鉢グループや団体巡礼の客の金剛杖が玄関に並ぶ。室内灯が暖かく迎えてくれる。チェックインして部屋で寛ぐヒマもなく即夕飯。8つのお鉢に精進料理に似た夕食を頂く。隣ではお経をあげて食事している。真言宗の宿坊らしい坊さんだらけ。風呂に入り足と脹脛を揉み、今日1日の疲れを癒す。 池上さん、石田さん、ローズさんお疲れ様でした。同行二人。
一番霊山寺、二番極楽寺、三番金泉寺を終えて昼食。徳島のさぬきうどん、美味い!
朝の電車で一緒だったフランスのローズさんも一緒です。
山の中の遍路道を通り、四番大日寺、五番地蔵寺を参拝出来ました。台風一過、天気に恵まれた一日でした。
今日の宿舎「安楽寺」に18:00到着。宿坊ですが、そこら辺の旅館よりはずっと立派です。
今日の歩き24.4km、結構疲れました。
台風21号は日頃の行いと大師様のご加護で、無事通り過ぎてくれましたが、次の心配のタネが発生です。
28日は、十四番から十七番を参拝予定です。
【ぐだぐ駄句】
♪ 柿の実の 遍路に交じり 熟れ熟れて・・・黒澤
♪ 阿波の秋 白衣まといて 国際交流・・・石田
♪ 白衣(びゃくえ)着て 飲まぬタバコと 昼の酒 ・・・池上
一番の「霊山寺」最寄駅までの電車で、台湾とフランスの女性とお友達になりました。

2017年10月25日【巡礼第2日 20.8km】6番安楽寺〜10番切幡寺
セントラルホテル鴨島泊

【巡礼2日目】快晴
6:00 起床。窓開けるとナイスな天気!朝食後各々身支度。
長距離のウオーキングは排泄が重要なポイントになるので「ちゃんと出た?」「まだなんよ〜」などの会話から始まる。
7:45 山門の2階でシュラフで眠ったローズさんはやはり寒かったらしい。それより左足指に中くらいの豆ができ歩けなくなったとのことで、今日宿泊の無料の旅館を探してあげるが、あいにく見つからず。握手して我々とはここでお別れに。残念。
8:00 第六番札所「安楽寺」からお参り。大きく比較的有名な札所。空は真っ青。清々しい空気が気持ちいい。昨夜入った「弘法の湯」の名前のついた宿坊の湯も温泉で、空海も入ったらしい。湯船の壁には「南無大師遍照金剛」「おん ころころ せんだり まとぅぎ そわか」の御真言が書かれていた。安楽寺8時50分出発。
9:10 第七番札所「十楽寺」到着(安楽寺から1.1km) 歩いてるお遍路は3、4人。多くは車やバス回っている。十楽寺でもおばさん2人が車で遭遇。シャッターを押して頂く。境内ではいろんな巡礼者と遭遇し会話する。昨日会ったシカゴの夫婦や、東京から来た女性とも再会。経納帳に朱印を貰い忘れそうになる。お遍路道のいろんな道標が我々を誘ってくれる。
10:40 第八札所「熊谷寺」に到着。(十楽寺から5.2km) これまでの寺の中で一番の好きな寺(札所)。山門も、多宝塔も、本堂、太子堂全て高低バランス、レイアウトなど全て調和している。特に多宝塔は安永6年に建立され、四国で一番古い建造物。経納場に級友が作った新日本風土記の「お遍路」のポスターが!。記念写真パチリ! ここで少しクレーム話。実は霊山寺で買った金剛杖が痛い!てっきり円柱の杖かと思っていたが四角柱だった。四隅面取りしてあるがこれが長時間握り歩いていると親指と人差し指の間が痛くなって来た。赤くなり悲鳴が・・。これ何とかなりませんか?
11:50 第九番札所「法輪寺」に到着(熊谷寺から7.5km) 緩やかな下り、田畠の中を歩く。法輪寺は田んぼの真ん中にあり、村の鎮守様のようなコンパクトな札所。その外壁を背に托鉢中の日焼けした坊さんが枯れた声で読経をしている。迫力あり。門前に二つのうどん屋と蕎麦屋が並んでいたが、腹は空いたがあえて阿波名物「うどん亭八幡」まで歩くことにした。が、これが遠かった!。腹空かして時間以上歩く。この八幡の看板がそこら中、田んぼや畑に中もにある。地元の人で知らない人がいないほどエゲツない商魂たくましいうどん屋みたい。
12:55 うどん亭八幡に到着。僕はカレーライスと素うどんを注文。池上さんは八幡うどんとお稲荷3個。石田はワカメうどんと寿司三貫。腹一杯!人間って不思議、お腹膨れると気持ちも心も落ち着いて穏やかに(笑)。巡礼って何?空海は空腹の時にどんな精神状態になっていたんだろう・・? 13:50に八幡家を出て今日最後の札所「切幡寺」に向かう。天気晴朗風よわし。切幡寺まで結構急な坂登る。海抜150m。最後は333段の階段をユックリじっくり汗汗で登る。
14:10 第十番札所「切幡寺」に到着。(法輪寺から11.5km) 今日一番の疲れた。333段の階段は正直キツかった。短い映像を添付。ここであの女性カメラウーマンと再再会。いつも疲れも見せずくノ一みたいで爽やか。何で?聞くと、四国巡礼するのに西国三十三観音巡りをやって臨んだらしい。一つも豆も出来ず、これは女忍者かも。
16:06 大河、吉野川の潜水橋を渡る。先日の台風21号で川が氾濫したのか中洲の畑も泥被り、川岸の樹林がなぎ倒されていた。この潜水橋も泥に埋まった痕跡が残っていた。それにしてもこの吉野川はデカイ!多摩川の荒川の2倍以上はあろうか・・。土手を夕陽を背に歩く。ホテル までまだ遠い。明日歩く藤井寺を右に見て歩く。足が重い。豆ができたみたい。池上さん、石田はまだ大丈夫みたい。
17:20 今夜の投宿先、鴨島町のセントラルホテルに到着。朝夕食事付きで¥6600。コンビニで部屋飲みの材料を買って夕食に、池上さんカツカレー、石田はポークカツ。僕はフロントおじさんのミスで和食。今夜は洗濯日。石田が全てやってくれた。参勤交代時と同じく完璧に。ありがとう! 今日は30km超え。 さあ、明日は今回最大の難所。800mの山越え。焼山寺へ。何が起きるかお楽しみに。
今日も快晴の中、安楽寺→十楽寺→熊谷寺→法輪寺→切幡寺と六番から十番までを参拝出来ました。昨日同行したローズさんは足に豆が出来、マイペースで歩きたいとの事で、安楽寺でお別れ。十番切幡寺から鴨島町の宿泊ホテルまでは足が痛く大変でした。本日の歩行距離は久々の30km超。
【ぐだぐ駄句】
♪ 遍路道 一歩の重さや 肩が泣く・・・池上
♪ 道標 ときに迷いて 右左・・・黒澤
♪ 柿たわわ 昔ながらの へんろ道・・・石田

2017年10月26日【巡礼第3日 18.7km】11番藤井寺〜12番焼山寺 
すだち館泊

【巡礼3日目】快晴
7:55 朝食後、鴨島セントラルホテル(結婚式場付きで、ここいらでは1番のホテルだった。お遍路には勿体無いくらい)を出発。鴨島駅のセブンで昼飯(池上サンドイッチ、石田、黒澤おにぎり2個)買う。通学途中の女子高生にシャッターをお願い。パチリ!
8:15「藤井寺」に向けて出立。町中から山へ緩やかな勾配を歩く。冷たい風が心地良い。途中反対方向から熊谷寺で出会った僧侶風の台湾聾唖女性と再会。お互いにエールを送る。
8:50 第十一番札所「藤井寺」に到着(ホテルから3km) 何と!心配してたローズとあの西国制覇くノ一と境内で再会!。ローズの足の豆は回復に向っていて昨夜は我々が探し紹介した「チャンネル館」宿泊したらしい。片や、くノ一はローズと安楽寺で別れここで再び会った。くノ一の名前は「○○○○○」。納め札の裏に書いてくれた。ローズは池上さんから教えてもらった安い煙草「エコー」を買ったと自慢してた(笑)。「藤井寺」は大学の同級生竹綱君の実家がある大阪の地名と同じなので記念自撮り。
9:20 全ての儀式(だいぶ慣れてきた)を終え、ローズ別れ、くノ一と一緒に藤井寺を出発、今回最大の難所「焼山寺」を目指す。地蔵祠が続く。緑色片岩の岩場が現れ川底が淡い緑で美しく清い水が勢いよく流れている。途中でくノ一と別れる。
9:55 標高100m地点に休憩所あり。眺望良く鴨島市内が朝日に照らされ、吉野川が左から右に長く大きく流れている。400m地点まで急勾配を休み休み登る。
10:40 長戸庵という小さなお寺を通過。くノ一とは兎と亀のように抜きつ抜かれつで山登り。11:50 残り9km地点で小休止。
12:15 4番目の「遍路ころがし」(このコースには「遍路ころがし」と言われる難所が6つある)を降り切ってようやく中間地点の「柳水庵」に到着。爽やかに晴れ上がる空と樹々の下で今朝コンビニで買った昼飯を食べる。1時間ほど身体を休める。小鳥がさえずる。湧き水が流れる。飲む。腹が下らないか心配だったが大丈夫だった。空海の化身か、偶然痛む右肩に大きな蝶が止まり癒しくれる。少し達成感を感じる。
14:10 左右内(「そうち」と読む)に到着。最後の階段を登りきると、大きな弘法大師が我々を見下ろして見守ってくれていた。「ようこそ最後まで残った空海の道へ」と。 その背後に、空海お手植え「左右内の一本杉」が。樹齢1000年、胴回り7.5mの立派な杉。突然、おじさんに声かけられ柿を頂く。待望の柿。食べたかった柿を。ついでに何故か団子とバナナも頂く。初めてのご接待で感激。納め札を無理やり手渡す(笑)。ここで食う柿は格別。
14:50 ナビ担当の石田が「ここから下りで、もうすぐ焼山寺だからね」と。池上さん喜ぶ。確かもう一つ山越えあるんじゃないかと思いつつ僕も喜ぶ。途中、5回結願したという髭面の若者と遭遇。彼曰く「ここから谷に下り切って、もう一つ山がありその頂上が焼山寺で、ここからあと2時間ほど」と!。なな何と!恐れは的中。その瞬間の気の萎え方は推してシルベスタ・スタローン。あと一つの山越えが我々の気力と体力を一気に消耗させた。道幅40cm左は崖。南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛と誦える・・。 途中、金剛杖の鈴がどこかで落としたか、無い!。来た道を探したが見つからなかった・・。鈴の音がしないと心淋しく力が出ない。
16:45 第十二番札所「焼山寺」に到着(藤井寺から12.5km) 池上さんもうクタクタ。石田ダラダラ。黒澤デロデロパンパン。残り400mの平らな山道を歩く。ようやく山門へ。砂利を敷き詰め大きな杉林の中に立つ焼山寺にて今日最後の鐘を突き、本堂、太子堂をお参り。納経帖に朱印を頂き終了。 と、思いきや!まだ終わらなかった。そこから旅館までまだ3kmもあったのだ。
17:00に焼山寺を出発。すでに山中は真っ暗。石田のヘッドライトを頼りに山を下る。もう足は棒。感覚が無くなるほど下る。参勤交代で歩いた旧碓氷峠の比で無く。緑色片岩の切り石がゴロゴロ。その上を歩く。捻挫が怖い。ようやく町の灯りが見える。あれか?あれだよね!
18:00 ようやく今夜の宿泊地「すだち館」に到着。旅館の車を借り石田の運転で神山温泉へ。泡風呂、露天に入って身体、足を揉みほぐす。コンビニでビールを買って旅館へ。女将の手料理を3人だけ(他に客なし)で頂く。ビールで乾杯!旨い!唐揚げ、ブリ照り焼き、大根の味噌和え、肉どうふ。大した料理ではないが旨い!この旅館(善根旅館)の成り立ち、お遍路の客層、徳光和夫の二重人格話しなど、女将と時間ほど話す。外は月が沈み、満点に星が輝きほろ酔いでベッドイン。疲れて日記は翌朝に。
朝8時にホテル出発。鴨島駅コンビニで昼食おにぎりを買い、十一番札所藤井寺へ。なんと昨日朝に別れたローズさん、女性カメラマンと再会!ここで記念写真。その後十二番焼山寺を目指す。「遍路ころがし」の坂を登り下り、柳水庵に到着。おにぎり休憩。
一本杉から約300m下り、再度300m山を登って、十二番札所焼山寺に到着。めちゃめちゃ疲れました!
【ぐだぐ駄句】
♪ 遍路旅 三日歩いて2キロ減・・・池上
♪ 秋の陽が 休む身体を 温ませる・・・石田
♪ 荒道の 遍路ころがし 秋深し・・・黒澤

2017年10月27日【巡礼第4日 17.6km】13番大日寺 
大日寺泊

【巡礼4日目】快晴
3:45 起床。昨日山越えで疲れたんで日記書けず。まとめて6:30に無事アップ完了。
7:00 女将手作り朝食を頂く。昨夜僕たちをすだち館まで案内してくれ、店頭ですだちを絞っていた変なおじさんが朝から氷結ロング缶片手に出現(このおじさん、女将に曰く実はアル中だそうだ)。突然ベラベラ話し出し折角の朝食に集中できないほど(苦笑)。参った・・。 焼山寺に投宿した「くノ一」さんが偶然店前を通りがかりお茶、味噌汁など振舞われる。これも「ご接待」。ちゃんと納め札を渡していた。彼女は焼山寺の「道場」(修行場か)に泊まったが変な常宿の坊さんと一緒になりいろいろ大変だったみたい(苦笑)。また彼女は一人お遍路に先に出発していった。
8:10 女将に見送られて「すだち館」出発。アル中氏が途中のお遍路道の入り口までベロベロベラベラ状態で見送りに来てくれて「また来てよ!」と堅い握手で別れる(笑)。 昨日よりマシだがまた登り道。道を間違えたか民家にたどり着き庭の先まで行く。が道は無し!ヤバい間違えたか・・。10分ほどお遍路道標まで戻り確認したら何とその道標の「指先」は天を指していた!。まさか?急勾配の細い道があった。この崖道を登れというのか!?。結局その道が正解で、倒れ杉に道を阻まれた映像結果となった。
9:20 「玉が峠」に到着これから下る。 峠を超えて実に爽やか。眼下に流れる「鮎喰川(あくいがわ」を挟み山々が連なる。 標500mあたり、朝の光に浮かぶ連山シルエット。緑のグラデーション。ところどころに紅葉が見られるがまだ浅い。
10:10 巡礼独特の木製の「お遍路休憩所」(作ってくれた有志の名前が刻んである)で休憩。リュックを下ろし、パノラマを堪能しながら身体と足を休める。阿川という梅の里にリアルな老人カカシがベンチゴロゴロ。何と無く不気味な感じ。 鮎喰川の水が緑の岩に絡みつつ流れる。美し涼しげ。文字通り鮎が釣れるんだろうなと思いつつ歩く。 そんな思いで歩いていたら、「南無大師遍照金剛」と書いてある赤い杖のグリップカバーが無い!ことを発見。ヤバい、鈴についでカバーも落としてしまった!100m戻ったら道路に落ちてた(苦笑)。同行2人から「またかよ!」と呆れられる(涙)。
12:30 広野町に到着。昼飯屋を探す。石田、ガソリンスタンドで聞くがこの町には食事処は皆無のようだ。仕方なく広野郵便局前の雑貨屋(食品・食材から農具・肥料まで)に入りカップ麺とパンを買ってお湯を沸かしてもらい店の中で食べる。こういう時にお遍路さんへのもてなし感がひしひし伝わる。徳島の女性(特に年配)はよく喋る。実に話好き。この雑貨屋の89歳のお婆ちゃんもよく話してくれた。あのすだち館の女将も、焼山寺と会った鴨島駅近くのおばさんも。・・。
13:30 広野小学校のベンチトイレで休憩。明日からこの地区のお祭りらしく。花火がバンバン鳴る。池上さん曰く「あの音は自衛隊の射撃訓練じゃないの?音がうるさ過ぎるわ」って。そのくらいド〜んとうるさかった。石田、ようやく●●●が出たらしい。良かった良かった。今日も太陽が眩しい。そこから大日寺まで県道21号線を東(徳島市方面)、左に鮎喰川を見ながら、3人連なり歩く。
15:20 大日寺2km手前のお遍路ハウスで休憩。みかんとお水をいただく。お礼ノートにコメントと納め札を貼って感謝。足がパンパン。夕日がビンビン。コンビニで今夜の部屋飲み用の酒を買う。池上さんの白衣が裏返しだったことを石田が見つけてパチリ!
16:00 第十三番札所「大日寺」に到着(焼山寺から17.5km) 今夜はこの宿坊で投宿。¥6500(2食付き)。お参りを済ませて納経場へ。係のおばさんが「石田さんという方いますか?タカハシケイコさんという女性からお電話ありありました」。石田に徳島まで追っかけてくる女性がいたんだと感心する。その「タカハシ」さんは焼山寺であったあのおばさんだった。その後「神山温泉」の受付ロビーでもバッタリ会ってそのご縁にお互い印象を深くした。そのタカハシさんが八十八ヶ所の札所を3人に差し上げたい。と申し出て明日観音寺で会うことになった。これもご縁。 大日寺の食堂で事夕食をご一緒した男性から「今日、すだち館にいったら女将が東京から来た面白い3人組って皆さんですね」と言われてビックリ!何が面白いのかわからないが、その男性といっぺんに打ち解け、自己紹介タイムが始まった(笑)。ここでもご縁が。 風呂で足指、脹脛を揉みほぐし、明日に備える。まだ3人とも豆程度で行けそう。 ローズはどうしただろうか・・。など思いながら明日の出会いに期待して寝るとします。
今日も快晴です。
宿泊した「すだち館」でお母さんと近所の変なおじさんとカメラ女性と記念撮影。
【ぐだぐ駄句】
♪ 鈴飛ばし カバーも飛ばす 彼の杖・・・池上
♪ 縁あって 来しお遍路の 旅楽し・・・石田
♪ 陽射し浴び キラリと光る すだち哉・・・黒澤
景色最高、十三番大日寺へ。 休憩所にて。
阿川の案山子と。
お遍路ハウスにて

2017年10月28日【巡礼第5日 7.8km】14番常楽寺〜17番井戸寺 
ハイパーインメイアップ徳島泊

【巡礼5日目】雨
5:30 起床。台風22号の影響か外は雨。巡礼旅初めての雨。
5:55から朝の勤行。大日寺住職の金昴先(きむ みょんそん)さんは韓国の人。韓国では人間国宝に当たる僧舞の師範で今も現役の舞踊家。昨夜お会いした男性の名は足立さん。プラス僧舞のお弟子さんの韓国人女性と我々入れて5人が椅子に座る。副住職の後を金住職が静々と本堂へ。開教偈に始まり、般若心経、回向文まで約20分のお経が終了後、朝食まで金住職の講話。22年前、韓国から僧舞の公演で来日し、今日までの自分の運命のお話だった。胸にジーンと来る。
7:00から朝食。金住職が同席。iPadで写真を見せてくれながら講話の続きを聞く。山門に見覚えのある姿のシルエット。何と!ローズだった。思わずハグ。我々が、ちょっと早めに出発してたら再会できなかった・・。「縁」という言葉を実感する毎日だ。 雨の旅支度して遅めの8:45に大日寺を出発。
10:10 第十四番札所「常楽寺」に到着(大日寺から2.3km)。常楽寺はゴツゴツした岩の上にある寺。カッパを着たり脱いだりいろいろが不便。この不便性が修行かな・・なんちゃって。昨日電話をもらった高橋さん、予定より早く常楽寺まで車で来ていた。暖かいコーヒー、ケーキ、おかきなどを頂く。八十八ヶ所のお札も。ありがとうございました。お接待に感謝。
10:45 第十五番札所「国分寺」に到着(常楽寺から1.5km)。雨も上がり、至る道は空気も澄んで清々しく歩ける。国分寺は本堂が工事中で仮本堂、太子堂でお参り。「仮」でも御利益があるのかなぁ〜。参拝者は少ない。
11:15 第十六番札所「観音寺」に到着(国分寺から1.7km)。雨は小雨。境内は狭い。自転車で回る青年に会う。実家は兵庫で高知の大学をようやく卒業し一人でお遍路を自転車で巡っている。焼山寺への坂道は自転車でもキツかったらしい。自転車でのお遍路を自転車好きの石田がかなり興味を示していた。
12:00 昼食。観音寺の近くの「うどん屋/ぬまた」というノボリに釣られて入る。池上「肉うどんとおにぎり2個」。石田「カツ丼」。黒澤「鍋焼きうどん」を食べる。
13:30 第十七番札所「井戸寺」に到着(観音寺から3km) 今日最後の札所。比較的広い敷地に立つお寺。お参り終えて徳島市内の初日に泊まったホテルに再び向かう。
14:30 市内に入り、ジョイフルというファミレスで1時間ほど休憩。新町川に着いた時にホッとし足早でホテルへ。
16:45 ホテル無事に到着。カッパ脱ぎ、リュックを下ろし、靴を脱ぐ。雨と汗でグッチョリポン。気持ち悪し。
17:30 6日目(旅程半分)の夕食へ。 フロントで教えてもらった「菜の花」というお好み焼き屋に行くが、まだ空いてなく、初日に行った「や台寿司」へ再び。半額ビール、半額すだちハイボール飲んでゲソ60円、サーモン100円握りを食べ、お好み焼き屋へ。すだち酒1本空ける。 二人は酒が強く、帰りにコンビニでまた酒を買っていた。僕はもう疲れもありベロベロ。ぬるめの風呂に浸かり足を揉む。 明日は唯一の休息日。台風が接近する。休みで良かった。スケジューリングしてくれた石田に感謝。 日記書きながら寝てしまう・・。疲れた。
今朝は5:30に起床。6時からのお勤めに参加させて頂きその後、ご住職・同宿の方と記念撮影。外は台風22号の影響か、小雨が降ってます。これから出発します。
大日寺を出発しようと思ったら、何とローズさんが歩いてきた。しばらく歓談しまたの再会を祈願してお別れ。
朝から十四番札所常楽寺、十五番国分寺、十六番観音寺を周りました。常楽寺では、焼山寺・神山温泉でご縁のあった高橋さんからコーヒーお菓子のご接待を頂き、なんと四国八十八ヶ所の御影札一式を頂戴しました。感謝、感謝です。
取り敢えず前半の十七番札所まで終わり、徳島市まで歩いて帰りました。では乾杯!
【ぐだぐ駄句】
♪ 秋雨の 滴り落ちる 遍路笠・・・池上
♪ 秋雨や じっとしている 寺の猫・・・石田
♪ 霞む山 ススキを濡らす 遍路雨・・・黒澤
前列真ん中が金住職。左は先達の足立さん。後列左は僧舞のお弟子。
宿坊での身仕度。 ローズと再会。
明るく楽しく行動力のある高橋さんと。
岩盤に立つ常楽寺。
修復中の国分寺の山門前にて。
お遍路ハウスにて
井戸寺山門前。 「や台寿司」で再び半額ビール、旅程半分達成に乾杯!

2017年10月29日【巡礼第6日 休息日】徳島市内
ハイパーインメイアップ徳島泊

【巡礼6日目・休息日】雨のち曇りのち晴れ
3:30 明け方、大阪弁の酔っ払いがホテルの廊下で鍵が開かないと喚き、その声が30分以上続き眠れず・・。5:00に起き、日記をアップ。
7:00 朝食。このホテルの朝食は600円で値段の割にバイキング方式で品数豊富!皆満足。 9:50 雨の中タクシーでイオンシネマ徳島へ。池上さん推奨の「ブレイドランナー 2049」を観る。人間の魂にまで踏み込んだ作品に「この巡礼の旅がダブって見えたよ」と池上談。
15:20 一旦ホテルに戻る。3日ぶりの洗濯。石田が仕切り行ってくれる。ありがとう。 その間、池上さんと僕は「阿波おどり会館」へ。15:00からの実演を観る。高円寺の阿波おどりは見たことあるが、本場徳島では初めて。司会のおじさんは関西弁で小気味好く客とやりとり。観客へのサービスか、舞台に呼び込み阿波おどりの踊り方の肝を指導してくれた。池上さんが勇んで参加。なかなかの度胸と踊りに感心する。 外に出ると、雨が上がり青空が見えてきた。明日は晴れる!。
17:00 石田と待ち合わせまたまたあの「や台ずし」へ。顔馴染みになった店員の古川さんに今日の報告。半額ビールで台風回避と明日からの無事のお遍路を祈念して乾杯。すだちサワー数杯、秋刀魚、握り寿司、手羽揚げなど頂きお開き。締めて一人3000円。安い!二人はファミマでまたまた部屋飲み用も酒を買っていた。僕は麦茶のみ(笑)。
明日の準備をし、直虎と日本シリーズをザッピングしながらTVみる。 貴重な休息日はこうして終わる。 足のダルさが軽減され、階段上り下りも楽になった。 参覲交代の時も感じたが、1日休むことの意味が体感できた。
今日は休養日でした。朝から映画、阿波踊り会館、で、も うサンマで飲んでいます。
明日は三十キロ歩きです。
【ぐだぐ駄句】
♪ 休養日 台風北へ すだちかな・・・池上
♪ 台風一過 明日は恩山 立江寺へ・・・石田
♪編笠や 色香が匂う 阿波おどり・・・黒澤
乾燥をホテルの方がやって頂き感謝。
いつもの「や台ずし」で乾杯。

2017年10月30日【巡礼第7日 26.5km】18番恩山寺〜19番立江寺
鶴風亭泊

【巡礼7日目】曇りのち晴れ
5:00 起床。台風22号が比較的静かに去り今日から最終日まで晴れの予報。ラッキー。お大師さんの導きか!?。昨夜アップできなかった日記を書き上げる。
7:00 バイキング朝食。4日ぶりの「わろてんか」をBSで観る。思った通りあまり進展してなかった(笑)。その前に再放送してる「花子とアン」の方が面白いかも。「こころ旅」に偶然、徳島が。我々が歩いた吉野川と潜水橋(せんすいきょう)を火野正平が自転車で通過した。ホンマに偶然(笑)。
8:05 ホテル出発。台風一過ながら肌寒く曇りながらも遠くに青空が見える。
9:40 徳島南バイパス沿いの日産ショップでおしっこ休憩。バイパスには平均的地方郊外のように中古車販売店とか、チェーン系レストラン、コンビニ、葬儀屋などが並ぶ。
9:55 小松島地区で池上さんが女性の時計を拾った。近くの小松島警察署に届ける。そこで20分ほど消耗。
10:40 恩山寺に向かう途中に源義経の小松島上陸記念の碑あった。1189年に讃岐屋島から暴風雨のため摂津経由でここ阿波勝浦(今の小松島市)にで辿り着いたらしい。そもことが書かれていた。「義経ドリームロード」として観光化されている。
10:50 第十八番札所「恩山寺」に到着(ホテルから11.7km) 着いたかと思ったらそこから10分ほど緩やかな勾配を登ってようやく古い山門に到着。記念写真パチリ!そこからまた上り、手水のあと鐘を撞き本堂、太子堂へとお参り。途中に弘法大師さんの5mブロンズ像がそびえる。参拝者3〜4人パラパラと出会う。我々以外はほぼ車巡礼の人だった。
11:30 中途半端な時間になったが昼食前に「立江寺」にお参りすることに。
12:20 第十九番札所「立江寺」に到着(恩山寺から3.6km) 聖武天皇の妃光明皇后ゆかりの赤い白鷺橋を通って立江寺へ。門前町的な家屋が続く。石の小太鼓橋を渡り本堂へ。愛想なしの仏頂面納経場のスタッフ。少し笑顔があってもいいんじゃない?。立江寺前、道挟んで向かいに饅頭屋「酒井軒本舗」の黒米小豆餡の「たつえ餅」100円。旨かった!でも接客してくれた女性(若女将か?)も立江寺と同じく愛想なし(笑)。
13:45 ネットで調べてお遍路ルート唯一のうどん屋「みぽりん」(結果オーライ)に入る。牛スジぶっかけうどんとチラシ寿司(池上=おにぎり2個、石田=お稲荷2個)を注文。うどん以外は無料にして頂き、前庭に実る大好きな柿も頂き、全てご接待。納め札を手渡し感謝。
14:35「みぽりん」出発。田んぼ道を抜けてバイパスを南に 歩く。風が冷たくて気持ちが太陽が出ると暖かい。地を見ながら、山や空を見上げながら歩いていると、子供の頃のこと、早くに亡くなった親父のこと、前職時代や今お世話になっている方々など「ご縁」があった人達のことを思う。毎日食べて出す。今生きている。いづれ死んで無くなる。
16:30 道の駅経&コンビニで酒買って民宿に向かう。どこからともなく尺八の音色が聞こえてきた。何とそこが今日の宿泊先「鶴風亭」だった。ご亭主の趣味が尺八作りと演奏。これまでの中で一番早い明るいうちの到着。亭主の手創りの竹で出来た囲炉裏付きの部屋に通され思いリュックを下ろす。順次風呂(これも亭主の手作りの石風呂)に入り30km超えの歩行疲れを癒す。この多趣味な亭主は元徳島バスの運転手。お地蔵を岩に掘ったり、鶴林寺のお遍路さんのために竹でベンチを作ったりと地元新聞に何度も記事になっている有名人だった。
18:00 夕食。おでん、辛子こんにゃく、茄子餡掛け炒め、ポテトサラダなど手作り料理。持参のビールで乾杯!女将さんと歓談しながら美味しく頂く。 食後、「鶴瓶の家族に乾杯」「吉田類の酒場放浪記」(池上さん推薦)を見て寝る。このような番組がジーンとくる環境にいることを感じた1日だった。
朝8時にホテルスタートし恩山寺10時半到着。その後立江寺に12時半到着。只今「うどん みぽりん」で昼食休憩中。スジ肉ぶっかけうどんを注文したら、いなり寿司をご接待で頂きました。おまけに柿まで頂戴しました。
今日も無事にお宿到着。おでんで乾杯! 夕日が綺麗でした。
【ぐたぐ駄句】
♪ 風寒し 菅笠押さえ 急ぐ路・・・池上
♪ 秋へんろ いろいろな事 思い出す・・・石田
♪ 堕ちみかん 甘く切ない 日暮れかな・・・黒澤
義経ドリームロードの「弦巻坂」にて。
恩山寺山門。
立江寺。
みぽりんで柿を頂く。
さて「みぽりん」はどちらでしょう? 赤いエプロンの女性が美穂さん。元保育士。
おでんで乾杯!

2017年10月31日【巡礼第8日 13.5km】20番鶴林寺〜21番太龍寺
龍雅荘泊

【巡礼8日目】快晴
今日はとんでもないハプニングが・・。
幸い中の不幸?不幸中の幸い?どっちやねん!(一人ツッコミ)
5:00 起床。昨夜アップ出来なかった日記を書き上げる。
7:00 女将手作りの朝食を頂く。昼飯の大きなおにぎり2個、バナナ、お新香を持たせてくれた。清算後納め札を手渡し感謝。
8:20 鶴風亭を出発。今回二番目に高い500m級の山を2つ上り下りる。勾配15度〜25度の斜面道にはコンクリート製の丸太擬きの階段が延々続く。ワンステップ20cmだとすると約2500段の階段を上ったことになる。藤井寺〜焼山寺の「遍路ころがし」に比べると大したことが無いがキツイ。
9:50 第二十番札所「鶴林寺(かくりんじ)」に到着(鶴風亭より4km) 標高550mの鷲が尾頂上にある。弘法大師によって開創された。大師がこの山で修行していたとき、雌雄2羽の白鶴がかわるがわる翼をひろげて老杉のこずえに舞い降り、小さな黄金のお地蔵さんを守護していた。この情景を見て歓喜した大師は、近くにあった霊木で高さ90センチほどの地蔵菩薩像を彫造、その胎内に5.5センチぐらいの黄金の地蔵さんを納めて本尊とし、寺名を鶴林寺にしたといわれる。狛犬ならぬ阿吽の鶴が本堂の下手上手に一羽づつ鎮座していた。 登坂途中にアムステルダムから来た男性と、ケルンから来た男性と遭遇。記念撮影し一緒に本堂まで上る。台風の2日間も歩いたらしい。お経をしっかり読み上げているのには驚いた。トイレ行く途中にくノ一さんとまたまた再会。元気元気。 次のお山の頂上にある太龍寺に向かって山を下る。下りだがかなり膝にくる。箱根マラソンの下りを疾走する選手の膝がどうなっているの?という疑問を感じるくらい膝に圧力がかかり痛む。
11:55 大井小学校の近くの途中休憩所で女将から頂いたおにぎりを頬張る。快晴の空と色付き始めた山並みを見ながら頂くおにぎりは旨い!。遅れて再びくノ一さんが合流。一緒に昼食。彼女はこのまま続けて高知のお遍路も歩くみたい。スゲ〜。
12:30 休憩所出発。水井橋を渡りわたり、太龍寺に向かう。また上りに入る。白水しぶきを立てて流れる川が眼下にみえる。眠気が急に襲う。
14:30 第二十一番札所「太龍寺」に到着(鶴林寺から5.1km) 奥の院を連想させる杉の山道が200mほど続き「西の高野」とも称される。四国山脈の東南端、標高618メートルの太龍寺山の山頂近くにある。樹齢数百年余の老杉の並木が天空にそびえ、境内には古刹の霊気が漂う。 あのドイツ人&オランダ人がこの寺が一番素晴らしいと言っていたが、その通りだった。建物の存在感もそうだが敷地内の本堂、太子堂、不動明王堂などの配置や、燈明の照明演出が素晴らしいと感じた。
15:40ごろ、今日の宿泊先「道の駅そわか」に向かう山中で池上さんが「残る札所は2つ。なのに3日もある。何で?」と疑問を呈す。立ち止まりスケジュール表を見たら、なな何と!!。10月31日が抜け、10月30日の次が11月1日になってて1日少なく予定が立てられてた。ワチャ〜。「道の駅そわか」始め、残りの宿泊先に電話し1日前倒しに予約変更出来たが、その後残距離判断ミスも判明し「道の駅そわか」を急遽キャンセル。 いろんな偶然や神がかりが起きた結果、明日一番で行く平等寺の近くの偶然見つけた民宿「龍雅荘」に投宿することに。 自己嫌悪、焦燥感、瞬間判断、臨機応変、チームワークそして「神がかり」・・。旅は実に面白い。
18:00 風呂に入り、別客と4人で夕食。レトルト丼(池上、黒澤は親子丼、石田は中華丼)を頂く。明日の朝食は、(おそらく)ロビーの棚中のカップ麺。 こんな夜になるとは2時間前までは想像もつかなかった。 何がラッキーで、何がアンラッキーか分からない。 瞬間瞬間、幸と不幸が反転し、また反転する。まさに人間万事塞翁が馬かも。 こうしてスケジュール表になかった幻の10月31日が静かに暮れていく・・。 そして明日は明日の風が吹く。
朝7:00から朝食。8:20宿を出発。鶴風亭のおかみさん、ありがとうございました!
標高550m鶴林寺目指して山道を登ります。ふーっ、疲れる〜!只今休憩中。
9:45鶴林寺到着。参拝の後、またまた「くノ一」さんに遭遇。ドイツ人とオランダ人の二人組みは般若心経を日本語読みで唱えていました。
鶴林寺から500m下った休憩所でお昼休憩。鶴風亭のおかみさんがオニギリ二個とバナナを持たせてくれました。大人の遠足です。
昼休憩地点から再度450m登り何とか「二十一番札所太龍寺」到着。太龍寺は荘厳でした。その後山を下り、色々と問題もありながら今晩の宿舎に入りました。人生と同じ、お遍路も山あり谷あり、の一日でした。
【ぐだぐ駄句】
♪ 遍路宿 光る秋星 曇る窓・・・池上
♪ 蛇とかげ にゅろちょろ走る 山の秋・・・石田
♪ 秋の夜に 独り笑ろうて 日記付け・・・黒澤
鶴風亭の朝食。 鶴風亭の女将と。
鶴風亭の亭主の尺八工房。
3人の相棒杖。 鶴林寺出前にあった鶴風亭亭主作の竹ベンチ。
疲れたび〜 左がオランダ人、次がドイツ人。
鶴林寺では仁王像の代わりに鶴が。くちばしが「あ」と「うん」になってます。
吽。
鶴林寺山門。 再び、くノ一さんと。
後方の背中の方がドイツ・オランダの方。
太龍寺山門。
太龍寺の本堂。
太龍寺の廊下に描かれた龍絵。

2017年11月1日【巡礼第9日 25.0km】22番平等寺
ゆき荘泊

【巡礼9日目】快晴
6:30 起床。民宿が20時過ぎから朝まで無人になるので、朝食は宿に備えてあるインスタント焼そば(¥200)と、徳島イオンのアンケートしてもらったオニオンスープと石田から貰ったコーヒーで済ます。皆同じ。
8:25 昨日助けてくれた「龍雅荘」に一礼して出発。山のアスファルト道をダラダラと上る。
9:00 今回最後の山道「大根峠」(標高250mほど)に差し掛かる。仕事の電話が入り出遅れて登る。あの丸太階段がキツイ。二人になかなか追いつかない。参勤交代の時は旧碓氷峠越えた軽井沢辺りから豆が複数できて難儀したが、足・膝・腰は全員今日まで問題無し。
9:20 ようやく木の株で休む二人に追いつく。大根峠は土が剥き出しの道幅の狭い細い切り通しのような峠であっさり越えた。
10:20 峠越え下る。六角形のログハウスのようなお遍路休憩所で休む。新宿から来られた本保(ほんぽ)さんという中年女性と一緒になり話す。初めてのお遍路を一人で高知県内まで歩くとのこと。凄いパワーだ。今夜は一緒の民宿「ゆき荘」に泊まるらしい。
10:50 第二十二番札所「平等寺」に到着(龍雅荘から11.1km) 平等寺は山を背にして建つ。弘法大師はこの寺でも100日の修行したらしい。加持水求め掘った井戸が残っており、今でも霊水として飲めるようになっている。人々が平等に救済されるようにとの願いを込め命名された。本尊は薬師如来。
11:30 平等寺を出発。朝食が軽めのだったので腹が減る。近くに店もコンビニも無くおにぎり買えずそのまま今夜泊まる民宿のある海部郡由岐を目指す。国道55号を歩く。途中今回初めてのトンネル、鉦打トンネルと、福井トンネルを抜ける。入り口ボタンを押すと「歩行者通過中」のサインが点滅した。お遍路への気遣いは流石。
13:40 旧道のお遍路道に入り、ようやく小さな阿部商店という酒屋を見つけ昼食にありつける。池上さん、石田はあんぱん、カッパえびぜん、ビール、バナナ。僕はクリームパンとミカン、お茶。道路脇のビールケースに腰掛け、ヤマト宅配便の旗を背にして遅い昼食を頂く。周りは山並みが連なり野鳥が飛び交う。空は真っ青。長閑な田園風景が広がる。 そうこうしている内に、お遍路休憩所で会った本保さんが合流。一緒に歓談。
15:00 お遍路の旅で初めて海を見る。山の間に微かに臨む太平洋がキラキラ輝く。何だろうこの安堵感は・・。山登りで疲れた身体が解れる。ゆき荘まで僅か元気が出る。 途中に「カニ注意」看板あり、こんな山中に!?とビックリ。アカテガニというカニが6月〜9月の間に産卵にために山を登り、道路を横断するのでその注意喚起。
15:40 由岐駅到着。「人が少ないね〜。誰も居なわ〜コンビニもないかもね・・」と話してたら後ろからジャージを来た男性に聞こえたみたいで、笑っていた。コンビニかスーパーで買い物して、ゆき荘に行きたい旨を話すと親切に店まで案内してくれ去っていった。いつもの部屋飲みの酒、つまみを買い道でウロウロ「ゆき荘」探していたら、またまたその男性が近づいてきてご港の防波堤に側に建つゆき荘を教えてくれた。今年3月まで川崎市で働き定年で故郷に戻って来たらしい。僕ら東京から来たことを知って親切にしてくれたんだと思う。
16:00 無事に「ゆき荘」(地名の由岐は「ゆき」と読む)に到着。昨日、日付間違いで予約変更した際に電話に出た声が大きく元気な男性が応対してくれる。ここの息子。部屋に通されて何と!40畳の大部屋に布団が3つ敷いてあった。こんなデカイ部屋に寝るの初めてで3人で驚く。海が一望。 リュックを下ろすとドドっと疲れが出る。早々に風呂に入り湯船の中で足揉み、筋肉使って解し。大きなガラス窓から山、海、月が見える。ホッとする時間。格別。10分遅れで本保さん到着。一諸にで乾杯!海の民宿ならでは、海の幸満載の夕食を頂きながら、お遍路仲間と情報交換する。これも楽しみの一つ。
21:00 前に黒澤のみダウン。2人の談笑の声を子守唄にして先に寝る。
0:30に暖房と電気のゴ〜、ブ〜ンという音で目が覚め寝付けず起きて日記を書く。
2:30に再び眠る努力をするが・・。 明日はいよいよ今回の区切り打ち最後の札所「薬王寺」へ。 これで終わるのが、何か寂しいという気持ちになる。 池上さんもそう言っていた。 お遍路は麻薬性が強い。ハマるとやばいらしい。
今日も一日、楽しく歩きました。太平洋の美味しいお料理堪能しました。
【ぐだぐ駄句】
♪ 遍路道 心無になる 下り道・・・池上
♪ 小春日に 笑顔こぼれる へんろ小屋・・・石田
♪ 山越えて 海を照らすや 秋の月・・・黒澤
龍雅荘を出発する。
ありがとう!龍雅荘と裏山。 これから大根峠に向かう。
大根峠の手前にて。 お遍路小屋で本保(ほんぽ)さんと。
遍路小屋47番にて。22番札所平等寺へ。 左がオランダ人、次がドイツ人。
大師堂からの階段。
阿部酒店前での昼食。 本保さんと再会。
やっと昼飯。
鈴鳴らし 足軽三人 由岐目指す アカテガニ注意看板。
由岐の港に到着。 弘法の霊水。
今日は早めに宿に到着。風呂に入ってまず一杯。
夕食。乾杯!

2017年11月2日【巡礼第10日 28.8km】23番薬王寺
民宿杉本泊

【巡礼10日目】快晴
昨夜のブ〜んという電気音は朝まで止まらずうつらうつらで5:30に目が覚める。眠い。
6:30 朝食。
7:30 身支度しながら不評の「わろてんか」と好評の「こころ旅」を見る。こころ旅は火野正平が徳島県に入り、僕らが歩いた吉野川の潜水橋を渡り中洲の畑を走っていた。
8:10 民宿「ゆき荘」を出発。岩と砂のバランスが良い田井ノ浜を見下ろす。絶景。
9:30 海沿いを歩く。途中に「俳句遍路道」があった。細い遍路道に木柱に書かれた一般遍路の俳句が並ぶ。投句箱が設置されてたので石田と一緒に駄句を投げ入れる。
【石田の投句】
♪ 蛇とかげ にょろちょろ走る 山の秋
♪ 赤とんぼ 水平線に 消えていく
♪ 小春日に 波音聞ゆ へんろ道
【黒澤の投句】
♪ 友と往く 歩き祈りて 秋遍路
♪ 田井ノ浜 空に大きく オリオン座
同宿で先に出発した本保さんや北海道恵庭市お遍路されてる女性を抜きつ出会いつ歩く。 本保さんとは投句箱があった休憩所で別れたのが最後。土佐お遍路も頑張って下さいと祈る。
11:00 えびす洞を通過すると真下に広がる美しい浜が眼下に見えた。毎年6月〜8月、この浜に海亀が産卵に来るらしい。それに因み美波町の町興しゆるキャラは「ウエルカメ」。
11:30 第二十三番「薬王寺」に到着(ゆき荘から10km) 今回の阿波区切り打ち最後二十三番の寺。聖武天皇の命により行基が創建したという。その後空海が本尊として薬師如来を彫り再興。「厄除け寺」としても有名で代々天皇がお参りしたらしい。本堂、大師堂、陽に輝く赤と金の多宝塔の中を見学。地下には金ピカの薬師如来像と地獄極楽絵が展示されていた。 焼山寺で初めて会って以来、何度かお会いしている高橋さんご夫妻とまたまた薬王寺で再会。お世話好きな「追っかけお遍路」なのかも。今回も手作りの柚味噌を頂く。感謝。 薬王寺前でパチリ!ご主人はパーキンソン病を発症し身体と会話が不自由。でも今日はしっかり話が出来て嬉しかった。
12:30 ゆう荘の女将から聞いた「天花」と言うお好み焼き屋で昼食。大阪風で美味しかった。 今日は、打ち上げて帰京する日だったが、あの10月31日の消滅のお陰で「おまけの日」。 次回の土佐巡礼に備え、出来るだけ距離を稼ぎ高知県室戸市に近いところまで歩いておこう!ということになり牟岐駅まで歩くことにした。 途中で日本語も英語も話せない変な台湾人お遍路と出会う。今夜泊まれる善根宿を知らないか?とジェスチャーで聞いてくるが、要領を得ない。離れたりまた追いついたりでズーッと後を付いて来る。
15:00ごろ 美波町と牟岐町の町界。55号線の上であのくノ一さんに偶然に再会。ホントにビックリ!我々がスケジュール間違いしなかったら、またくノ一さんが体調崩し牟岐に移動して薬王寺へ逆打ちしなかったらこの再会はなかった。これもご縁か。 盛り上がっているところまたあの台湾人お遍路が追いついて情報通のくノ一さんに聞いている。結果、我々と一緒に牟岐の善根宿を探すことになりその後2時間ほど夕暮れの55号線を歩くことになった。 歩いていると汗が目に入る。メガネの僕はいちいちメガネを外し拭う。菅笠の紐に引っかかり面倒。 3人が歩く姿影は足軽が槍を担いで歩いいるみたかった。 また背嚢と38銃を担いで歩く歩兵部隊にも。昔の兵隊はもっと重い荷物を背負っていたんだろうなあ・・。そして敵が来たら疲れた身体で戦う。過酷だったろうなあ。戦争で9人殺したらお手柄!平時で9人殺したら大事件。
17:45 無事に牟岐駅のそばの「民宿杉本」に到着。石田はあの変な台湾人を見つけてあげて宿まで送る。最後まで面倒をみた石田に拍手!!でも彼からはお礼の言葉もなかったらしい・・。変な遍路! 19:00 今回の打ち上げに乾杯!!お疲れ様でした。 明日はもう少し土佐室戸まで歩き東京に12日ぶりに戻る予定。 まずは健康に感謝。天候に感謝。読者の皆様に感謝。
明日一日でこの日記も終了します。
朝8時半に宿をスタート。海沿いの道を歩き、二十三番札所薬王寺に到着しました。
焼山寺他でお会いし、多くのご接待を頂戴した高橋さんが待っていてくれました。
【今日のぐだぐ駄句】
♪ 徳島路 出会い別れの 薄紅葉・・・池上
♪ 秋の暮れ 三四が急ぐ 山の道・・・石田
♪ 夕暮れに 揺れて輝く ススキかな・・・黒澤
小さく写る池上さんと石田。田井の漁港にて。
海亀の産卵砂浜。 海ガメの産卵地、大浜海岸。
日和佐の町
多宝塔。 高橋さんご夫妻と薬王寺の前にて。
次回の土佐遍路最初の札所「最御崎寺」まで90km。
くノ一さんと偶然の再会。

2017年11月3日【巡礼第11日 4.6km】
徳島空港発→羽田空港着

【巡礼11日目】晴れ
5:00 起床。
7:00 朝食。サヨリの干物、ほうれん草と竹輪の和え物、玉子巻き、海苔、味噌汁。「わろてんか」と「こころ旅」(勝浦川近辺)を見ながら身支度。
8:05 「民宿杉本」を出発。清い牟岐川を見ながら国道55線を鯖瀬駅に向かい西に歩く。今日は文化の日で全国的に休日。海では阿波のサーファーが朝日浴びてサーフィン。5km弱の短い道のりなのにトンネルが3つも。歩道が付いてたんで安全に通過。海と山が重なり畝る。今日で最後かと思うとちと寂しくもあり、心に刻み踏みしめて歩く。
9:15 鯖大師堂の看板が見え鯖江駅が側に。時間が予定より早く着いたので鯖大師堂に寄ろうと道を渡った瞬間に向かいの「さばえ大福」の店から、なんと!くノ一さんが飛び出して手を振りカメラを向けた。待ち伏せしてたようなグッドタイミング!最後の晩餐ならぬ「最後の大福」を一緒に食べる。鯖瀬駅まで見送り来てくれる。思えば10月23日、金泉寺のそばの「こんせんうどん」で偶然遭遇してから12日目の今日まで、出会ったり別れたり、また出会ったりのくノ一さんだった。お遍路中にいろんな方々と出会った中で一番印象に残ったお遍路さんだった。感謝。
9:55 くノ一さんに見送られて徳島行きのディーゼルカー(軌道車)に乗る。乗客が少なくリュックを棚に乗せシートにどっかり。この「阿波室戸シーサイドライン」は国道55号線と沿いながら走っている。昨日由岐から歩いた道を「あそこ歩いたね!」「あそこで休憩したね」など話しながら窓から追う。歩くことは虫の目。電車はチータの目。早い!。 列車の中で爆睡する。起きたら二人も寝ていた。写メしてFBにアップ(笑)。
12:09 3度目の徳島に到着。徳島ラーメンで腹ごしらえし、12:50の高速バスで空港に向かう。 ANAカウンターでチェックイン。菅笠と金剛杖はエアキャップで包んで大切に預かってくれた。リュックも預ける。買い物の後出発ロビーのレストランで完歩を祝い乾杯! 誰が晴れ男が知らないが、ホントに天気に恵まれたお遍路だった。
16:20 定刻に離陸し羽田へ。今日は晴れて上空から大河の吉野川や徳島市内が見えた。再見を期してさよなら。機体は雲の中へ。
予定時刻より早く17:20に羽田空港に着陸。 お疲れ様でした! 本当に応援の数々、 ありがとうございました。 感謝のみ。
池上より〉 この地球上で、自分の存在とは何であるのか?私がお遍路をしようと思ったキッカケです。今回図らずも黒澤、石田両君と区切り打ちをしましたが、その答えはまだ見えていません。途中出逢った歩き遍路の皆さんは、私よりもっと深い何かを秘めて黙々と歩いていらっしゃいます・・・。
石田より〉 12日間を無事に歩き終え、次回お遍路がまたまた楽しみになりました。 帰ったら早速次回工程表作成に取り掛かります。
いよいよ今日が最終日。次回の遍路に備えて牟岐から一駅先の鯖瀬まで歩きます。
鯖瀬駅前の大福屋さんでまたまた「くノ一さん」に遭遇。
大福を食べ歓談の後9:55の汽車で徳島に向かいます。
昼食に徳島ラーメンを食べ、バスで徳島阿波おどり空港へ。
ロビーにて打ち上げです。お疲れさまでしたー。
【今日のぐだぐ駄句】
♪ 遍路路 行きは10日で 帰り2時間・・・池上
♪ また来ます 想いを残す 文化の日・・・石田
♪ 朝日記 今日で終わりか 遍路旅・・・黒澤
〈別句〉♪ 阿波の海 若者どもが 朝サーフ・・・黒澤
民宿杉本を8時05分に出発する。
くノ一さんに再会。大福餅をたべる。
鯖瀬駅にて。
徳島行きの列車に乗りました。 お疲れモード(-_-)
12日間お疲れ様でした♥

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2018年3月24日 羽田空港発→徳島空港着【巡礼第1日 13.4km】
はるる亭泊

4:10 起床。 5:00自宅出発。まだ薄暗い。羽田で池上さん、石田と合流。じゃこ天蕎麦¥880を朝食に。早朝なんでビール無しで旅の安全を祈念し誓う。定刻より20分遅れでJAL453便で徳島阿波踊り空港へ。山手線一周ウオーキング48km訓練で痛めた右足に不安が残るが頑張るしかない。
8:20 徳島阿波踊り空港に到着。気温4度。寒い。リムジンバスで徳島駅。眉山の桜はまだ蕾堅し。何と!のっけから想定外の出来事が。予定してたJRが土曜日なのか運行してないことが判明。慌ててバスに切り替え問い合わせするが運行無し。結局2時間以上、駅前 のタリーズやうどん屋(¥450カレーうどん)で時間潰し。せっかく早朝の飛行機に乗った甲斐が無し!と・・。プラン作成者の顔をジッと見る・・(笑)。
11:39 海部駅行き一両編成電車に乗る。途中「立江駅」で初桜。
13:30 鯖瀬駅到着。昨年11月3日23番札所「薬王寺」打ち上げ、この鯖瀬駅から電車に乗り東京戻った記念の駅。千葉から来たお遍路さんに声掛けられシャッターを押してもらう。弘法大師と鯖の逸話が残る「鯖大師」へ初参り。八十八ヶ所に含まれてないお寺。
14:20 室戸阿南海岸国定公園内の美しい砂浜や岩場が続く。春の陽光に照らされた太平洋が広がる。
16:00 鯖瀬駅からコンビニもない町続いてたが海陽町に入ってようやくスーパーが見つかり今夜の部屋飲みの酒を買う。出口で今回最初の外国人と出会う。オレゴン州から来たという女性。3月14日から1番札所霊山寺から打ち始め10日間でここまで来たらしい。凄い健脚に3人ビックリ!。
17:45 初日宿泊所「はるる亭」に到着。何とか歩けた。ヌルヌルした天然温泉に浸かり足を揉み明日に備える。夕食は思ったより品数多く豪勢(笑)。ビールで乾杯。
【弘法大師と鯖の逸話】
平安時代初期の弘仁年間(810年〜823年)に空海が八坂八浜を訪れた際に、行基手植えの松の下で野宿し行基の夢を見た。そこを塩鯖を馬に背負わせた馬子が通りがかった。空海が塩鯖を所望したところ、馬子は口汚くののしり断った。坂にさしかかったところで馬が急に苦しみ動かなくなった。慌てた馬子は先ほどの僧は巡錫中の空海に違いないと思い、空海に鯖を差し出し馬を治して欲しいと懇願した。空海が加持水を馬に与えたところ、馬はたちまち元気になった。また、空海が法生島(ほけじま)で先ほどの塩鯖に加持祈祷を行い、海に放ったところ塩鯖は生き返り泳いで行った。
【今日のグダグ駄句】
♪ 三分咲き 桜はるかに 路三分(さんぶ)・・・池上
♪ お遍路や 静かに立ちぬ 朝桜・・・黒澤
♪ 初蝶の これから飛ぶか 飛べるのか・・・石田
最寄駅 5:05の電車で「土佐お遍路」へ。行って来ます。土佐で桜が 待っている。
徳島空港到着後、前回お遍路の終点だった鯖瀬駅へ電車移動。
13:30 到着。鯖大師を参拝後、歩き遍路開始。本日の宿、海陽町の「はるる亭」に17:45 無事到着。
本日の歩行距離21.6km。
羽田空港のじゃこ天蕎麦 JAL徳島行き 乗りました。行って来まーす!
立江駅にて
海部駅近くにて
鯖瀬駅で千葉のお遍路さんに撮っていただく
鯖大師の大師堂
室戸阿南海岸国定公園
   坂本龍馬も歩いたか?土佐街道
   無事にはるる亭に到着。お彼岸過ぎてまだ明るし
海陽市のマンホール海南市のマンホール
石田が見つけた初蝶(タテハチョウ)はるる亭の夕食
 

2018年3月25日【巡礼第2日 27.0km】
民宿ロッジおざき泊

【晴れ(18度)】
5:30 起床。一人朝湯に入る。窓越しにソメイヨシノが七分咲き。白くて美しい。湯上り近くを散歩。
6:30 朝食後、食堂の掲示されてる写真に何故か亭主とジャンボ尾崎、元阪急の上田監督とのツーショット。何で?と聞くと。二人ともこの海洋町の出身らしい。看板前にて亭主と記念撮影。亭主曰く「この前の道を、元巨人の清原や菅直人が俄かお遍路しててええ加減笑ったね」と(笑)。
7:45 民宿はるる亭を出発。気温9度。はるる亭の若亭主に、お昼食べるとこないよ。
8:00 セブンイレブンでおにぎり、ペットボトル買う。また荷物が増え10kg超えた(≧∀≦)。
8:30 水床トンネルの中で高知県に入る。3人の杖の鈴がチリンチリンと乾いて鳴り響く。
9:00 海の駅のベンチで休憩。近くに種田山頭火の記念碑がるというので見る。彼は徳島から歩き高知に入ったが何処も泊めてくれずこの甲浦の港近くの「みなと屋旅館」でようやく泊まれ有り難かった。と碑に書いてあった。「秋風 こんやも 星空のました」「わがいのち おわるも よろし」「波音の 松風の 秋の雨かな」など詠んだらしい。
10:10 ポンカンなどの柑橘系の販売所が並ぶ。この東洋町は「ポンカンとサーフィンの里」らしく日曜の今日、うじゃうじゃサーファーがいた。そんな中、一軒のポンカン屋のおばちゃん(生田うめよさん、78歳)にポンカンと小夏という柑橘をお接待頂く。何個も何個もいただきお腹がぶくぶく。感謝感謝。
11:00 野根川の土手桜を満喫。
11:15 野根漁港で昼食。皆で釣り人眺めおにぎりをほうばる。旨い!右足が痛むので湿布する。せっかく新宿のオカダヤで買った鈴をまた落とす。糸が切れたみたいで不吉な予感・・。
12:45 弘法大師の六角堂で休憩。「自分は弘法大師になれないけど、弘法大師は私になれない・・」と書いてあった。足がもうパンパン。13:30 室戸市にはいる。●左に海と空、右に迫る岩山が歩けど歩けど延々と続く。国道55線をほぼ南下。
15:00 佐喜浜の廃校で休憩している時にスイス人の女性とデンマークの男性に遭遇。一緒に記念撮影。最初夫婦かと思ったらお遍路で会った男女だった。スイス人に聞くと今夜一緒の民宿だった。その後、コンビニで愛媛の男性お遍路と会う。彼もそのスイス人女性と今日一緒の民宿から出発し今夜も一緒な民宿だった。で、16:30に今夜の投宿先「民宿ロッジおざき」に到着。もう足がメロメロで玄関に転がり込む。石田はとうとう両足にマメができてしまった・・。
すでにスイス人が到着し、我々の10分後に愛媛の男性が着いた。二人の名前はスイス人がシルヴィ、愛媛の男性が大西さんと分かる。5人で夕食し意気投合。これがお遍路の醍醐味。食後部屋飲み。嗚呼今夜も宴会か( ^ω^ )。明日も一緒に出立する予定。
【今日のグダグ駄句】
♪ 歩けども 尽きぬ空海(そらうみ) 山高知・・・池上
♪ 春の海 ゆるりゆらゆら 寄せ返す・・・石田
♪ 空と海 なんと我が身の 小ささよ・・・黒澤
6:30から朝食を食べ、宿を7:45に出発。8:30高知県に入りました!
ウメノ姉さん(78歳)から「ぽんかん」と「小夏」のお接待をいただきました。
野根漁港でオニギリ休憩。
13:30室戸市に入りました。太平洋が綺麗ですー。
おはようございます(^_^)今日も元気に歩きます。 宿を7:45に出発
8:30高知県に入りました!
  種田山頭火に句碑の前で。
  「ぽんかん」と「小夏」のお接待をいただきました。
野根川沿いの桜並木満開の桜に遭遇しました。
野根漁港でオニギリ休憩。
      
    
      
      
    13:30室戸市に入りました。太平洋が綺麗ですー。
      
      

2018年3月26日【巡礼第3日 25.3km】24最御崎寺〜26金剛頂寺
金剛頂寺泊

【晴れ(19度)】
昨夜大西さんと部屋飲みで疲れる。夜ベランダから下弦の月見ながら岩に砕ける波音聞く。
6:00 起床。太陽拝む。
6:30 シルヴィ、大西さんと談笑しながら朝食。わろてんか見て、7:50に民宿おざきの玄関でシルヴィと記念撮影して出発。大西さんは先に出発。石田のマメが痛そう。
8:20 夫婦岩到着。5つの岩が木琴のように並びその中の二つの岩にしめ縄されて夫婦岩。すでに気温12度。空気がちょっともやってる。山腹に白やピンクの花木が点在。東山魁夷の絵を見るようだ。田圃でカエル、山でウグイスが競い合って啼いている。
9:10 椎名郵便局でおそらく着ない上着、サングラス、本など自宅に送る。リュックが軽くなり快適に。
10:00 室戸世界ジオパークに入り青海苔アイスや焼き茄子アイスなど変なアイスを食べる。少し館内見学。赤と青のメガネ見る南海トラフマップが立体に見え、シンプルながら興味深かった。
11:00 室戸名物野根まんじゅう食べる。高知に入って目立つのは津波避難所、ツナミシェルターや防潮堤。昭和21年の南海地震と3・11の教訓か?いたるところに設置されていた。そのためせっかくの美しい海が見えずひたすら前行く二人の後ろ歩く。
11:00 シレスト室戸というレストランで池上、黒澤カツカレー食べる。石田は鰯の磯辺揚げ。11:35に高さ20mほどの室戸青年大師像を見上げる。その横に空海が悟りを開いたという御蔵洞(みくろ洞)あり。二つの鳥居の洞窟。向かって左側御蔵洞(住居窟)、右が神明窟(修行窟)。
12:50「最御崎寺」への登り口から登頂開始。約20分。標高158mの山の頂上にある24番札所。これが辛いシンドイ、久々の山登り。青息吐息。ゼイゼイ。
13:10 印象的な美しい瓦屋根の本堂の「最御崎寺」に到着。山門の満開桜!優しく我々を迎え入れてくれた。有り難い。感謝。今夜ここに泊まるシルヴィに再会。オボア〜。
16:00、25番札所「津照寺」小さなお寺。本当は「津寺」と言うらしい。山門くぐってリュック置き、斜度30度。段数100段登ったところに本堂。下に戻り大師堂でお経上げ納経頂く。
16:40 町の酒屋に入る。二人はまた部屋飲み用の酒をしこたま買っている。ああ、よ〜飲むわ。ホンマに。横でクラブ帰りの中学生に「明徳義塾、大逆転良かったね!」って言ったらあまりピンとこなかった。それより僕のお遍路の格好に興味あったようだ(笑)。隣のおばあちゃんが突然家から出てきて「これ、皆さんと食べてください」と、フランスパンを頂く。感謝。 今日最後のお寺「金剛頂寺」へ。ここも標高140mの山の上にある寺。すでに17:30過ぎで山登る。日が陰ってきた。
17:50に無事到着。大西さんが待ってくれていた。ありがと。風呂も入らず一緒に夕食。ビールで乾杯。身体中ビシビシ、ギシギシ。痛い。明日がいささか心配。酒好きの大西さんが我々の部屋にきて飲み出す。酒は仲間を作る。
【今日のグダグ駄句】
♪ 夕日受け 水田(みずた)を歩く 影三つ・・・石田
♪ 苗を待つ 田に黒々と 蛙の子・・・黒澤
♪ の音と 山ウグイスの 土佐の路・・・池上
朝7:50に宿(ロッジおざき)を出発。今日もいい天気です。
ジオパークセンターで「焼きなすアイス」「青海苔アイス」を食べ、立体深海地図を見て、シレスト室戸で昼食休憩。昨日出来た足裏のマメが痛くて大変です(T ^ T)
空海が修行した御厨人窟(みくろど)を見学。24番への山道を登りようやく、高知最初の札所「最御崎寺(ほつみさきじ)」に着きました。次に32番津照寺。
18:00 何とか本日の宿「金剛頂寺」に到着。お疲れ様でした。
民宿おざきで記念撮影 夫婦岩室戸
夫婦岩室戸 ジオパークの南海トラフジオラマ
昼飯 空海青年像前
御厨人窟、空海が悟りを開いた洞窟。今は中に入れず。    
   最御崎寺
最御崎寺
津照寺津照寺山門
   金剛頂寺の宿坊の食堂で
 
      

2018年3月27日【巡礼第4日 24.8km】
民宿とうの浜泊

【晴れ(21度)】
5:30 起床。窓から眼下に太平洋が広がり桜が真っ白に咲く。夜明けの桜に息を飲む。
6:00より金剛頂寺の護摩堂で朝の勤行。住職の講話、主に空海の修行の地である室戸のことを話された。
6:30 朝食頂き、わろてんか見て、7:50に宿坊出る。
昨日時間切れで納経に間に合わなかったので26番札所金剛頂寺の本堂、大師堂にお参り。昨夜大西さんにマメを救急処置してもらった石田は快調のようだ。良かった良かった。
8:35 出発。不動岩みずにそのまま急勾配の坂道を一気に降り55号線に。しかしこの急勾配で石田のマメが悪化。僕の杖と二本で歩き出す。道の両サイドに琵琶の木が植わっている。琵琶の実に黄色い袋が付けられ鳥避けか。草取り中のおばさんに聞くと、この室戸あたりは琵琶(もぎ34と言う品種)の産地らしいが、今年の冬が寒く不作らしい。食べたかった・・。
9:35「おかざき」と言う雑貨屋で休憩。その裏のお遍路道に入ると吉良川の街並みが地域保存されて美しい。土佐漆喰で塗られた蔵(壁に軒が4層に)や低層の瓦屋根の民家が当時のママ保存されている。3人で感心しながら約1kmを歩く。
11:00 飛石神社にあるカジュマルの木の下で休む。
11:45 ネットで調べた「うどん十兵衛」に行くが何と!定休日。手前のラーメン屋に入るべきだった・・。でも石田が戻るのは嫌!と言うのであと1時間先にあるらしい定食屋へ向かう。石田の足マメが痛むようだ。
室戸のマンホールを撮影しようと探すが見当たらず。汲み取りのバキュームカーと何度も遭遇。石田曰く「ここは下水道が無いからマンホールないのかも」って。ピンポン!!かも。
12:15 羽根岬に到着。お遍路休憩所に金剛頂寺の食堂であった千葉から来られた国田さんと言う女性と再会。紀貫之の土佐日記に詠まれている碑があった。「まことにて 名に聞くところ 羽根ならば 飛ぶがごとくに 都へもよがな」
12:55 十兵衛から1時間。ようやく「みなと食堂」と言う飯屋で昼食。池上、黒澤が鯖梅肉揚げ定食¥850。石田は海老揚げ定食¥1000。
14:40 奈半利市内で鯖瀬駅や「民宿おざき」ご一緒した石坂龍一さんが後ろから声掛けてきてビックリ!オー!!と再会。そのまま彼は市内のホテルへ。我々は安田町の民宿へ。
15:00 八幡神社でトイレ休憩。石田足マメ騙し騙し脱糞。
16:00 「美丈夫」と言う高知の酒蔵で民宿部屋飲み用の酒四合瓶を買う。
17:00 「民宿とおの浜」が見えた。何とそこへ神峯寺を参り終えた汗汗の大西さんに遭遇。
17:10 そのまま4人でチェックイン。変な民宿。お遍路以外近く工事現場の飯場になっているようでなかなか汗臭い男の匂いが充満。大西さんから食堂で夕飯食べながら持ち込み酒を飲めると聞いていたが、結果ダメ!何で?と食い下がったがダメだった。石田洗濯。事務所のような部屋の机で夕食。この4日間で最低のおかずだった(苦笑)。 大西さん交え恒例の部屋飲み。石田の足マメ診てもらったが自然治癒しかないとの診断。最悪明日の長距離は電車に乗るかも。と言い出した。明朝の奇跡の回復を祈るのみ。今日も30km近く歩く。風呂で足揉んで少し回復。
【今日のグダグ駄句】
♪ 土佐街道 少女あいさつ 猫は逝く・・・池上
♪ 貫之が 歌にも詠めり 土佐の羽根・・・黒澤
♪ 俳句詠む 余裕も無いぞ 足痛い・・・石田
朝6時からのお勤めに参加し、朝食後、宿坊を出て金剛頂寺参拝。今日は25kmの歩きです。
金剛頂寺の宿坊玄関 朝窓からの眺め
金剛頂寺山門 金剛頂寺山門
  室戸の名産琵琶の赤ちゃん
吉良川街並み説明看板 ミラーに写る自撮り
吉良川街並み
春の陽に 足を休むる 羽根岬
今年のタイガースは優勝! 紀貫之の歌碑の説明看板
奈半利町のマンホール久しぶりのお遍路道しるべ
桜咲く八幡神社で休憩 みなと食堂
   石坂さんと再会と別れ
土佐鶴本社   

2018年3月28日【巡礼第5日 31.4km】27神峰寺
住吉荘泊

【晴れ(21度)】
5:30 起床。大西さんと朝飯食べる。何と朝から鰹の漬け&しらす丼。大西さん、同宿の白川さん、などから今日行く標高450mの神峯寺への道の情報を得る。かなり厳しいと・・。
7:35リュックを「民宿とうの浜」に預かってもらい3人で出発。この安田町はよさこい節に謳われる「お馬さん」の縁の地の看板あり。アスファルトの道が長く話しに聞くより楽だった。1時間20分ほどで 27番札所「神峯寺」に到着。途中ハワイから来たジョーさんとフランスのリヨンから来たアンソニーさんと出会う。アンソニーは金剛頂寺一緒だった。神峯寺の湧水が美味しい。がぶ飲み。
9:40 圓角夫妻から無事に高知坂本龍馬空港に着いたとの電話あり。
10:45に下山。途中石田の両足のマメが悪化しかなりキツイみたい。民宿に到着し再び9kgのリュックを担ぎ出発。
11:30 阪神タイガースのキャンプ地安芸市に入る。
11:50 初々しいお遍路姿の圓角さん&陽子さん夫妻と土佐黒潮鉄道の下山駅で無事に合流。今回のお遍路で池上さんは「廃墟家屋写真家」に成りきり、お遍路道に点在する朽ち逝く家々を撮影しながら歩いている。安芸市が生んだ政商岩崎弥太郎の看板が街道に目立つ。
12:10 大山の道の駅で昼食。圓角さんしらす丼、陽子さんキーマカレー、池上・石田・黒澤は麺類食べたく「大山うどん」(茄子の輪切り天ぷらとじゃこ天)を頂く。美味い。文旦が旬。カツオスティック、ケンピを入れて留守を守ってくれている妻に送る。
13:50 石田がマメの痛さのため隊列から離れ、伊尾木駅から電車で民宿に向かう決心をした。残念だが明日がある。
14:50 安芸しらす食堂近くの桜の木の下で休憩。八分咲き。その後延々15kmをお遍路とサイクリングのための舗装道路を歩く。左に太平洋。右に山々を見ながら。
16:25 赤野のお遍路ハウス(バルセロナのガウディグエル公園のような)休憩所で休む。左の小指が痛い。足がパンパン。
17:15 途中、不気味なお遍路人形や折り鶴の展示してあるお遍路小屋に遭遇。ようやく5km手前の琴ヶ浜海浜公園に着く。
18:10 ファミマで酒を買い込み、住吉荘に到着。石田は15時ごろに着き風呂入って同宿のカナダ人と情報交換していたようだ。
19:00 圓角夫妻の無事の到着と合流を祝って乾杯!夕飯中に何と!徳島お遍路で知り合い、東京に戻ってもメール交換していた高橋ご夫妻が旅館に来てくれた。半年ぶりの再会。パーキンソン病のご主人も一緒で感激した。
今日の歩行距離は訪問寺1つで38km超え。ちとハードだった。お疲れさんでした。
【今日のグダグ駄句】
♪ 痛み消え 参道かろやか 神の峯・・・池上
♪ 文旦に 願いを込めて 安芸の風・・・黒澤
♪ 海に波 空に輪を描く つばめかな・・・石田
朝6:30から朝食、朝からヅケ丼。大西さんとはここで別れ神峯寺(標高430m)を参拝します。
9:00 27番神峯寺参拝終了。登ってくる途中、金剛頂寺で同宿だったアンソニーと再会。
11:50 下山駅で圓角さんご夫婦と合流。道の駅「大山」で昼食休憩。
18:10 本日の宿、住吉荘に無事到着。前回お遍路時、お接待頂いた高橋さんが宿舎迄、来ていただきました。みんなで記念撮影。高橋さんありがとう!
3泊もご一緒した愛媛の大西さん    
    今朝の高知新聞に載った伊能忠敬の記事
リヨンからお遍路のアンソニーさんと    
神峯寺の山門にて 神峯寺の山門にて
神峯寺の湧水を美味しく頂く
   
今年のタイガースは優勝!    
   大山の道の駅にてランチ
延々と続く防波堤お遍路道 石田の今日最後の勇姿
石田リタイアした後の桜の花の下でしばし休憩変なお遍路小屋にて
変なお遍路小屋にてまだ元気そうにはしゃぐ
桜並木。赤野地区 安芸市のマンホール。野良時計は時間なく見物できず
これも安芸市のマンホール 杉の木の集積加工場にて
高橋ご夫妻と記念撮影    
宿泊した住吉荘の玄関に横山隆一(高知出身)色紙  

2018年3月29日【巡礼第6日 23.5km】28大日寺・29国分寺
ホテルタウンセンター泊

【晴れ(22度)】
4:00 起床。夜明け前昨日のお遍路日記をまとめアップ。
6:30 朝食。石田が昨夜話したカナダの大学教授と同席。箸を器用に使い納豆も綺麗に食べていた。
7:40 住吉荘出発。今日も晴れて暑いくらい。タイツを脱いで歩く。鉄道が廃線跡地に出来たサイクリング道のお遍路道をひたすら西に歩く。
8:55 赤岡町でトイレ休憩。偶然、江戸末期の浮世絵師の「絵金」こと弘瀬金蔵の記念館「絵金蔵」を見つける。何故赤岡町に?と聞くと、叔母さんがここに住んでて贋作事件に巻き込まれた絵金がこの地の酒蔵で芝居絵を描いたらしい。伊能忠敬の33度33分碑もあったり、赤岡町は魅力的な町だった。
10:40 28番札所「大日寺」に到着。納経所前の名勝しだれ桜が満開!改めて2回目お遍路をこの時期に歩けたことに感謝。
12:00 物部川に差し掛かる。お昼を告げるサイレンが田植えが始まる田園に鳴り響く。橋の袂に「アンパンマンミュージアム」の看板。やなせたかしのお父さんがこの近くの香美市出身でこの地にできたらしい。用事商事が家の外出しはやなせたかし広告写真。
12:35 松本のお遍路ハウスで休憩。途中ニラ畑の中を通過。何とも言えぬ匂いが充満し同行中の圓角陽子さんと苦笑い。
14:00 国分寺から約2km手前でようやくレストランらしき看板を見つけ昼食を取る。「喫茶たんぽっぽ」で石田と黒澤ハヤシライス大盛り、池上カレー、圓角キーマカレー、陽子玉子トーストを食す。僕は家族事情がありここにて電話待ち。一人国分寺を目指す。たまには一人歩きもいいもんだ。
15:45 29番札所「国分寺」に到着。皆に遅れること15分。シンメトリーで美しい茅葺屋根の本堂が印象的。いろいろ縁がありそうな寺だがいつも通り時間に追われお経を読み納経帳に朱印を頂く。
16:05この時点で次の30番札所「善楽寺」に間に合わないことが判明。5人で検討した結果、ここから善楽寺まで時間の許す限りバス道を歩き、高知市内行きのバスが来たら乗ることにした。途中の町中や田圃に長曾我部元親が地検したという看板が点在していた。
17:08「小蓮入口」というバス停からバスに乗り市内の宿泊先「ホテルタウンシティ」へ。明日は休息日だったが「小蓮入口」バス停までバスで行き、再び歩きお遍路で善福寺を目指す。
17:40 ホテル到着しチェックイン。一泊朝食付きで¥3400。今回のお遍路で一番安い宿泊所。荷物降ろし夕食へ。 昨年の徳島お遍路で3回も行った「屋台すし」の寿司職人の古川さんが移動でこの高知市帯屋店の新店舗の指導係で高知に来たという。これも何とも可笑しな偶然縁だと再会に感謝。そして東京から我々の応援のためにあの「くノ一」とも再会。お遍路姿でなくOL風の格好にビックリ。感謝。新装開店飲み物半額で皆ガンガン飲み食べた。 今日も予定外もあったり、足のマメ、筋肉痛などあったが無事に6日目を終えた。お大師さんはじめ皆さんに感謝。感謝。
【今日のグダグ駄句】
♪ 満開の 桜の遍路 笑み溢れ・・・くノ一(ゲスト参加)
♪ もくもくと たびひたすら 春の土佐・・・圓角
♪ 気持ち良く 歩いて消えた 善楽寺・・・池上
♪ 花いかだ 赤い椿も ゆらゆらと・・・石田
♪ 早苗見て 国分寺目指す 独歩かな・・・黒澤
朝6:30から朝食。宿を7:40出発。同宿のカナダからのお遍路さん、ケンさんと。
10:40 大日寺に到着。
15:20 29番国分寺到着。30番善楽寺へは時間切れで訪問中止。明日朝から善楽寺参りをします。バスで高知市内のホテルに入り、開店早々の「や台すし帯屋町店」で打上げ。なんと、くノ一さんも参加。足は痛いが良き一日でした。
    同宿のカナダからのお遍路さん、ケンさんと
住吉荘前にて 絵金蔵にて
伊能忠敬の測量地点 大日寺山門
国分寺山門 国分寺の境内さくら
善楽寺に間に合わないので対策会議中
矢須のマンホール
野市のマンホール 南国のマンホール
くノ一さんと高知「屋台すし」で再会   

2018年3月30日【巡礼第7日 9.6km】30善楽寺
ホテルタウンセンター泊

【晴れ(23度)】
4:30 起床。今日も晴れて7日間連続。
6:30 ホテルの食堂でパンと飲み物だけの簡素な朝食を頂く。今日は休憩&洗濯日なのに昨日打ち残した30番札所「善楽寺」に行かねばならず。
8:01のバスで、昨日のバス停「小蓮入口」まで行く。マメで歩けない石田と陽子さんは寺近くの「一宮東門」で降りる。
8:30 歩き始め。
9:20 善楽寺到着。 すでに先の二人はお経、納経まで終わりベンチに座っていた。比較的小ぢんまりした寺。明治の廃仏毀釈で向かいの土佐神社に山門を取られるという話を石田が住職から聞き出した。
10:20 土佐一宮(とさいっく)駅到着。10:47発のJR土讃線で佐川駅まで。司牡丹で竹村社長の出迎えを受けて一緒に12:00に大正軒へ。予約して頂いてた鰻を頂く。大正軒の亭主が野球好きで上田監督、イチロー、衣笠、王貞治のサインや写真など玄関や廊下にビッシリ!
13:20 司牡丹の最新工場「平成蔵」はじめ日本酒ができるまでの工程を説明して頂く。全ての銘柄の試飲し、皆各々好きな酒を買っていた。黒鉄ヒロシの実家後に青山文庫関連の施設が建っていた。ショップで殆どの銘柄を試飲させて頂く。帰りに裏山の散り染桜を見て佐川の町を後にする。竹村社長ありがとうございました!
15:36の電車で高知に戻る。はりまや橋を見て一旦ホテルへ。日本三大がっかり名所の「はりまや橋」を見て皆でがっかり(笑)。石田は洗濯担当でホテルへ。我々は再度「屋台すし」で古川さんに徳島お遍路時のDVDを渡す。くノ一さんとここでお別れ。ライトアップされた幻想的な高知城を見学。
19:20 石田が合流し地元民や観光客で賑わう「ひろめ市場」で即席合コン。シメのお好み焼きを食べながら今日の反省と明日の予定の確認。充実した休息日だった。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 酒さくら 鰻に桃に つかの間に・・・くノ一(ゲスト参加)
♪ 土佐遍路 桃とサクラと 牡丹あり・・・池上
♪ うたた寝の 覚めて眩しき 桃の花・・・石田
♪ 三十番 天晴れ打ち上げ 善楽寺・・・黒澤
♪ みあげれば 桜の花に 大空が・・・圓角
8:01のバスで昨日の地点まで戻り、30番善楽寺を目指します。今日もいい天気です。
30番善楽寺。写真の桜並木の参道は、隣の神社の参道。昔は神社・お寺一体であり善楽寺の参道だったが、廃仏毀釈で神社とお寺が分離されたためにこの寺には参道が無くなったと、悔しそうに住職さんが語っていました。
28日の宿「住吉荘」で出会ったカナダのケンさんのホームページ紹介します。
https://kenmyhre.com/
日本には2回目、前回は九州から北海道迄を自転車で走ったそうです。これまでに自転車で南アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、中国、チベット等々走り回った、元大学教授(77歳)です。私も77歳になっても、元気に歩き走りたいものです。
「善楽寺」参拝の後、佐川駅まで移動し「司牡丹」の酒蔵見学・試飲です。途中ももの花が綺麗です。
昼食にうなぎを食べ、その後「司牡丹」見学。竹村社長にご案内頂きました。
帰りの佐川駅で幕末維新号列車に遭遇。
いざ30番札所善楽寺へ    
28日の宿「住吉荘」で出会ったカナダのケンさん 善楽寺本堂大師堂前にて
廃仏毀釈で仁王門が土佐神社の山門に 疲れてる・・。桃の花が美しく
ももの花が綺麗です。 高知駅から約50分の佐川(さかわ)駅にて
   
大正軒の2階座敷で鰻を頂く
    司牡丹酒蔵
司牡丹本社前竹村社長と記念写真。ありがとうございました。
裏山の散り染の桜の木の下で   
幕末維新号列車に遭遇。嬉しそうな池上さん。
知人の柳沢三千代さんが声を担当してるカレーパンマンの 石像とパチリ日本三大がっかり名所にて
      
板垣退助像と高知城月と高知城
ひろめ市場にて地元女性陣と俄か合コンシメのお好み焼き
高知市のマンホール1高知市のマンホール2
高知市のマンホール3   

2018年3月31日【巡礼第8日 27.3km】31竹林寺〜33雪蹊寺
天然温泉はるるの湯泊

【晴れ(20度)】
5:00 起床。昨日と同じくパン&バタージャムとコーヒーの朝食。
7:35 ホテルタウンセンター出発。今日も晴れ。いけね!洗面具忘れホテルに取りに帰る。
9:00に31番札所「竹林寺」に到着。標高120m。五重塔は昭和55年に再建される。納経所でアンソニーと再会。寺名にある竹を探すが見当たらず。
10:10 山を降り切った川土手で休憩。濱口雄幸、武市半平太の生家の近く(仁井田地区)を通る。
11:40 32番「禅師峰寺」到着。本堂前から太平洋が一望。桂浜方面へ眺望よし。半平太の実家の側で会った韓国人の女性おばさん達と再会。
13:25に「おにぎりころりん」と言ううどん屋で昼食。男4人は土佐丼定食¥850、陽子さんは鰹節丼うどん定食¥680を食す。
14:05 出発。途中、高さ50m、長さ1480mの浦戸大橋を必死に歩いて渡る。
14:50 ようやく「桂浜」到着。記念撮影後に坂本龍馬の銅像に至る。龍馬は遠くアメリカを見続けている。桂浜の波打ち際を歩く。千葉の石坂さんと再会。高知の人は坂本龍馬を尊敬を込めて「龍馬さん」と呼ぶ。
16:00に33番札所「雪蹊寺」に到着。石田と陽子さんはバスで先に到着。我々圓角、池上、黒澤は15分遅れで到着。思ったより早く歩けた。途中、さっき渡った浦戸大橋の美しい姿を見ることができた。雪蹊寺の山門で記念撮影していたら向かいの民宿の窓からなんと!アンソニーが浴衣きて顔出してた。これまた縁のある外人お遍路さんだわ(笑)。石田の両足マメ、僕の左小指マメなど緊急自体発生。全員の体調も減衰気味なのでお遍路道から外れて、路線バスで宿舎へ移動することに。
17:30「はるのの湯」という温泉施設に到着。さて温泉湯がマメに効くか・・。足を揉む。明日が楽しみ。 コンビニで買い込んだ食材で部屋飲み&食い。22時にお開きダウン。
【今日のグダグ駄句】
♪ 禅師峰寺(ぜんじぶじ) 演歌に押され 山登る・・・池上
♪ 教本に 花びらの散る 南無大師・・・石田
♪ 竹も無く 竹林寺とは 此れ如何に・・・黒澤
今日は朝7:40に高知市のホテルを出発。31番竹林寺を参拝。帰り際にあのアンソニーに遭遇。
その後、32番禅師峰寺へ。韓国の女性グループとパチリ。桂浜を目指す途中、武市半平太生家の前で記念撮影。
桂浜への途中、浦戸大橋を渡る。歩道が狭くトラックがビュンビュン走り怖かったです。その後、桂浜で戯れて雪蹊寺へ。雪蹊寺前の民宿2階からアンソニーが声をかけてくれ、再びの出会いに感謝、感謝。遍路道の楽しみの一つです。
アンパンマンとホテルタウンセンターロビーで出発記念写真
高知から沢山の漫画家が輩出している記念館みたい。時間なく入れず
竹林寺に到着 竹林寺山門
竹林寺五重塔。説によると海風に耐えるため、左に7cm 傾かせてるみたい 宝財童子の前で
       
   
土佐勤王党の武市半平太の生家
リヨンから来たアンソニーと再会    
禅師峰寺山門圓角さんの鐘撞き
陽子さんの鐘撞き韓国の女性グループとパチリ。
桂浜にて浦戸大橋の必死渡橋
桂浜の龍馬像前にて。逆光で顔見えず(苦笑)
※画像補正済み
桂浜を歩く
桂浜雪蹊寺
部屋で夕食&反省会   

2018年4月1日【巡礼第9日 25.6km】34種間寺〜36青龍寺
三陽荘泊

【晴れ(22度)】
5:00 起床。3人部屋で皆寝てるので廊下の椅子で日記を書きアップ。石田のマメが悪化。最終的に今日医者に行くことで無念の隊列離脱・・。
7:35 石田を置いて「はるのの湯」を4人で出発。
8:10 34番札所「種間寺」に到着。
8:45 種間寺を出発しようとしたら、またアンソニーと再会。毎日田植え前の田圃の側を通るが、今日初めて苗をヤンマーの田植え機に乗せているシーンに遭遇。ビデオに撮る。桜と菜の花と稲の苗、美しい色の響宴!土佐の春。
9:45 仁淀大橋渡る。眼下に清流仁淀の水が流れキラキラと。石田から教えられた(本当はくノ一情報)土佐観光の笹岡タクシーでリュックを預かって貰い標高130mの清瀧寺へ。
11:30 35番札所「清瀧寺」」に到着。お経後納経所から仁淀川、仁淀大橋など一望でき疲れが吹っ飛ぶ。石田から電話あり診察の結果細菌「黄色ブドウ球菌」が入り膿んだらしく軽手術。皮ムキ、薬塗り、ガーゼして包帯グルグル。歩行禁止になったとのこと。
13:10 笹岡タクシーで教えてもらった「中乃家」で讃岐うどんを食す。これが美味い!全員が大満足。遍路小屋で昨日雪蹊寺で挨拶した男と再会。名前はフランスから来たフローさん。アンソニーともお遍路友だった。石田からレンタカーで寺を巡ることにしたと連連絡あり。種間寺、清瀧寺を回り土佐市で合流。陽子さん用心のため車に乗り今日の宿舎「三陽荘」まで送ってもらう。
15:40 圓角、池上、黒澤の3人で歩き赤い宇佐大橋渡る。ツーリングのオートバイ音がうるさく怖い。今日は日曜日か・・。
16:10 三陽荘に到着。KANABIあ・そ・び・隊の池田隊員がデザインした「新日本風土記/仁淀川」のポスターが貼ってあった。時間ギリギリながら池上さんと二人で今日の内に36番札所の「青龍寺」に向かうことに。120階段の上に何と石田がいた。納経所にKANABIあ・そ・び・隊の重原隊員の描いたお遍路本の原画があった。定時17:00までに打つことができた。お疲れ様でした。
という事でいろいろあったが無事5人全員で夕食。圓角さんと陽子さんは今夜で打ち上げ。お疲れ様でした!乾杯。石田大変な1日。明日は回復してますように。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ この道を 歩いて去ったか 朝青龍・・・池上
♪ 春陽ざし 浦戸仁淀で 渡る橋・・・黒澤
♪ レンタカー これは遍路じゃ 無い様な・・・石田
♪ 足にまめ お経もなにも 春ぼけよ・・・圓角
石田を置いて「はるのの湯」を出発
種間寺への途中の田圃にて
種間寺の山門    
仁淀大橋にて。ここから土佐市 清らかな仁淀川が光の反射でイマイチ
清瀧寺の山門 清瀧寺階段
仁淀川が一望
ここでリュックを預かって頂く
中乃家でのじゃこ天うどんの中盛り。¥630フランスのド・ゴール空港側の家からお遍路に来たフロー ル29歳。老けてる(笑)。
コンビニで春野町のマンホール
突然現れた石田と青龍寺の山門にて青龍寺の三重塔
青龍寺の階段石田単独行動で出会った日本人青年と
三陽荘での圓角ご夫婦の打ち上げ 変なオブジェ(布袋にヘルメット)

2018年4月2日【巡礼第10日 29.7km】
民宿あわ泊

【晴れ(23度)】
5:30 起床。朝湯に浸かり湯殿に祀られている弘法大師像に今日の安全を祈る。
6:20 5人での最期の朝食を頂く。今日の飛行機で東京に戻る圓角ご夫婦と石田に見送られ「埋立」という小さな船着場から渡し船(定期通勤通学船)に乗り「横浪」に向かう。波静か。島影が海面に反射し美しい。
8:00に横浪に到着。コンパクトな港町。漁船が停泊。
9:10 遍路小屋で休憩。高松や岐阜、カナダ(住吉荘で会った)からのお遍路数人と会う。
10:45 須崎に到着。カーお遍路の石田と合流。11:00オープンまで待って「橋本食堂」で名物「鍋焼ラーメン」を食す。普通¥550、大盛り¥660と安い。美味い。家でも作れそう。リュックを石田レンタカーに乗せてもらい、再び池上さんと二人で「民宿あわ」を目指す。今日も日差しが強く池上さんの腕、足は真っ黒け。
13:00「民宿あわ」(土讃線の安房駅の側)に到着。すでに石田が荷物を部屋に運んでくれていた。時間が早いのでそのまま「岩本寺」までの距離を縮めることに。軽い気持ちで杖も持たず民宿の裏に続くお遍路道を歩く。右に土讃線、左に国道56号線を望みながらのどかに気分良く歩く。800mぐらいのところから急坂。「焼坂峠標高280m」と書かれた遍路看板を見つける。そっか!甘くないねー、と池上さんと目を合わす。杖を忘れてきたことを悔やむ。途中折れた木の枝を拾って杖代わりして急坂を登る。峠の手前で、気が緩んだのか足を踏み外し落下。間一髪で木に捕まりストップ。池上さんの枝杖に捕まり這い上がる。右膝、脹脛の擦り傷のみで大事に至らず。同行二人のお大師さんのお蔭か・・。杖が折れたので新しい杖枝を池上さんに拾ってもらう。池上さんにも感謝。石田に携帯連絡。消毒液を買ってもらい2km先の久礼町手前まで車で迎えに来てもらう。石田にも感謝。こんな時、車を伴奏してくれることの有り難みを感じるとともに、文明の力のない昔のお遍路を思うと何とも情けない・・。
16:00に再び「民宿あわ」に到着。右足湯船に付けず風呂に浸かる。気持ち良し。
17:30 早めの夕食いただきながら今日の反省。「油断対敵。お遍路道を甘くみるな!」だった。これで健常者は池上さんだけ。明日は今回最後の37番札所「岩本寺」まで28km(うち今日4km歩き稼ぐ)標高400mを登る。少しズルしてリュックは石田カーに乗せてもらうことに。
21:30 就寝。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 朝日うけ 巡る桟橋 海遍路・・・池上
♪ それぞれが それぞれに立つ 遍路宿・・・石田
♪ 救われる 同行二人 春の山・・・黒澤
朝食を6:20から食べ、池上さん黒澤君は浦ノ内湾を渡船で進むため船着場へ向かいました。圓角さんご夫婦は東京へ戻るために最寄りのバス停まで向かいます。
私は最後にレンタカーで出発です。
5人でのお遍路最期の朝食
「埋立」の船着場から舟遍路
内の浦湾の景色 黒潮丸の船内
圓角夫妻お見送り 圓角さんご夫婦は東京へ戻るために最寄りのバス停へ
二人遍路をパチリ。まだ元気そう(笑)
橋本食堂にて
須崎の鍋焼きラーメン「橋本食堂」、アツアツ美味い!
橋本食堂の社長と。自転車屋から転職成功者のやり手じじい(笑)。
キレイな土佐の海。キレイな土佐の海。

2018年4月3日【巡礼第11日 27.9km】37岩本寺
民宿うなきち泊

【晴れ(24度)】
4:30 起床。今日も快晴。昨夜民宿の亭主に貰った軟膏がいい具合に効いて擦り傷は大丈夫みたい。
6:30 朝食。
8:35に「民宿あわ」を出発。石田の車で昨日歩いたところまで送ってもらう。今日も池上さんと二人歩き。
8:15 青柳裕介の漫画「土佐の一本釣り」の舞台になった「久礼」に着く。街並みは古く造り酒屋も軒を連ねる。純平と八千代が路地から出て来そう(笑)。岩本寺がある窪川に行くには「そえみみず遍路道」と「大坂遍路道」の2つのコースがある。我々は標高が低い「大坂遍路道」を歩くことに。ウグイスの谷渡り、芝桜が咲き、花見のボンボリが片付けられている。清流が横を流れ風が心地良い。
10:15 登り2km。標高280m七子峠に到着。今回最後の登坂で、イヤ〜、キツかった。トイレ休憩。軽トラに乗った82歳の農家のお爺さんから話しかけられた。「空海さんもそんなスマフォあれば楽だったろうに」。七子峠から少し遍路道に入ったところで4回目お遍路(逆打ち)のおじさんに会う。我々の足を見て「そんな格好で良くマムシやダニに襲われなかったね〜。長ズボンで歩く方がいいよ」と注意された。彼は上下長袖、長い白ズボンに工事用のゲートル脚絆で足をカバーしていた。この暑さの中でも・・。
12:35 仁井田近くのホンダ販売店まで石田に迎えてもらいランチに行く。
12:45 窪川の「駒鳥」というお遍路仲間(大西さん情報)で有名な中華そばを食べる¥750。
13:15 車に乗せて貰ったホンダ販売店まで戻り再び歩く。日差しが強く眩しい。
14:50 今回最後のお寺。37番札所「岩本寺」に到着し無事に打ち上げる。桂浜手前の土佐丼うどん定食屋で会った好青年の米田さんと、昨日船やお遍路小屋で会った筒井さんともここでも再会。名刺交換して別れる。
15:50「民宿うなきち」に到着。池上さんとスーパーに買い出しに。石田はシルヴィを最後の晩餐で一緒するため彼女のホテルまで迎えに。
17:00 鰻の肝で乾杯。石田とシルヴィは遅れて17:40ごろ合流。4人(石田はノンアル)で改めて乾杯しうな重を頂く。高知の鰻は甘ダレ。シルヴィは大変美味しいとペロリと平らげた(笑)。
19:00 終了解散。シルヴィを車で送りに。11日間の第2次お遍路を振り返りながら早めに眠る。
12日間の総歩行距離=313.7km
【今日のグダグ駄句】
♪ 20キロ 背負いし若者 次目指す・・・池上
♪ 全員が 太って帰る 土佐遍路・・・石田
♪ 鴬の 聲で終わりし 春遍路・・・黒澤
民宿あわを出発
昨日の焼坂峠超え歩きの地点まで送ってもらう
石田からエール 稲の苗。高知は二期作の土地
土佐久礼で。純平が懐かしい 大坂遍路道に向かう
中土佐町のマンホール
大西さんに教えてもらったラーメン屋の「駒鳥」
中華そばの大盛り3つ
左、仕事を辞めて茨城県からの青年お遍路米田さん。
真ん中66歳で3回目お遍路の筒井さんと岩本寺の境内にて。
「南国土佐を後にして」の歌で有名なペギー葉山さんの寄 進石柱を発見。
自転車で旅する夫婦とその子供達。お父さんお母さんスゴイなぁ!
土佐の海。
「民宿うなきち」の女将。数々の有名人の色紙に囲まれて。 「こころ旅」の火野正平も来た。
シルビィも合流して第一次土佐遍路終了お疲れ会。
スイスジュネーブ在住の小学校の先生。シルビィ50歳独 身。
      

2018年4月4日【巡礼第12日】 高知龍馬空港発→羽田空港着

【晴れ(24度)】
5:30 起床。早く寝すぎて2:00からの眠れず。昨夜買い込んだランチパックとヨーグルトで朝食。
7:30に窪川町中を散歩。再び岩本寺へ。霧に霞んで幻想的な風景。撮り残した天井画など撮る。寺の近所に住む子供や日曜画家さんが描いたらしい。土佐犬に吠えられ仕返しに撮影してあげると余計吠えられた。
8:00に新連続テレビ小説を見る。「わろてんか」の最終回を見逃した。あさイチを見る。有働アナがNHKを退職するらしい。フリーアナになるのかな・・?
9:10「民宿うなきち」出発。石田の車で空港まで同乗させてもらう。途中、三度岩本寺で記念撮影。パチリ!これで今回のお遍路は終了。高速使って約1時間10分で高知龍馬空港に着く。高知市から歩いて5日かかったところを車で1時間10分。参勤交代の25日間を新幹線で2時間30分なんだから納得。自分の足で歩くことの楽しさは車や新幹線では味わえないものを感じさせてくれた。いつも思う・・健康に感謝。空港のレストランにて3人で土佐区切り打ちにl乾杯!疲れているせいか昼間のせいかビール一杯ながら酔いの回るのが早い。
14:50 羽田空港に無事に着陸。ロビーで解団式。池上さんとは18時またハヤCINE会で会う予定(笑)。お疲れ様でした。ご笑覧ありがとうございました。
今回は歩き出して2日目で両足の親指下にマメが出来た。これまでは痛さを我慢して歩くうちにそこが固くなり治るのだが、8日目に左足が異常な痛さとなり、9日目に病院へ行った。結果、菌が入り込んだ為で、その後の歩き遍路を諦める事とした。では鉄道を使うかとも考えたが、駅からそれなりに歩かねばならない。レンタカーだ!と思いついた。寺・宿の駐車場に停めると歩く距離が大幅に減る。苦肉の策であったが、このお陰で最終日迄メンバーと同行する事が出来た。途中、病院に寄ったり、陽子さんを乗せたり、黒澤・池上さんを乗せたり、シルビーを乗せたりと車は大活躍だった。
次回に向けて、・減量・出発前の足慣らし・靴ひもはきつく締め過ぎない・英会話勉強 → 頑張ろう。
【最後のグダグ駄句】
♪ 土佐遍路 出会い別れの 友が出来・・・池上
♪ 楽しきは 日の出日の入る 遍路かな・・・石田
♪ 捨て切れず 煩悩しょって 散る桜・・・黒澤
散歩がてら再び岩本寺へ。霧で裏山が霞み寒い。
昨日撮り忘れた仁王像
    マリリンモンローの格天井画
    この犬かみつきます(危険)土佐犬に吠えられて
岩本寺山門にて
岩本寺本堂前にて
打ち上げに乾杯!高知龍馬空港にて

其の二(2018年3月〜4月)トップへ
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2018年11月7日 羽田空港発→高知龍馬空港着
30善楽寺

四国お遍路、行って来ま〜す! 富士山綺麗!
今回のお遍路の出発点、伊尾木駅へ向かう。
車内に客は私だけ。

伊尾木駅前からいよいよ歩きスタートです。
 
砂の器にロケ地となった砂浜。 三十番善楽寺、終了しました。

2018年11月8日 33雪蹊寺/34種間寺/35清瀧寺

今日も良い天気。ちょっと涼しく午後からは雨模様。桂浜近くの龍馬記念館前からスタート。 浦戸大橋、前回お遍路の時に歩いてわたりました。
三十三番雪蹊寺、参拝終了しました。 三十四番種間寺参拝終了しました。
途中犬連れのお遍路さんに遭遇。車中泊で移動し歩いて寺と寺の間を歩いている。一回で順打ちと逆打ちをしている事になる。犬は5歳で元気元気。 三十五番清瀧寺、参拝終わりました。山道と階段を登って汗タラタラです。

2018年11月9日

朝7時に宿スタート。標高185m塚地峠越えます。 朝霞の先に浦の内湾。
東京からの百瀬さん、埋立→横浪の巡航船で一緒になりました。    
    須崎市のセブンイレブン駐車場に「救命艇」。南海トラフ地震に備えて...。
 
       

2018年11月10日

焼坂峠の峠は過ぎました。山の中で休憩中。    
久礼大正町市場にてカツオの刺身・ビール! 今日のお遍路道中は焼坂峠を越えて久礼の町まで約10km。後はゆっくりと休養日。久礼の海外沿いにある「青柳裕介」の石像。大分前だが、土佐の一本釣り・純平の漫画を大いに楽しませて貰った。
    ビール片手に海を見ながらシイラの唐揚げを食べていたら猫が寄って来た。皮は噛み切れないので猫が食べている。

2018年11月11日 37岩本寺
2018年11月11日 羽田空港発→高知龍馬空港着
うなきち泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編1日目【11月11日快晴(22度)】
●10:15池上さんと羽田空港で待ち合わせ。11:25のANAで高知龍馬空港へ。機内はガラガラ。快適な飛行。桂吉弥の落語「花筏」を聴きながら少し眠る。真っ青空から一気に龍馬空港に着陸。●13:15高知駅前の庄屋で鰹のたたき定食を食す。無事に再度高知に来たことを祝い池上さんとビールで乾杯!坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の像の前でパチリ。●今年4月の第二次お遍路で打った37番札所岩本寺(窪川)まで列車で行くことに。15:15の土讃線で窪川へ。途中、鍋焼きラーメンで有名な須崎で乗り換えのため30分待ち時間あり、駅前を散策。駅前商店街は歯抜け状態で人っ子一人が歩いていなかった・・。●既に窪川の旅館に到着した石田から電話。今夜の飲む酒何にする?って(笑)。石田は、前回足にマメができ途中歩けなかった4寺のリベンジで7日に出発して歩いていたのだ。その信念に脱帽。●17:20窪川駅に到着。まだ明るい。東京より西だからか。17:30前回も泊まった「旅館うなきち」に到着。既に石田がビール飲んでた。無事にお遍路三銃士、3人組が揃って乾杯!有名人にまじって似顔絵、色紙ないのでカレンダー裏に描く。女将さんにも挨拶しうな重いただきながら明日からの打ち合わせ。20:00前にお開き各部屋で明日の準備。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 列車乗り 目指す窪川 客四人・・・池上
♪ 秋遍路 一期一会も 嬉しけり・・・石田
♪ 秋深し 三度お遍路 想ふ道・・・黒澤
7時40分宿出発。久礼町の酒蔵前で。昨日日本酒3本を自宅に送りました。今朝はひんやり、手袋をして歩きます。  
昨夜、宿で一緒になったデヴィットさん74歳。カルフォルニア→羽田→高知空港、高知空港から自転車旅行中(お遍路ではありません。)大坂遍路道も自転車で踏破。歩きでもきつい道を自転車を押して登った。最後の階段は自転車を担いで。凄いなぁ!
階段は荷物を先にあげ、次いで自転車。私もバッグ運び手伝いました。
 
無事峠頂上。たまたま来ていた自転車ライダーと。 太平洋がきれい!
三十七番岩本寺参拝終了しました。今日の宿から、いつもの二人合流します。    
       
あと40分で高知へ、時間があるのでチョット・・・    
       
無事、三人組揃いました。明日から三十八番金剛福寺を目指して歩きます!    
       
       
   

2018年11月12日 うなきち泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編2日目【11月12日曇りのち雨(17度)】
●5:30起床。昨日近くのドラッグストアで買って置いたカップ麺とおにぎりで朝食。箸がないのに気付き池上さん、石田に聞くが無し。石田に貰った歯ブラシと部屋据付の歯ブラシ二本で食べる。なかなかオツなもの。●7:00出発。気温8度寒い。前回打ち終わった岩本寺に立ち寄りこれからのお遍路の安全を祈願する。境内のもみじの紅葉のピークは過ぎたがやはり趣があり美しい。いよいよ38番札所「金剛福寺」に向けて2泊3日の歩きお遍路。今日は月曜。自転車通学の生徒が「おはようございます」と我々お遍路に挨拶をしてくれる。学校で指導されているんだろうか、気持ちがいい。●ローソンで昼飯用のおにぎりを買う。台風24号で遍路道がズタズタになったからか、前々回、前回に比べほとんどお遍路さんと遭遇しない。そんな中初めて若いお遍路さんと会う。通し遍路で2週間前に徳島第1番札所霊山寺をスタートしたという。何で?と理由は聞かなかったが若くして重いものを背負っている感じ。でも爽やかでいい男。黒潮町まで一緒に歩くことに。●栗、どんぐり、ススキ、柿、ひつじ田、紅葉、秋桜、落ち葉、鰹、クジラ、など地元ネタ、俳句ネタが満載。それぞれがそれぞれに歩く。突然軽トラが近づき窓からおじさんのお接待。ミカンを頂く。石田、池上、若者と順番に窓から手渡され、はい次僕ね!と手を出すともう無い・・。嗚呼ショックなり(笑)。●11:30小黒ノ川の栗の木の下で若者と4人で昼食。おにぎりを2個とお接待でいただいたミカンを分けてもらいほうばる。こんな上手いおにぎり&ミカンは久しぶりかも。たかがコンビニのおにぎりなのに(笑)。食後イガグリ飛び散る木の下で立ちション。これもなんとも気持ちがい〜い。旅の醍醐味。若者は思わず何かの糞を踏んでしまい苦笑い。●予報通り雨がパラつき出す。14:50「なぶら土左加賀」という道の駅で雨宿り兼ねてトイレ休憩。スタート初日から雨。これまでの二回のお遍路はほんとに天候に恵まれたのでいささか滅入る。各々カッパを装着し「民宿たかはま」まであと約10kmを目指す。●15:20土佐白浜の遍路小屋で休憩。5時間ほど一緒に歩いた若者とお互いの無事を祈りつつここでお別れ。雨が本降りになる。晴れの日も雨の日も日日是好日なり。と思いつつも重いリュックが肩に食い込む。民宿手前のまるみ屋というスーパーで夕食に飲む酒を買う。柱にいっぱい納め札が貼られていた。オランダ人の納め札があった。ご主人曰く「オランダ人がこないだここに来て刺身を上手い上手いと食べて札貼っていった」らしい。トンネル抜けると民宿看板が。到着時刻16:45。本日の総歩行距離32.2km。初日しては正直キツかった!。風呂(湯船で足を揉む、股間のリンパが痛い。足マメはOk)に入って夕飯。鰹の刺身出た!唐揚げ!クジラかと思いきや。チキン。チャンチャン!●同窓会名簿から調べた結果、何と!明日四万十市在住で見ず知らずの母校金沢美大OBと会うことに!これは奇跡に近〜い!おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 軽トラに 貰いしミカン 味深し・・・池上
♪ 伊与木川 落ち葉を揺らす 大うなぎ・・・石田
♪ ひつじ田に 青青しげる 稲穂かな・・・黒澤
民宿うなきちをイザ出発! 岩本寺のもみじ
谷干城生家前の銅像と  
いろんなお遍路マークがありますね 今回ゴールの松山まで225km
    遍路道入り口にあったお大師さんと
    若者と
栗の木の下の昼食 胴回りがじぇんじぇん違う
    土佐くろしお鉄道特急列車にご挨拶
雨の歩行姿 2日目夕食 
お疲れ様でした。足パンパン、膝ガクガク    

2018年11月13日 民宿さくら泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編3日目【11月13日雨のち曇りのち晴れ(16度)】
●5:30起床。外はまだ暗く雨がしとしと。この「民宿たかはま」は海沿いに立っていて波音が聞こえる。池上さんと、石田の部屋は海に面していて僕の部屋より風情がありそう。昨夜一緒に夕食を食べた自転車お遍路の立川さんと一緒に朝食(焼きししゃも、目玉焼き、昆布豆キャベツサラダ、海苔、味噌汁)を頂く。●宍戸錠似のイカした彼は65歳。長崎から大分経由フェリーで佐多岬に渡り、電動付き自転車で41番札所から愛媛、香川、徳島、高知の順打ちで、この民宿一緒になった。●清算時に民宿から¥1000の商品券を頂く。黒潮町でだけ使える商品券で先般の台風24号の被災でめっきり減ったお遍路や観光客を呼び戻す苦肉策らしい。我々は思わぬご接待に感謝感激。池上さん曰く「これもお大師さんの御利益かな・・」って(笑)。●「まんぷく」を見て、8:30雨が小降りになり出発。今日は18kmほの距離でかなり余裕だ。国道56線を土佐湾に沿って西に向かう。昨日書き忘れたが、室戸岬には及ばないがここも奇岩が多い。一番印象的だったのが幾層にも重なりまるでミルフィーユのような岩が何十メートルに渡り続き波に洗われていた。同道遍路の若者と共にしばし見とれる。●道の駅「ビオスおおがた」を過ぎて、延々と松並木が続く入野松原を抜けて再び国道56線に出る。途中のスーパーやコンビニで商品券をありがたく商品に替える。池上さんはタバコに、石田と僕はウイスキーなどに替えて貰う。●11:00「いろりや」といううどん屋で昼食。靴を脱いでしばし足休め。まだ誰もマメも出来ず今のところ快調だ。池上さんと僕は名物の「幻の豚カレーうどん」を石田は天丼とうどんのセットを食べてエネルギーチャージ。●12:40四万十市に入る。40010市とも言うらしい(笑)。今日は順調過ぎて民宿のチェックイン前に着いてしまうというので異例の時間調整のために「Joyful」というファミレスで俳句の研究会。今日の「グダグ駄句」をひねる。池上さんと石田は金麦で、僕はドリンバーの烏龍茶で乾杯!●完全に雨が上がり雲もなく晴れ上がる。予報では明日は晴れるらしい。いいぞいいぞ。市街地に入り足取りも軽く後川(うしろがわ)という一級河川にかかる中村大橋を渡る。水は濁り魚の姿は見えず。やたらトンボをモチーフにした会社のロゴマークや公園名、橋の欄干などにトンボが多い。ちょっと調べてみたくなった。●15:15「民宿さくら」に到着。過去最も早い時刻だ。総歩行距離は18.8kmだった。今日のお遍路との出会いは立川さんと民宿さくらの近くであったママチャリお遍路のお爺さんの二人だけ。これは異常かも。季節が違うためか台風被害のためか。分からない。●夕飯を済ませ昨夜連絡が取れた佐竹健児さんと四万十の居酒屋で会う。彼は昭和60年油画卒で私と一緒の劇団べれゑに所属し唐十郎などのアングラ芝居をやってたと言うことで一気に打ち解けた(笑)。結果お接待を受けてしまい皆で感謝。タクシーで民宿まで帰り、おやすみなさい。明日は晴れますように。
【今日のグダグ駄句】
♪ 四万十路 どんぐり踏み分け 四里半・・・池上
♪ 鈴響く トンネルの先 秋の山・・・石田
♪ 枯葉踏む 土佐の山路に イブ・モンタン・・・黒澤
黒潮町の民宿たかはまを出発 宍戸錠に似たTさん
谷干城生家前の銅像と 今日は距離が短すぎてチェックインまでの時間調整中
初対面の金沢美大OBの佐竹さんにご接待を受け 彼行きつけの料理屋の大将とパチリ!
 
      

2018年11月14日 民宿旅路泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編4日目【11月14日快晴(17度)】
今日はキツかった!こんなにキツいとは。池上さん転び膝スリ傷・・。仏壇の部屋で夕飯、これ如何に(笑)
●6:30起床。快晴。朝食(焼き鮭、生卵、海苔、漬物)食べて7:30出立。女将におにぎり2個おしんこお接待で頂く。四万十川沿いに歩き四万十大橋渡り南下。日差しが強く四万十川の水面がキラキラ。●9:35四万十お遍路小屋で休憩。脱糞。気持ち良し。今大師寺あたりから伊豆田道に入る。途中から今回最大難関のお遍路道に入り標高260mの山の急勾配に入る。小岩がゴロゴロ歩き難し。くるぶしが180度グルグル回る不思議さを改めて知る。と言ってる内に池上さん転び膝に血が滲む。前回の僕の滑落より軽し。良かった良かった。●12:30お遍路小屋で用を足し、待ちに待った昼食。民宿さくらで頂いたおにぎりとお遍路道でもぎった柿頂く。休憩ゆっくりし山越えの足を癒す。●下ノ加江川を左に見ながら歩く。穭田の間に何と!秋桜が咲き誇る田圃が並ぶ。蜻蛉が乱舞。菅笠にぶつかりアラオカシ。●清流に魚が泳ぎ石田がいやに興味を示す。なぜ?生前はさ・か・な?本当に澄んだ川でひょっとして四万十川より住んでいるかも。●軽自動車が突然寄ってきた。年配の女性が降りてきて「あなた方ひょっとして旅路に泊まられる3人組?」って聞かれ「そうそう!」。何と!民宿旅路の女将さんだった(笑)。リュックを車に積んで貰って軽装に。これはラッキー🤞。それからの3人の足取りは軽快でメチャ早くなる。特に池上さんのスピードが笑ちゃうぐらい早い。●今日のお遍路さんとの遭遇3人。全て金剛福寺からの帰りのお遍路さん。それにしても少ない。池上さんと僕は今日で3日が過ぎるがまだ一つも般若心経を読んで無い。是如何に?いよいよ明日打つ!●この辺り岩場が多かったが、突然大岐の浜が見えその2km続く雄大な砂浜に足の痛さを忘れてしまった。ぐらい美しい。夏に泳いでみたい気持ちを呼び起こす。今日の歩行距離約25kmで足首と脹脛、と太ももがパンパン。あと7kmが長い。景色は美しいが。●17:10ようやく民宿旅路に到着。池上さんは風呂。後輩の我々は土佐清水まで買い出しに。部屋にテレビ無し。食堂にもテレビ無し。夕飯は仏壇の部屋食堂で女将の両親の位牌と似顔絵が飾ってるところで頂く。¥6000払ってこれは無いだろう!と怒れる男3人。今夜は僕らだけ。もっと怒りたいがこれもお大師さんのご利益とありがたく頂く。●テレビの無い部屋で3人で部屋飲み で夜が更ける。満点の星!明日も快晴みたい。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ トンボ舞う コスモス畑 鈴響く・・・池上
♪ 廃屋の 木に残りたる 柿ひとつ・・・石田
♪ 四万十の 土手の朝露 目に眩し・・・黒澤
おはようございます。7時30分出発。30キロ。    
     
       
       
       
   3日目、民宿旅路での夕食。仏壇の部屋で食べてます。
テレビ無し。これで¥6000。笑っちゃいます。  

2018年11月15日 38金剛福寺 旅館南粋泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編5日目【11月15日超快晴(16度)】
東京を出発して5日目。ようやく今回最初の寺38番札所「金剛福寺」を打つことができた。足摺岬は四国の最南端。
●5:30起床。快晴。朝食(ハマチの塩焼き、トマトサラダ、有精卵、味噌汁、漬物、ご飯)食べて7:30出発。民宿の女将がリュックを今日泊まる土佐清水の旅館南粋まで運んでくれるということでラッキー!感謝してお願いする。眩しい陽射しを浴びて一路金剛福寺へ向かう。●国道離れお遍路道へ。玉砂利の海岸沿いに歩く。打ち寄せられたゴミが散乱しちと幻滅。砂の器をイメージし動画撮影して遊ぶ。左に太平洋の雄大な海をみながら南下する。どんぐりの実を踏みしめ無言の行進。アサギマダラが乱舞。美しい。波が岩に砕けて飛沫を舞いあげる。●10:30津呂の簡易郵便局でトイレ休憩。女性局員から優しく声掛けて頂きコーヒーと海老煎餅のお接待を受ける。感謝し納め札を置いてくる。ド快晴で空は真っ青、ますます太陽の光は眩しくリュックがないので快調に進む。●天狗の鼻という展望台で地球の丸さを感じるパノラミックな雄大な景色を堪能する。素晴らしい。スプレンディド!。これは一つの絶景かな。●11:30東京を出発して5日目。ようやく38番札所「金剛福寺」に到着した。一言でいうと古さと新しさが混在したキッチュなお寺。境内に大きな池があり錦鯉が悠々と泳いで、御影石の大きな亀のオブジェや五重の塔が立ってるという成金的雰囲気も(笑)。●12:30金剛福寺の向かいの食堂でうどんをいただいた後、四国最南端の足摺岬の突端まで行く。右に足摺灯台。左に四万十、黒潮町が一望。ここでも地球の丸みを感じる。ここはもう観光地。●ここから伊豆半島で言うと石廊崎から西伊豆に向かう感覚でV字で北上する。太陽は西に傾きいまだ眩しい。●お遍路道に中浜と言う漁村がある。ここはジョン万次郎こと中浜万次郎の出身地。その生家に立ち寄る。藁葺き屋根の質素な家で復元され無料で見学できた。NHK大河ドラマへの誘致運動中で我々も署名した。宗田鰹、うるめイワシ、メジカなどつゆのダシを作る工場が点在。良い匂いがぷ〜ん。●17:00に「旅館南粋」に到着。今日の総歩行距離は32km。部屋に入るとバタンキューで恥かしながら部屋の中をハイハイで移動(苦笑)。かなり足にキテル明日はヤバイかも。風呂に入り17:50から夕食。昨夜と違って豪華な品揃え。鮎の塩焼き、鰹のタタキ、サヨリ、モンゴウイカの刺身、煮物、トコブシ煮など。今日は坂本龍馬の誕生日と命日で地元ニュースは盛り上がってる。ようやく執筆終わります。いつも精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 紅葉背に 丸き海原 一服す・・・池上
♪ 秋寒し 清流泳ぐ 魚たち・・・石田
♪ 土佐清水 漁船に寄り添う 秋の月・・・黒澤
今日も元気に出発! 0730スタート。28km。
谷干城生家前の銅像と  
いろんなお遍路マークがありますね 金剛福寺
金剛福寺 金剛福寺
    足摺岬に立つ中浜万次郎の銅像
蘇鉄と金剛福寺の五重塔
四国最南端の足摺岬 宗田鰹生産会社
旅館南粋 旅館南粋 
土佐清水港に停泊中の漁船    

2018年11月16日 民宿くろうざき泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編6日目【11月16日快晴のち曇り小雨(20度)】
土佐の高知のお遍路は距離がありホントに厳しい。それを癒してくれるのが海、山、川の美しい自然と出会う人々。今日のエポックはロングな砂浜「大岐の浜」と「ロッジ・カメリア」のご主人と「農家民宿くろうさぎ」のご夫婦との出会い。
●5:30起床。快晴。朝食(ししゃも、目玉焼き、キウイサラダ、海苔、味噌汁、漬物、ご飯)食べて「旅館南粋」お接待のおにぎり弁当を頂き感謝しながら7:30に出発。放射冷却で寒くなると予報されてたが思ったより暖かい。●今日は「打ち戻り」(お寺を打った後に同じ道を戻ること)しながら三原村「農家民宿くろうさぎ」に向かう約28km。土佐清水を出てほぼ国道321号線を歩くが一昨日疲れて歩けなかった「大岐の浜」(アカウミガメの産卵地としても有名)に出る。約1.5km砂浜を朝日を浴びながら歩く。何故か子供の頃の海水浴を思い出す。●一昨日お接待の声をかけられたが時間がないと言うことでお断りした「民宿ロッジ・カメリア」のご主人からお接待を受ける。4年前大阪からご夫婦で越してきてこの民宿を73歳で始めたらしい。「何故、一昨日も今日も我々に声掛けくださったんですか?」と聞くと「見た目が悪そうな人に見えたから」だって(笑)。コーヒーと煎餅をいただきながらここに泊まるお遍路のお話しやこれまでの人生をコテコテの関西弁で話してくれた。感謝。●下ノ加江から国道を離れ県道21号の山道に入る。12:25遍路小屋も無く路上の防岩壁に座り旅館で頂いたおにぎりを頂く。梅干しと鮭が入っていてお新香、キュウリのキューちゃん、塩昆布が入っていた。山の空気と混じり本当に美味しかった。感謝感謝。●柚子畑を通り三原村に入る。お遍路小屋で最後の休憩。「民宿くろうさぎまで後5.5km」の看板見つける。もうすぐだ。足が早まる。16:00明るいうちに無事に「民宿くろうさぎ」到着。総歩行距離30.3km。●石田は洗濯、池上と僕は先に風呂を頂く。パンパンに張った脹脛、足首をお湯で揉む。あ〜気持ちいい。これを例えると身体がお湯の中に溶けていく感じかも。●夕食は離れの食堂。豚肉と白菜もやしのタジン鍋、鰹刺身、芋人参椎茸厚揚げの煮物、モズク蟹、とろろ宗田鰹出しご飯掛けを頂く。食前からご夫婦の社交性にツラれてテンションアップ。そこに大阪から短期柚子農園研修の農業高校生が加わり笑いが止まらず。美味しいオカズ、自家製ドブロクが身に染みる。感謝。●いつもご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 荒磯の 波音遠く 落ち葉踏む・・・池上
♪ 秋遍路 深山で食らう 握り飯・・・石田
♪ 足跡や 波に消さるる 浜千鳥・・・黒澤
久しぶりのマンホール    
朝日を浴びて砂浜お遍路。またの名を砂の器。 自撮りの妙
自影の先にお遍路 ナンテンな実花な?
パノラマな大岐の浜 大阪から移住されたロッジ・カメリアのご主人と。感謝。
旅館南粋でいたいたおにぎり。 ほうばる
日本ミツバチ専用の養蜂箱
三原村特産の人参芋 三原村特産人参芋の干し芋
民宿くろうさぎの夕食    
農業高校生18歳が柚子収穫の実習で来ていました。
  どぶろくで盛り上がっています。
   

2018年11月17日 39延光寺 ゲストハウス旅人屋泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編7日目【11月17日小雨のち快晴(20度)】
「民宿くろうさぎ」のご夫婦と朝食を食べながら談笑。これからもご縁が続きそうな気配。39番札所「延光寺」のM長老とお会いする。夜はお遍路宿で今回初のバーベキュー。
●5:45起床。快晴。朝食(鯵の開き、ししゃも、有精卵、おひたし、お新香、味噌汁、漬物、ご飯)食べながら東ご夫婦と談笑。やはり今年の秋はお遍路が少ないらしい。2014年のお遍路御開創1200周年記念の影響が終息したり、今年の台風24号の被害のせいだろうと分析。●雨が上がり気温が上がり山並みに霧が立ち込め幽玄な風景のご褒美。西に向かいながら道歩く。昨日に増して廃屋が点在し諸行無常を目の当たりにする。いずれこの町々は人が消え自然に戻るかも・・。●10:10三原村から宿毛市に入る。中筋川ダムの休憩所で足を休める。この疲れ痛みを擬音で言うと「ジンジン」って感じ。リュックを下ろしベンチに座る時に3人同時に呻き声(笑)。●昼食を食べたいがお店も持参のおにぎりも無し。そのまま39番札所「延光寺」に到着する。今回二つ目のお寺。本堂、大師堂にお参りし納経帳に御朱印を頂く。M長老(2年前に参勤交代ウオークで面識が出来た鴻巣市法要寺の小寺住職からのご紹介)を呼んで頂き30分ほど座敷で歓談。お菓子とお茶のご接待を頂く。九谷焼の徳田八十吉親子(三代目と四代目)にご縁があることを知る。●お腹にお菓子が入っただけで空腹をしのげた。感謝。お遍路道を降りながら国道51号線に入る。14:40ローソンで遅目の昼食。各々カップラーメンを食べる。民宿に行く途中で、池上さんの元職場の同期清家さんと道でバッタリ!事前に電話してたみたい。池上さんとは40年ぶりの再会らしい。●16:00に今夜の宿「ゲストハウス旅人屋」に道に迷いつつ到着。この宿毛市は吉田茂や、小松製作所を創業した竹内明太郎(吉田茂の兄)の出身地。他にも早稲田大学創立のひとりの小野梓など21人の偉人を輩出しているすざまじい町。●旅人屋のオーナーとバイトしているご存知くノ一が出迎えてくれ、無理言って今夜はバーベキュー。先ほどの清家さんも参加ますます盛り上がる。久しぶりの肉を食べる。美味い!炭火を起こし野外で歓談。●夜も更けて宴もたけなわ。部屋に入りまた歓談。●眠い・・。先に風呂入って寝る。いつも精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 土佐の秋 四十里歩き 二つ打つ・・・池上
♪ 冬の宿 客も主人も 酒を呑む・・・石田
♪ おい!バッタ 道開けてと 杖をつく・・・黒澤
出発前、民宿くろうさぎの前で 宿毛市に入る
足摺、宿毛によく見かけるシーボルトミミズ    
中筋川ダム 延光寺の山門にて
延光寺と江戸家猫八とは代々お付き合いの印 小松製作所の創業者の竹内名太郎とその父 竹内綱の碑
宿毛の偉人紹介パネル 清家さんの写真を見せて頂く
バーベキューの肉
       

2018年11月18日 ゲストハウス旅人屋泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編8日目【11月18日快晴のち小雨(21度)】
今日はお遍路18日間の中での唯一の休息日。池上さんの光村印刷同期入社の清家啓太郎さんに案内されて「沖の島」へ。9人で船で渡り5kmウオーキング。真っ青な空、無風の貴重な島巡りだった。
●5:20起床。暗いうちに清家さんが車でお迎え。一路片島の船着場に向かう。途中コンビニで各々朝食を買って船着場で食べる。●会費¥2500。これで往復船賃、昼食代込みで安い。鵜来島経由、白い花崗岩を見ながら沖の島/弘瀬に着岸。荒木初子の石像が迎えてくれた。人口120人の限界集落。宿毛市支所長の所谷さんが日曜日なのにアテンドしてくださる。清家さんのガイドで母島まで5kmの距離を歩き出す。右に豊後水道と大分、宮崎を望みながら歩く。眼下の岩に釣り人3人。今日は何を釣るんかな。●アサギマダラという蝶々が黄色いツハブキの花に群れ皆がこぞって撮影してる。途中車道から古屋野集落まで降りて元民宿の親父とこれまでの歴史を語ってくれた。台風24号の爪痕がそここに。塩害でガードレールが錆びてボロボロ。何と!ウミガメまでも海から顔出し出迎えくれた。●母島集落に到着。吉井勇の歌碑を見ながら「旅館おきのしま」で昼食。清家さんがプロデュースした沖の島のプロモーションビデオを見ながら、ハマチとヨコの刺身、鯵の南蛮漬け、ピーナッツ甘煮、岩海苔の炊き込みご飯を頂く。●午後から車で東側を見学。ラフランス、シークワーサー、ムカゴなどが栽培されている伊藤家に立ち寄る。天然記念物樹齢340年「アコウ」の木を見ながら車で母島に戻る。15:20お世話になった島民の皆さんに五色の紙テープで見送られて離岸する。汽笛が鳴る。思わず蛍の光が口をつく。涙腺が緩む。●約1時間20分で片島に着く。9人のウオーキング仲間とここで解散。我々はそのまま買い出しして民宿旅人屋へ。18:30から夕飯兼ねて宴会。これでエエンカイ!!。また明日の鋭気を養って寝ます。明日晴れますように!総歩行距離12.8km。●いつもご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ ツハブキに アサギマダラや 沖の島・・・池上
♪ いざ国へ あさぎまだらも 島を飛ぶ・・・石田
♪ 遍路宿 鼾も愉し ハゲの月・・・黒澤
片島桟橋で出発を待つ フェリーすくもで沖の島へ
日の出 国立公園沖の島の弘瀬集落
沖の島は明治まで伊予と土佐が分け合ってた国境線
台湾まで飛翔するアサギマダラ
    木が曲がるほど風が強く吹くらしい
       
足摺岬が最南端かと思ってたが、この沖の島が最南端だった。橋本大二郎の揮毫による石碑 この島は亜熱帯気候でハイビスカスも咲く
フジツボ ツハブキの花が群生
    あこうの木
楽しい沖の島の一日も終わり五色のテープに見送られ島を去ります。 母島から見送られる
休日の晩餐    

2018年11月19日 40観自在寺 民宿磯屋泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編9日目【11月19日雨のち晴れ(16度)】
雨の中を松尾峠を越える。24番札所「最御崎寺」から始まった高知県、長かった土佐遍路が終わった。11日から今日まで9日間でようやく3つのお寺を打てた。
●5:50起床。かなり雨が降っている。朝食は昨日買っておいたパンと牛乳。それにくノ一さんが用意してくれた「直七」という宿毛特産の柑橘茶とコーヒー、柿を頂く。●7:40雨の中を清家さん、くノ一さんに見送られて出発。松尾峠を行くか、国道を行くか迷ったが結果標高300mの松尾峠を行くことに。「松尾番所(関所)跡」の立て看板。伊予土佐を結ぶ重要な道で平日でも200人もの通行があったらしい。●雨がやまないまま山中に入る。秋雨に宿毛湾が眼下に眺望でき戦艦大和の幻影が見えたような・・。途中で携帯を落とす。石田に電話してもらった。着信音のなる方に行くと草むらに仰向けになった僕の携帯が雨に打たれて鳴っていた・・。助かった!感謝。●先般の豪雨での崖崩れ跡がちらほら注意して登る。10:00にようやく峠に至る。長かった「修業の高知」別れを告げ「菩提の愛媛」に入る。愛媛側は整備されたなだらかな遍路道で歩きやすい。おまけに雨も小降りになり助かる。●11:50一本松のワンコインレストラン「Y's」で昼食。池上さんトンカツ定食、石田焼肉定食、黒澤焼きラーメン。全て¥500。でも客はこの3人だけ(笑)。●15:00に愛媛県最初の札所「観自在寺」に到着。鐘を打ち、コンクリート製の本堂、大師堂を参り、納経帳に朱印を頂く。参拝者は結構いたが歩き遍路は我々のみ。今日は道で歩きお遍路、自転車お遍路に一人も会っていない。情報通り本堂の中にお遍路関連品の陳列棚があり商売上手な係がいていろいろ話してくれる。中浜辺りで輪袈裟を忘れてしまっていたのでここで新しいのを買い求める。残り少なくなった納経帳も一緒に買う。●観自在寺から1.8kmのところにある「民宿磯屋」に到着。昨日沖の島ウオーキングツアーで一緒だったヨガ先生にしてもらった足ツボマッサージが効いたのか今日の痛み、疲れは少ない。感謝。●女将さんの手料理がこれまでにないボリューム(太刀魚、鯵、イワシ稚魚の刺身、鯵の煮付け、ナス田楽、茶碗蒸し、太刀魚エビ野菜の天ぷら、酢豚、蓮根牛蒡の煮付けなど9品)で食べきれないほどで3人とも米飯を食べられず仕舞い。総歩行距離26.4km。雨の峠だったが3人とも今日も無事に歩けた。今日も感謝感謝の一日だった。●いつもご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ ざわざわと 雨の下我 落ち葉踏む・・・池上
♪ 秋雨や とぼとぼと過ぐ 茶店跡・・・石田
♪ 松尾越え いよいよ伊予か 秋の雨・・・黒澤
旅人屋前でお世話になった清家さんとくノ一さん 宿毛特産の直七
松尾峠 崖崩れ跡
宿毛湾を望む
携帯探して・・。
松尾峠看板前にて 無事40番札所観自在寺にとうちゃこ
    民宿磯屋で無事に乾杯!
       

2018年11月20日 旅館大畑泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編10日目【11月20日晴れ(18度)】
今日は朝から晴れて快調に歩け、標高460mの難所「柏坂」も息急き切りながらもクリア。宿の「旅館大畑」にも早めに着けて良かった。これも民宿磯屋の女将にリュックを旅館大畑まで車で運んでもらったからである(笑)。
●4:00起床。●満天の星。今日は晴れるぞ!と期待しつつ昨夜書けなかった遍路覚書を書き上げる。朝食も食べきれないほどで参った!でも完食(笑)。昨晩女将が「リュックを明日の宿まで車で運んであげるよ」って言うじゃないですか!もちろん「ハイ!ありがとうございます」と言うことでリュック無しで7:40民宿出発。●コンビニでお昼のおにぎりやサンドを買って国道56号線(別名宿毛街道)を西に向かう。10:00に石田のトイレで柏郵便局隣の駐在所でトイレ休憩。体力回復しいよいよ今日のメインイベントの標高460mの「柏坂」に登る。頂上付近には6基の大きく白い風車がグルグルと回っている。●約10分ほどで坂の入り口に着く。のっけから急勾配で幅1mほどの林道が続く。覚悟していたので皆スイスイと登る。愛媛の遍路道は整備され歩きやすい。●柳水大師堂で1回目の休憩と立ちション。野口雨情の歌碑が何故か50m置きに立っている。俳句でも無し、短歌でもないが流石ロマンチックな歌碑ばかり。「松の並木のあの柏坂 幾度涙で越えたやら」など。●雨情の歌碑以外にもユニークな近隣の民話が書かれた説明ボードも遍路道に点在する。中には子供や女性が赤面するような下ネタものも(笑)。なぜに遍路道にこんな話が・・。460m頂上の水準線を越える。●12:10清水大師を過ぎた「つわな奥」という場所で昼食。宇和湾が一望。秋の陽射しに身体を晒しおにぎりをほうばる。民宿で頂いたバナナとみかんも頂く。美味い!感謝。これから下り。池上さん曰く「昨日の松尾峠より楽勝だったね」と。ソリャそうだわ!リュック背負ってないんだもの(笑)。●山降りると再び国道56号を渡り、芳原川を下る。池上さんは廃屋の撮影に勤しむ。入れ食い状態で廃屋が点在。被写体に事欠かない。●津島町に入る。変なオジさんから柿を頂く。オジさん「タバコ一本おくれ」と池上さんからせがむ。仕方なく柿の代わりにあげると二本もとっていった(笑)。石田に柿を剥いてもらい3人で頂く。感謝。●ローソンで今夜の酒を買う。岩松川に沿って岩松保存地区に入る。大正昭和の建物が残る街並にしばし疲れを忘れる。大きな松の木発見。まさかと思ったがそこが「旅館大畑」だった。16:10無事に到着。料理は仕出し屋をやっているだけあって今夜もご馳走。ヤバイね!と言いながら遠慮なく頂く。これも遍路旅の醍醐味。今日も日が暮れ明日に備える。総歩行距離28.2km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ ハアハアと 遍路息切る 落ち葉坂・・・池上
♪ 立去りし 遍路の影や 秋の夕・・・石田
♪ 秋陽に 空気食らいて 柏坂・・・黒澤
<欄外句> ♪ 秋風や ゴーンと響く 鐘の音
出発前民宿磯屋で 今日の難所「柏坂」の看板
つわな奥から望む宇和湾 石田の昼食
柏坂にあるベンチのそばに
珍しい蜘蛛くん
旅館大畑の部屋から見える夕陽

2018年11月21日 民宿みま泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編11日目【11月21日晴れ(16度)】
獅子文六が「てんやわんや」を書いた書斎で記念撮影。見知らぬ女性に100円玉を頂く。初めての経験で3人戸惑う。これもお接待?。初めての宇和島城の天守閣に登る。
●5:50起床。●池上さんの部屋で3人一緒に朝食(目玉焼き、サラダ、ひじき、味付け海苔、味噌汁)。夜の豪華さに比べ非常にシンプル。これが普通と皆で言いながら美味しく頂く。この「旅館大畑」は文化勲章作家の獅子文六が1945年から47年まで滞在し「てんやわんや」を書き上げた旅館。その書斎部屋で石田と記念撮影し7:35に出発。●運良く今日も晴れた。再び8kgのリュックを背負い金剛杖をつきながら北に向かう。上谷口から旧道の山道に入る。これが思ったよりきつくダラダラくねくねと続く。松尾隧道を抜けるとそのまま下りになりお遍路道を進む。紅葉のないまだ青い山々が我々を包む。●石田のお腹の調子が悪いのか、もよおしてくるタイミングが合わないのか、用足しが宿で出来ずに困った困った。これもお遍路の醍醐味か。●宇和島市境を越えてから人や車の量が増え久しぶりに人の営みや活気を感じる。市内に入ったあたりで品の良いオバさんがつかつかと近づいてきて100円玉を手渡された。こういう場合どんな表情、行動を取ればいいか分からないまま3人の掌に100円玉が乗っていた。お大師様へのお接待と思いそのまま頂く。南無大師遍照金剛と唱え別れる。●「馬目木大師」堂でお参りと用足しを終え11:30宇和島城の天守閣が見えて来た。ようやく宇和島に来たか!って感じ。見学する前に腹ごしらえでうどんを食べる。「どがいぞう」というセルフの店。各自かき揚げ、じゃこ天、コロッケ、煮卵などトッピングして頂く。●宇和島城に登る。360段の階段を金剛杖をつきつき登る。これがキツイ。天守閣から宇和島市を一望。その由来を読みながら藤堂高虎や伊達秀宗の気分に浸る。●JR予土線と光満川に沿って北上。15:50ローソンで持ち込みの酒類を買って「民宿みま」に到着。昔の庄屋のような大きな敷地内の部屋に通される。順次風呂入り、夕飯を頂く。今日も無事に歩き通すことができ感謝。総歩行距離26.2km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 頑張れと 子らの書く札 枯れ枝に・・・池上
♪ 台風の 傷跡越える 遍路道・・・石田
♪ ぷらぷらと 赤顔ゆれる 烏瓜・・・黒澤
獅子文六の書斎に使われた旅館大畑の部屋 同じく獅子文六の部屋にて
獅子文六の肉筆俳句 獅子文六の色紙
旅館大畑の前で
11:35 遠くに宇和島城。
宇和島市のマンホール。闘牛の町らしい 抜け殻か・・? 立ちションの主を待つ間に・・・
馬目木大師堂でお参り 道端のダルマ
宇和島城天守閣
どこの何を見るか?
いざ!天守閣へ
茂本ヒデキチの襖絵
あ〜疲れたび〜 宇和島城にて、しばし休息。
旅館大畑の部屋から見える夕陽

2018年11月22日 41龍光寺・42仏木寺・43明石寺 
宇和パークホテル泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編12日目【11月22日雨のち曇り(13度)】
雨のお遍路はいろいろ難儀。集中豪雨と台風24号の爪痕は凄まじく、お遍路道もズタズタで歩けず仕方なく国道を歩く。久しぶりに歩きお遍路さんと遭遇し話す。
●6:10起床。●ああ〜外は雨。さて何時に出発するか?3人モーニング会議で8時出発にする。朝食(じゃこ天蒲鉾、小アジ干、生卵、味付け海苔、漬物、味噌汁)を頂く。そう言えばこの12日間一回も納豆が出ない。こっちは納豆文化じゃないんかも。●合羽に身を包み一路41番札所「龍光寺」へ。人通りの少ない田圃道を歩く。約40分で到着。赤い鳥居の神社が併設されている。参道に民家が普通にある。階段登り本堂へ。今日3つ打ちの一つ目。合羽を脱いで準備。雨の日はいろいろ大変(苦笑)。●お墓の横の遍路道を通り抜けて県道31号線に出る。雨が上がり太陽が出て来た。ラッキー!コスモス街道を進み42番札所「仏木寺」の本堂の上に輝く擬宝珠が見えて来て9:40到着。山門から垣間見える真っ赤な紅葉。素晴らしい!そうだ!京都へ行こう。のCMみたい。●この先7月の集中豪雨で遍路道が被災し通れないと言うので遠回りだが県道31号をそのまま登る。県道も酷い崖崩れ。池上さんが必死で撮影している。ガードレールが、杉の大木が崩れそのままになっている。お遍路さんしか見られない光景だった。●ブラックアウトし真っ暗な「歯長隧道」を抜けた遍路小屋で福岡から歩き遍路しているサラリーマンお遍路と遭遇。仕事の合間に区切り打ちして、すでに4回打っている、とのこと。そのまま抜きつ抜かれつしながら歩く。また雨が降って来た。勘弁してよ!って気分。●14:00遅めの昼食。道の駅どんぶり館で池上さんきつねうどん。石田と僕はじゃこ天うどん食す。ダシは若干甘め。でも美味しかった。●15:15、43番札所「明石寺(めいせきじ)」に到着。この寺も紅葉、銀杏が色付きようやく美しい紅葉を愛でることができた。本堂、太子堂他の建造物が古色蒼然とした佇まいで紅葉した樹々とのマッチングが抜群だった。●明石寺参拝後「宇和町卯之町伝統的建造物群保存地区」の街並みを地元のオバさんの案内で歩く。なかなかの保存状態で機会があればじっくり見たい町。石田は江戸時代から営む造り酒屋「開明」という酒を買っていた。●雨、風、寒さ、人との出会いなどが重なり予定より2時間遅く17:00過ぎに今夜の宿「宇和パークホテル」に到着。歯長峠のせいか疲れた〜。洗濯、バイキング夕食。後は部屋飲みで今日も無事に終われた。●総歩行距離27km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 秋遍路 崩れし路に 頼る杖・・・池上
♪ 峠道 降る遍路や 暮早し・・・石田
♪ 山茶花咲く お遍路人の 無縁墓・・・黒澤
雨の中民宿みまを出発。 41番龍光寺
42番仏木寺 仏木寺にて
仏木寺の手洗い場
11:35 遠くに宇和島城。
仏木寺の境内
疲れたビー
歯長峠手前の被災場所   
   
明石寺山門
明石寺の山道の紅葉
明石寺境内
宇和町保存地区にて
宇和町
宇和町
保存地区の説明看板
開明学校を彫ったマンホール

2018年11月23日 旅館ふるさと泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編13日目【11月23日晴れ(13度)】
今日のトピックスは、標高400mの鳥坂峠越えと城下町大洲市の街中、中学2年の時の放送されたNHK朝の連ドラ「おはなはん」の舞台になり、その撮影が行われた通りを散策したこと。主役の樫山文枝、高橋幸治も食べたらしい「志らく餅」を頂く。
●6:00起床。●昨夜体重を測ると2kg減った。まだ2kgされど2kg!嬉しい。初の朝風呂浴びて朝食もバイキング。各々好きな物を皿に乗せ頂く。●気温3度。今回のお遍路の最低気温ながら朝陽を浴びて元気に出発。遍路道や国道56号線を歩きながら大洲市を目指す。またまた石田が◯◯◯。でもいたって健康。仕方なく池上さんと田圃道で小休止。●道に迷った。昨日明石寺でシャッターを切ってもらった京都から一人遍路の男性に偶然再会。「遍路道はこっちじゃないよ」と言われ地図見るとやはり!500mほど逆戻りし鳥坂番所跡を見ながら本日の難所「鳥坂峠(とさかとうげ)」に登る。約400mのお山。毎日の峠越えはやはりキツい。●10:50ようやく鳥坂峠に到達。峠を越えるとダラダラ下りでこれはこれで膝がガクガクとキツいんです(苦笑)。椎茸栽培の原木が数百メートルに渡り積まれている。これって何で?●12:00に昼食。この先に食べるところがなさそうなんで国道沿いのたこ焼き屋「レストランセキショ」に入る。池上さんラーメン、石田鉄板焼きそばとたこ焼き、僕はたこ焼きと大判焼きを食す。昨夜泊まった宇和パークホテルから石田に電話あり。池上さんが部屋に忘れた充電コンセントをここまで届けてくれる連絡だった。お遍路に優しい町だわ。感謝。●14:10大洲城が見通せる街中に入る。1966年放送のNHK朝ドラ「おはなはん」の舞台になった通りを歩く。町全体で昭和を残そうとする思いが伝わってくる。名物の「志らく餅」を石田の奢りで頂く。餅米と栗と餡子が微妙に合間って美味かった。●15:45お大師さんが寝たという「十夜ケ橋(とよがはし)」へ。下に祀られているお大師の涅槃石像をお参りする。7月の集中豪雨でこの一帯が水に浸かり大変だったらしい。●コンビニで夕飯と明日の朝食を買って16:10「旅館ふるさと」に到着。洪水で浸かった1階の修復中で主がいない。工事人が離れにいる主人を呼んでくれてようやく部屋に入れた。各自部屋で夕食を食べる。風呂が最高のご馳走だと改めて思う。筋肉を解す。ありがたい。感謝。●総歩行距離27.9km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 息白し 越える峠や 遠き寺・・・池上
♪ 今日もまた 北風の吹く 遍路道・・・石田
♪ 筋ほぐす 明日も晴れるか 白き月・・・黒澤
宇和パークホテルを出発。 ホテルの窓から朝焼け
今日は快晴。約28kmの行程で鳥坂峠が難所。 宇和町で見つけたキュートな鬼瓦? 猪の背に乗る猿…?
中川町のマンホール
多田町のマンホール
廃虚になった建物内で見つけた雑誌の自販機での一コマ
大洲市内にあった神社前
大洲市のマンホール
おはなはん通りにて
おはなはん撮影通り
志らく餅
樫山文枝、高橋幸治のサイン色紙
昭和広場
十夜ケ橋のお大師涅槃像の前で


2018年11月24日 山宿むらや泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編14日目【11月24日晴れ(12度)】
山室炭屋という玄米餅屋で暖を頂いた上にお店の特注手拭いを頂いた。感謝。内子座という舞台小屋を見学。その改修保存にかける地元の魂や活気溢れる内子町に魅了された。
●5:50起床。●寒い!気温1度。この遍路の最低温度だ。3人しかいない旅館の中はガランとしてて余計に寒く感じる。各々昨日買い込んだ朝食(サンドイッチやおにぎり)を食す。●7:30出発。予報は晴れだがこの地区独特の濃い霧に包まれ太陽が出ない。周りの山々が霧で山の端が見えない。手袋しても指先がジンジン。●一万石城下町「新谷(にいや)」は大洲市新谷町にあり「メーテル通り」のバナーが並ぶ商店街には松本零士の「銀河鉄道999」の解説板が。ここ駅が銀河鉄道の始発駅だったと書いてある。●9:00過ぎても霧が濃く太陽がまだ出ない。寒い。歩いていも寒い。蒸篭で餅米を蒸している薪ドラム缶に誘われ薪割りしているおじさんに「少しあたらせてください」とお願いし暖をとる。気さくなおじさんは突然奥に入り店名が染められた手拭いを3枚持参され頂く。お返しに石田がその玄米餅を買った。おじさん喜び記念撮影。パチリ。感謝。●コンビニでホットの缶コーヒーを飲む。店主曰く「この地区はなかなか霧が晴れない日が多いんです」とのこと。10:30内子市街に入る。ようやく待ちに待った太陽が現れホッとする。●「内子座」に立ち寄る。大正5年に建てられた木造劇場で、木蝋や生糸で栄えた内子の人々の文化的なシンボル。花道、回舞台、せり、すっぽん、枡席、義太夫席など本格的な木造劇場になっていた。驚きの保存状態だ。●11:40昼食。スーパーで買った稲荷寿しやパンなどを小田川の河原で食す。真っ青な空の下気持ちが良い。小田川に沿って国道379号線を北上。このあたりは愛媛柿の産地。左側(陽当たり良し)の斜面に柿畑が続く。軒には吊るし柿がズラ〜リとぶら下がる。大瀬地区に地元の材木を使った小学校が建っていてこれが素敵なんだわ。こんな小学校で学んでみたいと3人異口同音に。●一ノ瀬橋で今夜泊まる旅館の車を待つ。遍路道から離れていたので助かる。明日はここから再び遍路道へ。16:30「山宿むらや」に到着。3人とも階段をゆっくり上る。石田は足裏が、僕は腰にきている。池上さんは・・?元気。夕飯は山宿らしい懐石風で満足。明日への英気を養う。今日も無事に歩けたことに感謝!●総歩行距離27km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 山裾の 人無き売店 並ぶ柿・・・池上
♪ 有難や 焚火の前の おもてなし・・・石田
♪ 宿近し 杖音軽く 秋の暮れ・・・黒澤
14日目の出発。気温2度。 新谷町メーテル通り。
山室炭屋の気さくなおじさん(真ん中)と。
アッタカイ!
デイリーヤマザキで。
内子座の奈落。
奈落の底
すっぽん
内子座
内子座
内子座 内子座
内子に二つの蔵元があるらしい。その酒を利き酒。
  石田ま た買う(笑)。
小田川の河原にて昼食
昼食
昼食後のリラックスタイム。
金剛杖の足
本日の宿の迎えの車を待ってます。日陰は寒い。
今夜の夕食
   

2018年11月25日 44大寳寺 国民宿舎古岩屋荘泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編15日目【11月25日晴れ(15度)】
皆さんの応援のお陰で本日とうとう44番「大寳寺」まで打つことが出来た。33km歩きで3つの峠越えは正直キツかった。明日の「岩屋寺」目指し英気を養う。
●5:45起床。●今日も寒い!気温3度。宿の車で昨日の遍路道まで送ってもらう。7:50いざ!44番札所「大寳寺」へ。田渡川を北上し久万高原町へ向かう。山中へ入る前に昼飯をどこで買うか・・?コンビニもなく仕方なし。8:45まだ開店前の「なみへいうどん」と言う店に売っていた饅頭を買う。●まだ太陽が谷間に光を当ててくれない。軍手をしても寒気が通り指ジンジン。と、その時焚火の煙が上がるのが見える。正月の若松(クロマツの若木)の無駄な根を切って燃やしていた。有難く暖をとる。秋田で採れた松の種(松ぼっくり)を内子田渡町に持ってきて植え、頃合いを見て収穫し関東や関西に出荷するとのこと。●今日はズーッと山道を歩く。石田が先頭、池上さんが2番手、僕がシンガリ。各々無言で歩く。何を思いながら歩いているのか・・。他のお遍路さんのように重いものを背負ってはいないが足が重そう(笑)。●相変わらず池上さんは廃屋を撮っている。廃屋写真展を見据えて?。石田は川中の魚や犬猫に興味を示しながらナビゲータとして先頭を進む。僕は無の心境・・。ウソ。煩悩邪念だらけ。●一つ目の峠「H570m下坂場峠」を突破。11:45昼食。3人で饅頭を食す。ようやく暖かい陽射しの元で。二つ目の峠「H760mひわた峠」もクリア。そのまま下り久万高原町に着く。日曜だからか人がいない。愛媛テレビのクルーに出会い「地元の方ですか?」と聞かれるが、こんなお遍路の格好して何で地元の人なの?って石田が笑う。●14:15、44番札所「大寳寺(だいほうじ)」に到着。昨年10月にスタートしたお遍路もここで半分(44/88)打ったことになる。取り敢えずお疲れさんでした!感謝。寺の設えは良いが、納経所のオバハンが余りにも愛想なしで酷し。●裏山の遍路道を登る。これが三つ目の峠でH715mを越える。17:15に今日の宿泊所「国民宿舎古岩屋荘」に到着。初めての10畳の3人部屋。テーブルありでチョット狭いこれで¥7500。アチャー。●岩風呂入って、夕飯食べて、日記つける。明日は45番「岩屋寺」を打っていよいよ松山市内に入る予定。●今日も無事に歩けたことに感謝!●総歩行距離33.2km。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 山里の 主人(あるじ)無き家 赤き蔦・・・池上
♪ 美味そうな 吊るし柿あり 山の宿・・・石田
♪ 我が尿(しと)の 湯気立ち弾く 遍路道・・・黒澤
気温2度。出発。 なみへいうどん屋で
なみへいうどんの幟
田渡町の若松。今が最盛期。
一つ目の下坂場峠
ポニー好きの石田
お饅頭ランチ後の一服。
二つ目のひわだ峠
   
久万高原町のマンホール
久万高原町のマンホール 大寶寺山門にて
   
大寶寺の本堂階段
大寶寺地蔵
ひわだ峠にて
   
   

2018年11月26日 45岩屋寺 旅館長珍屋泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編16日目【11月26日濃霧のち曇り時々晴れ(17度)】
中国の桂林には行ったことはないが、おそらくこんな風景ではないかと思われる「礫岩山(れきがんざん)」が幽玄で神秘。その岩盤に建つ45番札所「岩屋寺」を打つ。イヤ〜これまで最高でロングな参道だった・・。
●6:00起床。朝風呂浴びる。目が覚める。●6:45朝食(じゃこ天、茹で卵、納豆、海苔、味噌汁、ご飯)を頂く。昨夜、明石寺で初めて会い、遍路道でも会った京都からのお遍路オジサンとまたこの国民宿舎古岩屋荘で会う。これはご縁があると携帯電話番号を交換した。名前は小西さん。彼は暗いうちに岩屋寺を打ちに出発したようだ。●7:55我々は霧が立ち込める神秘的な風景を見ながら岩屋寺を目指す。第45番札所「岩屋寺」は参道が急勾配で息が切れるほど。車でのお遍路さんにとっては難所みたい。●駐車場から150mほど登ってようやく本堂現れる。本堂は礫岩(れきがん)で出来た大きな岩を背に建っていて昔から修行の寺としても有名みたい。その後ろに15段の梯子がかけられ上部に木製の擬宝珠が祀られていて石田と僕が登りお参りする。●岩屋寺の後ろから一気にH760mまで180mほど登り、そこから八丁坂まで下り切る。昼食を遅らせ昨日来た道を久万高原町まで打ち戻り。13:00道の駅で3人共にうどんを食す。美味い!●道の駅から約2時間でHh710mの三坂峠まで延々歩き、峠からお遍路道を約50分で一気に下り切る。同時に松山市に入る。小岩(石)、落ち葉、木の根っこなど我々の足を阻む。膝とくるぶしが痛い。とうとう石田の足にマメができてしまった。明日の歩行が心配。●松山市浄瑠璃町に入るともう陽が落ちて暗くなってきた。17:20に今日泊まる旅館「長珍屋」に到着。例の京都オジサンこと小西さんとまた一緒になる。彼から「一緒に夕飯食べませんか!」と言われ一緒に夕食。75歳には見えない面白いオジサンだった。食後3人と握手して別れる。またどこかでお会いしましょう。と!●いよいよ明日は今回の高知愛媛お遍路の最終日。松山市内のお寺7つを一気に打つ予定。●今日も無事に歩けたことに感謝!総歩行距離35.6km。今回の最高距離。●毎度ご精読ありがとうございます。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 霧を抜け 杉の葉踏みし 岩屋寺へ・・・池上
♪ 霧時雨 鐘響くなり 岩の寺・・・石田
♪ 朝霧に むせぶ岩屋の 伊予遍路・・・黒澤
45番岩屋寺に向かう朝。 霧の中、国民宿舎古岩屋荘を出発
岩屋寺の山門
岩屋寺の本堂に向かう
岩屋寺の本堂に向かう
岩屋寺の境内
空海の短歌
参道にて
礫岩をバックに建てられた本堂
石田とハシゴ登ってお参り
これからチャレンジ! イヤイヤ、怖かった(>_<)
恐々の満足感
無事に降りてハイ!パチリ。
岩屋寺の裏山にあった真っ赤な不動明王
八丁坂峠の茶屋跡
あーシンド!
三坂峠から松山市を望む
三坂峠の由来板
善根宿の坂本屋を再現していた
「京都オジサン」こと小西さんと一緒に夕飯
   

2018年11月27日 47八坂寺・48西林寺・49浄土寺・50繁多寺・51石手寺
アパホテル泊

第三次四国歩きお遍路/高知愛媛編176日目【11月27日雨のち曇りのち晴れ(18度)】
11月11日からスタートした「第三次四国お遍路/高知愛媛編」の最終日。朝から6つのお寺を連続固め打ち。無事に終了した。天気にも恵まれ、健康にも恵まれた歩きお遍路だった。感謝!
●5:50起床。外は雨。6:30「長珍屋」の大部屋で朝食(焼き鮭、茹で卵、納豆、海苔、味噌汁、ご飯)を頂く。昨夜石田の左足裏に直径2cmほどのマメが出来てしまったことを知る。今日の歩行が心配だ。●7:30出発。雨は上がった。11度と暖かい。向かいにある46番「浄瑠璃寺」、2km離れた47番「八坂寺」を連続で打つ。雨上がりで道はまだ濡れている。昨日まで寒さが緩み湿気を含んだ朝の空気が優しい。●9:10「札始大師堂」休憩。みかんを頂く。四国番外霊場ながらお遍路の開祖と言われている衛門三郎と空海の所縁の場所だった。●幅200m以上もある大きな重信川を渡り48番「西林寺」到着。この寺に詳しいおばさんと出会い、シャッターを押して頂く。八十八ケ所で唯一道より低いところに建っているお寺らしい。●11:20に49番「浄土寺」に到着。松山市内に入ってきて車の量が俄然増えてきた。石田の歩行スピードが落ちてきて「マメが痛くゆっくり歩くので先に行って」ということで、石田と別れ池上さんと僕の二人歩きとなる。●手作りのお遍路マークを目印に墓地や民家の庭先をくねくね歩き正午過ぎに50番「繁多寺」に到着。間も無く石田も到着。頑張っている。●13:15に51番「石手寺」に無事到着。交通量の多い県道187号線に面しているが中に入るとタイムスリップしたような木造の仲見世が50mほど続き仏具、お饅頭など売られている。天井には千社札が貼られ絵馬が並ぶ。大きな草鞋と仁王さんがいる山門を潜り広い境内に入るといくつもの建物が並ぶ。三重塔、本殿、鐘撞堂などどれが本堂か大師堂が分からないくらい。今回最後のお経を池上さんと残念ながら二人だけで読む。●14:00遅い昼食。「おが」という石手寺近くの店でお好み焼きを食べる。石田も遅れて合流。ビールで乾杯!取り敢えず全員が予定通り51番まで打てたことに感謝する。●どうしても入りたかった「道後温泉」まで一人歩き。商店街や近代的なホテルに囲まれ写真でしか見たことのないその温泉が在った。入湯料¥840で浴衣付きの神の湯へ。木造4階建。ギシギシと階段を登り下りして3000年の歴史があるというお湯に浸かる。ちょっと塩っ気があるくらいの湯。東西に湯船が二つあり壁の染付タイルの絵が違うだけでほぼシンメトリー。湯上りに浴衣を着て、外を歩く観光客を見てると何故か優越感を感じた。●アパホテルまで歩いて50分。陽が落ち暗くなる。17:30に到着。●18:00、12番「焼山寺」で出会った高橋ご夫妻が徳島から激励にアパホテルまで駆け付けてくれて、一緒に夕食を食べる。彼女はもう11回もお遍路している強者。今回のお遍路や残り37寺の情報などをネタに多いに談笑した。最終日も無事に終わり、改めて家族友人FB仲間の存在に感謝の気持ちで一杯になる。ありがとうございました。●総歩行距離19.1km。●最終日までご精読ありがとうございました。おやすみなさい・・。
【今日のグダグ駄句】
♪ 箒目に 紅葉一葉 朝の寺・・・池上
♪ 遍路道 昨日小春日 今日は雨・・・石田
♪ 笑みこぼれ 秋の旅路や 道後の湯・・・黒澤
46番浄瑠璃寺 鐘撞

47番八坂寺
48番西林寺
48番西林寺
49番浄土寺

札始大師堂にて
松山市マンホール

手書きの遍路標べ

二人だけの50番繁多寺
左池上さん右黒澤の金剛杖に咲いた花

51番石手寺の参道
   
石手寺山門の大ワラジ
三重の塔

遅めの昼の打ち上げ
正岡子規記念館休み(-_-)

道後温泉

坊ちゃんの間

高橋夫妻と再会!

2018年11月28日 松山坊ちゃん空港→羽田空港


第三次お遍路無事終了。松山坊ちゃん空港行きのリムジンバスを待つ。 羽田空港に無事着いたのは、ええんやけど私のリュックサックが無い!?。よく似たリュックが一つだけターンテーブルに残り何回も回ってる。間違えられたみたい(汗)。ANAからの連絡待ちで空港内の茶店で待機中。あーあー最後にトラブってまった・・。

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2019年3月17日(日) 羽田空港発→松山空港着
松山ユースホステル泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛1日目
【3月17日晴れ(12度)】
●いよいよ第四次お遍路スタート、初日の今日は天気にも恵まれ明日からのお遍路の英気を養う。●9時30分のANAで池上さんと一緒に松山へ。松山空港でJAL の石田と合流。バスで51番札所石手寺に向かう。昨年最後に打った石手寺にお参りして松山ユースホステルへ荷物を置きに行く。道後温泉駅でバスが突然ターンテーブルで回転しUターン。初めての経験で感動。●13時15分松山ユースホテル到着。途中俳句の道を歩く。子規、漱石、虚子、山頭火らの俳句碑がズラリと並ぶ。道後温泉近くのラーメン屋に入って遅い昼食。ビールで乾杯お疲れさん。●15時種田山頭火が昭和15年10月11日に逝った一草庵に到着。森岡さんと言うおばさんに色々と山頭火のお話を聞く。山頭火の命日と僕の誕生日は10月11日で同じで、彼の13回忌は何と昭和27年10月11日。僕の誕生日と同じだった・・。 ●次は秋山真之、好古兄弟実家へ。入場料300円だったので入らず外から写真を撮って一応来たことにする(笑)。●正岡子規記念館へ歩いて向かう。天気が良く松山の市内は日曜日で非常に穏やかで人が少なくてなかなかよろしい。●子規記念館は時間切れで30分しかなかったが子規の人生を改めて知ることができよかった。●17時20分、飛鳥の湯温泉に入る。道後温泉もいいがここもいい。●18時10分。「いよ狸」と言う居酒屋で夕飯。ジャコ天、アジ南蛮漬け、鯖バッテラ食べて、ユースホステルへ。●日曜日の松山道後。月が天上に輝き明日からの我々お遍路を祝ってくれていた。
【今日のグダグ駄句】
♪ 坊ちゃんと マドンナ行き交う 道後春・・・池上
♪ 遍路笠 手にいざ行かん 松山へ・・・石田
♪ 再遍路 うぐいす早し 子規の郷・・・黒澤
       
       
山頭火の傘のレプリカ 10月11日が意味のある日に・・。
心鎮めて一服の時 オリジナルの一草庵の看板
何となく類似性が(笑)    
   
  正岡子規記念館にて
    道後温泉♨︎前にて
いよ狸にて初日乾杯!    
   

2019年3月18日(月) 52太山寺・53円明寺
北条水軍ユースホステル泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛2日目/28.6km
【3月18日晴れ(16度)】
●6時起床。外はまだ暗い。朝食は昨夜コンビニで買ったので皆バラバラ。カップヌードルあり、どん兵衛があり、おにぎりありサンドイッチありの何でもあり(笑)。朝のお勤め(トイレ)はなかなか苦痛。石田くんはまだ出ない状態で・・。●気温4度。玄関で記念撮影をして7時半にユースホステルを出発。道後温泉本館の前を通ってお遍路道に入るそのまま祝谷橋から丘に登る。昨夜池上さんが珍しく右膝が痛むというのでユースホステルのご主人に「金ペン銀ペン治療」という怪しい治療を施してもらった。何と!今朝は快適な様子で歩き出したんでビックリ!。●8時40分、コースを間違えて近所の女性に呼び止められる「お遍路さ~ん、お遍路さん道が違いますよ!」と、ホンマに助かった。●国道沿いのガソリンスタンドでトイレ休憩した後に、山道で今日初のお接待。瑞々しい甘い伊予柑を2個づついただく。感謝!●10時20分、52番札所太山寺に到着。鐘を突き本堂と大師堂にお参り。本堂は鎌倉時代に建立された国宝だった。●ひょんなことから一緒にお参りした方とお話。その方は何と!文楽浄瑠璃の竹本津国太夫!だった。納経所の前でしばしお遍路談義が始まり名刺お渡しする。●11時40分円明寺近くのお好み焼き屋「大地の母」でちょい早の昼飯。ビールを我慢して広島お好み焼きを各自注文。大根の煮付けとコーヒーのお接待を店長からいただく。●12時50分、円明寺到着。平坦で町中にある札所で、本堂が正面、右に納経所、左に大師堂がある。●今朝からお腹の調子がおかしい・・。ギリギリで「下痢止めストッパ」を飲んだけど治るかどうか・・。●14時40分、いよいよ伊予の瀬戸内海に出る。海底で海藻がゆらゆら揺れる様にうっとり。右に雄甲山と予讃線。それと平行しながら瀬戸の海岸沿いをひたすら北に向かう。途中スーパーマーケットで休憩。ここまで約24km。足がパンパン。●突然、危なっかしく自転車乗ったおじいちゃんが我々に近寄って合掌された。何事か⁉︎。これから北条水軍ユースホステル行くと言うと「そこへ行く前、西ノ下(にしのげ)と言う大師堂があるのでお参りをしていってくれませんか?昔阿波から来たお遍路さんが行き倒れ、そのお墓があります」と言って、やおら財布から5000円札を出された。ビックリしてイヤイヤ!と断ると1000円札と間違ったらしく苦笑しながら手渡された。これまでの最高額のお布施に3人とも唖然・・。●16時10分にその大師堂に到着。線香をあげて般若心経を唱えた。高浜虚子の句「道野辺に 阿波の遍路の 墓あわれ」の句碑が立っていた。●16時50分、北条水軍ユースホステルに到着。お遍路には有名な飼い犬(ゴールデンレッドリバー)のミュウちゃんが出迎えてくれた。近くの天然温泉「シーパ」へ。塩分の強い天然温泉で露天風呂からは江田島、呉市まで一望で感動的な風景だった。スッポンポンで村上水軍を想像しながら瀬戸内海を堪能した。●18時30分から夕飯。ご主人手作り料理のバイキング。ビールで乾杯し2日目が終わった。明日は雨模様。これもお遍路出会いに期待して。
【今日のグダグ駄句】
♪ 再開の 遍路往く道 こぶし咲く・・・池上
♪ 紅椿 辛夷菜の花 花遍路・・・石田
♪ 水軍の 島影見ゆる 春の海・・・黒澤
    遍路マークが満載(笑)
逆さ打ちの標べ 伊予柑をいただく
       
       
国宝の太山寺の本堂 竹本津国太夫さんと
   
  見事なクネクネ松
    西ノ下大師堂
瀬戸内海に出る 北条市のマンホール
涼しさや 馬も海向く 粟井坂 子規 のマンホール 竹本津国太夫さんと4人戯れ指絵
紅椿 辛夷(こぶし)
菜の花は指で描くのは難しい💦 ホントに美味かった〜😆
下の足は僕の。縁台に寝そべり描く    

2019年3月19日(火) 54延命寺・55南光坊
今治ステーションホテル泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛3日目/32.3km
【3月19日雨のち曇り(11度)】
雨の中30km超えの行軍でヘトヘト。今治名物鉄板焼きの鶏皮が最高!● 5時半起床。もう雨が降ってる。6時にご主人手作りのパンと目玉焼きサラダ、ウィンナーなどの洋風バイキングの朝食を頂く。宿泊費は朝夕飯付いて¥4490也。●かなり降ってる。7時30分、上下カッパ、リュックにカバーを掛け完全装備。石田くんは折りたたみ傘で出発。 その前にあの利口な犬ミュウちゃんと記念撮影。なかなかなタレント犬だ(笑)。●雨がきついため、距離が長くなるが海岸沿いを歩くことにする。国道196号線を北東に歩く。雨と風が強い。これまでのお遍路の中で一番の悪天候だ。●ヤバイ!早くも靴の中に雨が入ってきた。フランス製のソロモン靴はもちろんゴアテックス素材なのに。石田の靴にもに浸水。池上さんだけ何故か大丈夫みたい。●3人は雨に打たれながら無言でただただ前進。石田の傘に容赦なく風雨が当たり歩きにくそう。●9時15分に今治市に入る。近くの漁師小屋で休憩させてもらう。風が冷たい。鉛色の空と海。辛うじて水平線が見える。海自の軍艦や大型のタンカーがシルエットでゆっくり航行しちょっと感動的な景色だった。●10時20分、ようやくコンビニを見つける。入ると何と!昨日北条水軍ユースホステルで出会ったアメリカ人女性がいてビックリ‼️。金剛杖に書いてあるのを見て名前がわかった。ムーア・レジーナさん。ブラジル生まれだが顔はアジア人なのは祖父母がブラジル移民の日本人だったとのこと。あったかいコーヒーがおいしい。靴の中は雨水でいっぱい。●現在の気温8度。息が白し。トラックが水しぶきを上げて疾走する。そのしぶきが3人を容赦なく掛けまくる。腹立つが我慢ガマン。まだ雨降り続く。●この辺り、瓦屋の店が軒並み続く5キロほど。ここの辺辺は瓦の産地なんだろうね・・。太陽石油の大きなコンビナートがあって今治に入った感が伝わる。●今治港に大きなタンカーが横付け。既に12時過ぎ雨と風で体力が激減。腹減った。通行人に教えてもらったうどん屋「得々」を探したが見つからず、結局ジョイフルと言うファミレスに入る。雨の行軍でめちゃめちゃ疲れたが、各自好きなものを注文して遅めの昼食を頂く。●雨が上がった。ラッキー!。お大師の思し召しか雨が少し小降りになってきた。「ようこそタオルと造船の町、今治へ」の看板見つける。●ユースホステルを出発して約8時間、15時20分に54番札所延命寺に到着。寺の名前「延命」で疲れがとれたようだ・・。●ようやく薄日がさしてきた。またまた突然車から降りてきたおじさんからお接待。キャンディを頂く。今日初めての接待!嬉しい。●16時25分、今日最後、55番札所南光坊に到着。四国八十八ヶ所の中で唯一「坊」が付くお寺。大正5年に再建され新しい。●ホテルに向かう途中に今治造船が製造したと言う直径8mほどの大きなスクリューのモニュメントを見る。なかなかの迫力だった。17時20分、ようやく今治ステーションホテルに到着。●靴を脱ぎ足を解放する。真っ白にふやけてドザエモンみたい。各自風呂に入り18時30分夕食へ。石田が下調べしてた今治名物焼き鳥の「鳥林」に行く。流行り店でもう満席。カウンターを空けて頂き無事座る。横の陸送会社の社長の藤原さんと意気投合。酒が進む君でベロベンロ。20時過ぎにお開き。●コンビニで各自朝飯買ってホテルに戻る。酒が頭に巡る。でも遍路旅日記をつける。もう限界眠い💤〜。今日も感謝感謝の一日だった。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 息白し 春雨(はるさめ)滲みて 遠き寺・・・池上
♪ 来し方の 想いも流す 春の雨・・・石田
♪ 遍路雨 身も心も グッチョグチョ・・・黒澤
北条水軍ユースホステルでミュウちゃんとパチリ アメリカ🇺🇸人のレジーナと。菊間のコンビニで。
朝からずっと雨、しょうがない!楽しみます。 54番札所「延命寺」山門
55番札所「南光坊」山門 南光坊の山門を守る持国天
同じく広目天 南光坊の大師堂
藤原社長と鳥林にて 鳥林にて
雨の中を歩く石田と池上さん ファミレスのジョイフルでの昼食
遍路道で見かけた灯篭 疲労の後の夕飯は格別だった

2019年3月20日(水) 56泰山寺・57永福寺・58仙遊寺・59國分寺
今治湯ノ浦ハイツ泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛4日目/24.3km
【3月20日晴れ(17度)】
昨日と打って変わり太陽が眩しい。福の神の圓角夫妻が合流したらお接待のラッシュ。
● 昨夜、焼き鳥屋「鳥林」で調子こいて酒を飲み過ぎダウン(苦笑)。4時起きで日記とユビ絵を描く。各自朝食食べてロビーに集合。昨日と打って変わっての快晴。う〜ん気持ちが良い。●7時30分、今治ステーションホテルを出発。真っ青な空の下、泰山寺に向かって今治市街区を歩く。足の張りは大丈夫。池上さんの膝も完治したみたい。
●8時15分に56番札所「泰山寺」到着。階段の上に梅が咲いていて出迎えてくれる。西暦2000年に改築された非常に新しい石垣と階段が新しい匂いがした。
●昔は蒼上川の中を渡っていったと言う遍路道の碑を見つける。春陽の中のどかなくねくね田圃道を歩く。泰山寺で遭遇した女性に追い抜かれた。
●9時30分、57番札所「栄福寺」に到着。この寺の住職は「ボクは坊さん。」という映画の原作者白川蜜成さん。サラリーマンからお爺ちゃんの跡を継いで栄福寺の住職になったらしい。
●今回初めての山に登る。標高250mの山に58番札所「仙遊寺」がある。久しぶりの山登りで3人ともゼイゼイ言いながら歩く。鶯の啼き声が山に響く。待ってました!この山並みに似合う。10時10分仙遊寺の山門。そこからがまた大変だった。急勾配の階段が延々と続く。20分後にようやく本堂に到着。あ〜疲れた〜。バス団体お遍路に遭遇。納経所は行列が出来ヤバイ💦。横入りさせてもらい早めに終えた。
●12時40分、伊予富田駅で東京から今日着いた圓角夫妻と無事に合流。5人揃って国分寺へ向かう。途中「千羽鶴」と言うレストランにゲバく陽気なオバさん4人がキャッキャと「いらっしゃい〜お遍路さん、さあどうぞどうぞ」と強引に引き入れられ昼食をとる。僕は冗談で「こころ旅」の火野正平です」と伝えると受けた(笑)💦。一人づつに五円玉(ご縁)をいただく。
●国分寺に行く途中、14時にお地蔵さんの前にいたオバさんから1人ずつ500円玉のお接待。有り難く頂戴する。
●14時20分、今日最後59番札所「国分寺」到着。国分寺はまぁ普通のお寺だが納経所の若い坊さんが偉そうにしているのが変に感じた。
●16時35分「いまばり湯ノ浦ハイツ」に到着。思ったより大きな旅館で窓からは瀬戸内海が一望でき、気温が高いせいか海に霞がかかり島だけが浮かび上がって幻想的な景色だった。我々は3人部屋で一泊2食付きで¥6000。圓角夫妻は2人部屋で¥6500。これはお遍路価格らしい。
●夕飯は肉と魚を選べてコスパが良い。5人ビールで乾杯!明日からの安全お遍路を祈願する。今日も無事に歩けたことに感謝感謝です。おやすみなさい。
四国巡礼に参加させてもらいます。2人では無理無理ですが、大勢なら怖くないですね。---それで朝焼けのなか出て今治から歩き始めました。歩いていると軽四が止まりご接待を受けました。この日は4回もです。昔徳島にドイツ兵の捕虜施設がありましたが、それぞれの文化交流があったらしい。nhkの番組でみましたが、これぞ、ご接待の心だと言っていました。そのように私も一人一人を大切にしてくださるこころを感じた1日でした。有り難い事です。感謝。
【今日のグダグ駄句】
♪ 春山路 一歩あがれず 手すり持つ・・・池上
♪ 春の寺 静寂やぶる バスツアー・・・石田
♪ 待ち待ちて 鶯啼くや 仙遊寺・・・黒澤
56番札所泰山寺  
その女性に追い抜かれる💦 57番札所栄福寺
    映画「ボクは坊さん。」のポスター
       
国宝の太山寺の本堂 竹本津国太夫さんと
蒼上川の流れの流れの中を歩いたという標べ
ひさびさの遍路小屋 仙遊寺山門
    椿落ちる仙遊寺参道
    千羽鶴のママさん
    圓角夫妻と59番札所国分寺
       
       
       

2019年3月21日(木) 歓喜庵泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛5日目/23.4km
【3月21日晴れ(20度)】
今日は寺一つも打たず、乳白温泉で身体を解す。 晴れの神❣️戸田さん合流で雨が上がり太陽が!ありがたや〜🙏。
●6時起床。窓の外はまた雨。がっくし〜。瀬戸内海は霞んで見えない。バイキングの朝食をいただく。4日ぶりに「まんぷく」を観る。話があまり進展しないので少し安心した。武士の娘が入院し破裂したみたいね。
●8時20分、カッパ、リュックカバーで完全防備にて恒例の出発記念写真を撮りいざ!出発。途中雨が小降りになってきた。
●9時40分、デイリーヤマザキでカッパを脱ぐ。天気予報に反し太陽が出てきた。ヤッター❣️。おそらく超晴れ男の戸田さんが松山空港に着いたからかも・・。
●今治市に別れを告げ西条市に入る。石田、池上、圓角夫妻と僕の順で並びながら国道196線を南下。圓角夫妻の後ろを歩いていたら思わず「月の砂漠」を口ずさんでいる自分がいた。
●12時20分、国道沿いの家庭料理「ザ・ごはんやさん」の名の食事屋に入る。好きなものを自分で取って最後に精算する方式。みんなバラバラで、うどん食べる人ラーメン食べる人から野菜だけの人までバラバラ(笑)。戸田さんから電話あり、すでに松山から伊予富田駅まで着いて国分寺に向かって歩いているらしい。やはり晴れの神の念力が効いたみたい。
●13時、国道から離れ民家が立ち並ぶ細い道を歩く。徐々に山に入っていく。途中番外霊場の芝井水大師に立ち寄りお参り。記念写真をパチリ。
●雨が完全に上がり石鎚神社の鳥居を抜けると黒瀬ダムが眼下に見えた。遠景に山並みが重なって霞がかかり幽玄な景色が連なる。
●14時15分「歓喜庵」にヘトヘトで到着。女将が「ここじゃなくって!来られる途中にあった京屋旅館が皆さんお遍路さんの宿なので戻ってください。ここは一泊2万円しますので」と言われた。疲れた身体にムチ打たれた気分でムカついた。が仕方なくリュック担ぎ直して京屋旅館へ。中国人のフロントが部屋を案内してくれてようやく落ち着いた。
●温泉は泥が混じる乳白湯。木の湯船であ〜気持ちが良い!最高。圓角、池上、石田、黒澤で記念撮影してたら、突然!戸田がヒョッコリさん。無事に到着。お疲れさん! ●18時から待ちに待った夕飯。車で送ってもらう。座敷、我々だけの席が6つ。何と過去最高の料理ラインアップ。前菜八寸、子持ちあゆ、天ぷら、手打ち蕎麦、梅の茶碗蒸し、御釜にキノコの炊き込み、ご飯、伊予柑など・・。参りました。先の女将へのムカつきがスーっと消えた。不思議な体験だった。
●その後、石田が歓喜庵のネット情報が間違っていることを伝え対策を伝授したら、感謝されご亭主から日本酒一本ご接待いただく。感謝感謝。今日も今宵も皆さまに感謝し。おやすみなさい。
●昨日 大学の友人の訃報を受け取る。享年67歳。合掌。
【今日のグダグ駄句】
♪ 雨ガッパ サウナのごとき 遍路汗・・・池上
♪ 春嵐 煩悩流せ 百八つ・・・石田
♪ 友逝きて 遍路の先に 椿落つ・・・黒澤
♪ 水軍は 見えつ隠れつ 春かすみ・・・圓角
♪ 初遍路 伊予の香りや 父の影・・・戸田
雨の中湯ノ浦ハイツ出発!  
雨上がり、カッパ乾かす・・。    
菜の花が群生する中上川の土手 中上川に掛かる旧くてモダンな橋にて
    湧水の芝井水大師堂にて
歓喜庵に行く道すがら 同じく
蔵のある旧家の前にて 蒼上川の流れの流れの中を歩いたという標べ
しばし休憩 黒瀬ダムを一望
歓喜庵の乳白温泉にて身体を癒す 同じく
突然のひょっこりさん(笑) お遍路6人で素晴らしき夕食会
       
       
       
       

2019年3月22日(金) 60横峰寺・61香園寺・
62宝寿寺・63吉祥寺・64前神寺
湯之谷温泉泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛6日目/32.3km
【3月22日曇り(13度)】
今日は8時から18時まで標高750mの札所「横峰寺」含め64番まで4つの寺を打つ。何と!昼飯抜きで。ホンマにきつかった。
●6時起床。曇り。7時から歓喜庵で豪華な朝食いただく。釜炊き飯にオカズが10品でコーヒーも付いた。宿泊2食付きで一人7500円也。
●8時8分、京谷旅館(歓喜庵)を6人で出発。葛折りの幅5m程の車道をくねくね登る。途中遍路バスや車が我々に気を遣いながら追い抜いていく。排気ガスが臭い。
●9時20分、自動車用料金所に到着。二輪車250円。乗用車500円など。右に清い谷川が流れてる。鶯も一昨日から盛んに泣きじゃくる。春なのになぜか桜に遭遇しない。ちと寂しい。黙々と標高750mの頂上を目指す。
●10時25分に難所の一つ60番札所「横峰寺」本堂に到着。かなり寒い。遍路道は裏から入ったようで一度本堂を通り過ぎて山門に行き記念撮影。パチリ!。土佐お遍路でお会いした大西さん(このあたりのご出身)と再会。顔と髪型が変わっていて一瞬分からなかった。2日後にまた会う約束し分かれる。
●11時15分、約12km先の「香園寺」に向けて出発。途中アスファルト道からお遍路山道に入る。山道は昨日の雨で滑りやすく、陽子さん滑って3回尻餅つく。危なかった。たった8kmの下り山道だが足元が悪くなかなかスピードが上がらない。
指先がかじかみ、坂がきつくて足がパンパン。陽子さんの膝の皿が痛いそう。
●15時10分、61番札所「香園寺」に到着。本堂は近代的な設計でどっしりとした大きな本堂。階段で二階に上がり靴脱ぎ本堂の中へ。遍路の団体が本堂に響く声で般若心経を上げている。それを待ちて我々もあげる。納経所は対照的にプレハブだった(笑)、
●62番札所「宝寿寺」は「四国八十八ヶ所霊場会」を何かの理由で脱会したことで宝寿寺はお遍路コースから外されたらしい。そのため特設プレハブの礼拝所が「香園寺」の第2駐車場に設置されて我々もそこで参拝し納経した。
●とは言うものの通り道、せっかくなので「宝寿寺」に立ち寄り玄関口で記念写真。パチリ。
●16時30分、ギリギリ63番札所「吉祥寺」に到着。何と!山門前で一昨日北条水軍ユースホステルで一緒だったレッジーナと再会!少し話しまたの再会を期す。
●国道11号線沿いのローソンで食べれなかった昼食と、今夜の夕食と明日の朝食を買った。18時03分に「湯之谷温泉」に到着。ヘトヘト、パンパン、ビンビン状態で玄関に雪崩れ込む。心身ともに疲れ切った。参った。温泉に入り身体を解す。足を揉む。明日のリカバリーが難しいかも💦。時間が経つれて身体が硬直していくみたい。
●19時から旅館内の団らん所で夕食。厳しい横峰寺完歩を祝して乾杯!。葛飾区から車お遍路している85歳のおじいさんと一緒になる。彼は20年前から日本中のお遍路をやってる。彼は白衣にこの四国八十八ヶ所の朱印を押してもらい完成した白衣を亡くなった友人や親戚のご遺体に掛けて供養している。閻魔様もノーチェックでスルーして極楽に行くご利益があるみたい。その素晴らしい行いで子供や親戚からめ大変喜ばれるらしい。
●ここいらで今日の日記終わります。今日も皆々様に最後まで読んでいただき感謝です。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 横峰寺 遠きウグイス 響く経・・・池上
♪ ただ登り ただ降る寺 開く花・・・石田
♪ 水仙の 群れ咲く里の 匂いかな・・・黒澤
♪ 遍路道 木立の間に 山々が・・・圓角
♪ 山笑う 遍路道にて 膝笑う・・・戸田
歓喜庵の朝食 同じく
    釜飯
歓喜庵玄関で記念写真パチリ! 道祖神
横峰寺の山門 同じく
大西さんと再会 横峰寺への山道
休憩    
横峰寺の石垣    
62番宝寿寺の代わりのプレハブ礼拝所 同じく
       
横峰寺から香園寺への険しい山道    
香園寺にて    
礼拝所の立て看板    
    宝寿寺の山門
吉祥寺の山門にてレジーナと 同じく
吉祥寺の境内ににて    
    葛飾区の水道屋さん
       
       

2019年3月23日(土) つたの屋泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛7日目/33.1km
【3月23日曇りのち晴れのち雨(13度)】
今日の朝、札所一つ打つ。後はひたすら歩く。これまでのお遍路の中で最高のお遍路小屋に遭遇。
●6時起床。外は曇り気温8度。僕だけ朝風呂あびる。昨日の筋肉の痛み疲れが和らいでたので少し安心。談話室で昨日各々がコンビニで買った朝食を食べる。葛飾の水道屋さんもご一緒。赤の納め札をいただく。
●7時50分湯之谷温泉出発。昨日時間切れで打ち残した65番札所「前神寺」に到着。奥行きが深く本堂は左右に回廊を有する神社風なお寺。水に打たれる赤い不動明王が印象的で、その横の階段を白衣を着た兄弟が駆け上がってきた。カワユイ〜。ゆうり君みたいな。
●圓角夫妻は昨日の横峰寺登坂遍路の疲労が残り電車で移動するために途中で分かれる。お達者で〜と握手。
●9時半加茂川を渡る。橋の途中に「西条祭り」と言う説明パネルを見ていると通りがかりの地元のおじさんがいろいろこの祭りについて話してくれた。土手に咲く桜はまだ蕾が硬くあと1週間位で咲くらしい。
●11時10分国道11号線に出る。そのまま東に向かう。昨日横峰寺を打ったと思えないくらい皆元気。池上さんは俳句を詠みながら廃屋の撮影。石田くんの足のマメは良くなったようだ。彼は曰く「水が出て硬くなってマメが回復に向かってる」そうだ。初遍路の戸田さんは一眼レフを首から下げ春の花、麦畑などを撮影しながら遍路歩きをエンジョイしてるようだ。
●11時25分新居浜市に入る。今日は昼飯にありつけた。愛媛だけど「こがね製麺所のさねきうどん」に入る。皆は肉玉子うどん。僕はかき揚げを付けた(笑)。陽が差して暑くなっきた。晴れ男がいて良かった!
●15時50分「弘法の館」というプレハブハウスに遭遇。ぐるっと回るとお遍路ハウスだった。中に入るとベリー!ゴージャスなお遍路ハウス。ベンチにソファ、冷蔵庫にはお茶やジュース、キャンディ、奥の部屋には宿泊できる畳ベッド。過去最高のお遍路ハウスだった。
壁には「早く歩くかゆっくり歩くか、なん日で廻るかなん回廻るか、そんなことよりしっかり歩け、そして、何かを残せ」の張り紙が。心に染みる・・。
●ヤバイ!雨が降ってきた。公民館の軒でカッパを着る。晴れ男の戸田さんも一緒にカッパ着る。
●17時30分ようやく「つたの屋」に到着。お風呂に入り身体を解し、旅館で教えてもらった「秦食堂」へ。お好み焼き、焼きそば、おでん、モツ焼きを食べながら今日の反省会。老夫婦が二人でやってる素敵なお店で皆大満足。
●圓角夫妻からは西条城址へ行った話し。何と!日本民藝館の姉妹館の「愛媛民藝館」を偶然みつけ訪問。素敵な経験をされた。50年前、2代目大原総一郎がこの地に設立したらしい。
●二次会は旅館の池上部屋でグダグ駄句会が始まった。笑い笑いで盛り上がり、夜が更けてゆく。今日も皆さんに感謝です。ありがとうございました。おやすみなさい。
お遍路3日目終了しました。
いまだかつてない程の距離を歩きました。一人では絶対歩けません。
春なのに肌寒い、今日は晴れあり雨あり何でもありの天気。桜も機会を伺っているようでした。
明日は最終日、あっと言う間のお遍路体験、帰りたくない…
【今日のグダグ駄句】
♪ 人の無き 春アーケード 響く鈴・・・池上
♪ 山裾の 道くねくねと 伊予の春・・・石田
♪ 厳しきも 遍路仲間と 笑い酒・・・黒澤
♪ 何思う 行き交う遍路 雪柳・・・圓角
♪ つづら折り 麦の穂青き 伊予の路・・・戸田
朝の出立。湯之谷温泉の玄関にて、パチリ。 64番札所「前神寺」山門にて
赤いお不動様にお賽銭を上げる圓角さん
前神寺の本堂
加茂川のぼんぼり シャッター閉まる喜光地商店街
愛媛の讃岐うどん 弘法の館の外観
弘法の館の内部にて
その壁に貼られた納め札 秦食堂の亭主と女将
秦食堂前にて
 
       
今か今かと出番をまつ桜 前神寺のお地蔵様。
前神寺 ポタリ落ちたる 紅の花。 麦の穂が 春を告げつつ 西条市
お遍路ナビゲーター お遍路ハウスにて。
先輩が似顔絵描いてくれました。 昨日超えちゃった!

2019年3月24日(日) リブマックス伊予三島泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛8日目/24.5km
【3月24日晴れ(13度)】
●6時起床。晴れ。7時旅館の食堂で皆揃って朝食をいただく。食後、女将からのお接待で素敵な篠笛の演奏をプレゼントされる。「静御前」と「竹田の子守唄」の2曲を吹いていただき皆目を瞑りながら聞き入る。大感激!
●8時15分、旅館つたの家を出発。篠笛の女将と一緒に写真を撮る。昨夜会ったユニークな若女将とは会えず残念。
●遍路道から見える四国山脈の山々に季節外れな霧氷が白く輝いていた。花が咲いたように美しかった。
●9時10分、四国中央市の伊予三島に入り瀬戸内海がぐっと近づき、大王製紙のコンビナートが見える。煙突から白い煙がも〜くもく。
●11時半ファミリーマートで最後のおしっこ休憩。10分ほどでリブマックスホテルに到着。ホテルに荷物を置かせてもらい昼食に出かける。ホテルで教えてもらった海に近いタンタン麺の店へ皆で行く。疲れた時はラーメンが美味い(笑)。ここで一旦お遍路は小休止。
●石田君がレンタカーを借りてホテルへ。2日前に横峰寺で再会し別れた大西さんが自家用車でホテルまで既に来ていた。4日間一緒にお遍路に参加した戸田さんとは仕事のため残念ながらここでお別れ。お気をつけて✋。
●圓角夫妻、池上、石田、黒澤は、大西さんカーとレンタカーの2台に分乗し12時40分ホテルを出発。金比羅さんに向かう。エリエールの大王製紙工場やユニチャーム工場の間を縫いながら走る。この伊予三島は製紙関連企業のメッカ。大西さんはここの生まれで製紙関連企業にお勤めだったとのこと。
●13時45分金比羅宮に到着。日曜とあって観光客で賑わっていた。本殿まで785段。奥社まで1368段の階段を登り切る。リュックがないだけ少し楽だったが疲れた💦。桜が開花し始め、8日目でようやく桜を見ることができた。
●大西さんに三島市内にある興願寺というお寺へ案内してもらう。山頭火の句碑があった。「ゆふやみ、御佛はかがやいて しずかな」「水かとぼしいといふ風呂のあつさは」。大王製紙創業者の井川伊勢吉が大金の寄付をされている石碑が残っている。お遍路札所にも。
●17時50分ホテルに到着。大西さんとはここで一旦お別れ。明日またご一緒してドライブの予定。我々は近くのスーパーで夕食を買い出しし各自部屋で食べることにする。
今日も天気に恵まれ皆々さまに応援いただき感謝です。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 春寒き 山には霧氷 かすむ瀬戸・・・池上
♪ 伊予の山 瀬戸の島々 春キャベツ・・・石田
♪ 伊予弁も 慣れて聞こえし 春の風・・・黒澤
♪ 苦しくも 登る先には 初桜・・・圓角
♪ 春うらら ふと見上げれば 霧氷花・・・戸田
♪ 友と行く 菜の花の道 豊かなり・・・陽子
篠笛を吹くつたの屋の女将    
聞き入るお遍路 いざ!出発!
伊予三島のマンホール 四国電力の工事風景
大王製紙工場 ファミマで休憩
戸田さんお見送り    
金丸座前にて。4月に歌舞伎が来る 金比羅さんの山門
金比羅宮本殿の展望台 湯村輝彦作のこんぴら狗
    奥社前にて
金比羅参拝
       
       
興願寺の山頭火の句碑    
       
       

2019年3月25日(月)【休息日】リブマックス伊予三島泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛9日目/6.3km
【3月25日晴れのち曇り(14度)】
●今日は朝から身体と脳がだるく、朝食の時間も間違え、鍵も部屋に忘れ、集中力が減退していることを自覚。
●思い切って皆とは別の行動をすることを朝食時に伝え、残念ながら彼らが戻るまで部屋で寝て過ごすことにする。
●皆は、大西さんの案内で大歩危小歩危(おおぼけ、こぼけ)や、祖谷渓谷をドライブ。各々休みを楽しんだみたい。
以下、石田くんからの日記を記す。
●本日は完全休養日。大歩危小歩危峡、祖谷(いや)のかずら橋へ。レンタカーを借り、大西さんも参加して2台の車でドライブ。小歩危峡を過ぎ大歩危峡を過ぎる。
●高橋さん夫妻と(徳島の焼山寺で初めて会った方)と大歩危の道の駅で合流。半年ぶりの再会、お父さんも元気そうで一安心。
●10:15平家の家民族資料館へ。もちろん古い茅葺きの家だが、これで入園料500円は高い。
●10:45かずら橋到着。かずら橋渡り料金550円を見て渡らずに見るだけ(笑)早めの昼食。祖谷そばを食べる。
●11:45に出発し、12:45奥祖谷のかずら橋に到着。ここも入園料550円だが、男橋・女橋・野猿(両岸にワイヤーを渡しそれに箱籠を吊るし、さらにロープを回し手動でロープを引いて川を渡る道具)もあり入園する事にする。かずら橋の下には急流が流れ橋もグラグラとなり渡る際はスリル満点。でも面白い、いい経験でした。
●13:30に出発、14:40祖谷峡の断崖の上にある小便小僧に到着。記念撮影。15:00パーキングで高橋さん持参のお茶、あられ、バナナでおやつタイム。
●16:30無事にホテル到着。回復した黒澤も一緒にホテル近くの「愛花」という大西さん馴染みの居酒屋で夕食。今日一日の出来事をワイワイガヤガヤいつものペースで盛り上がった。帰りに明日の昼食まで頂き、感謝感謝!
【今日のグダグ駄句】
♪ 奥山の 吊り橋遍路 そろり往く・・・池上
♪ 山笑う へっぴり腰の かずら橋・・・石田
♪ 我が力 驕るべからず 遍路道・・・黒澤
♪ 茜色 心ひかれし 春の瀬戸・・・圓角
   
   
自撮りで回復をアピール(笑)  
       
   

2019年3月26日(火) 65三角寺 
民宿岡田泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川10日目/25.0km
今日も天気に恵まれ65番札所「三角寺(さんかくじ)」を無事に打ち、大西さんに明日予定の雲辺寺(うんぺんじ)近くの民宿まで同行していただく。
●5時30分起床。外は薄曇り。圓角夫妻との最後の朝食を済ませて7時30分、大西さんと4人でホテルを出発。大西さんは今日三角寺から雲辺寺手前まで一緒に歩いて下さることになった。有り難い。
●昨日の居酒屋「愛花」に帽子を忘れていけねー、立ち寄る。その後、圓角夫妻が高松行きの特急に乗るのを柵から見送る。お疲れ様でした!ご無事で。
●ここ伊予三島は紙生産日本一ということから「書道ガール甲子園」の発祥の地。毎年、パフォーマンス書道大会が開催されているらしい。駅に三島高校の作品バナーが掲示されていた。
●8時35分、戸川公園で休憩。途中、大西さんのご自宅と娘さんの嫁ぎ先や、大西家のお墓などを案内してもらう。
●小林一茶の句碑「菜の花や 登り下里て 十八丁」と、彼が腰掛けたという「一茶腰掛けの石」を大西さんに教えていただく。一茶は西国俳諧行脚で三角寺に立ち寄ったようだ。
●9時10分大王製紙工場三島が一望できる「ひびき休憩所」で休んた後、10時10分に65番札所「三角寺」(標高353m)に到着。ソメイヨシノはまだ開花前ながら山桜が咲いていて、小林一茶の句碑「是でこそ 登りかいあり 山桜」を見つける。
●11時40分お遍路小屋で早飯。昨夜「愛花」でお接待でいただいたおにぎりと、おバンザイのお菜、唐揚げなどを食す。女将に感謝。
●12時55分、椿堂(常福寺)でトイレ休憩。ここから国道192号線に入り、トラックが行き交う緩い坂道を金生川に沿って歩く。最後の遍路小屋で休憩。前の遍路小屋で会った高知宿毛出身のキャリア遍路(笑)の方に再会。いろいろ遍路情報を話していただく。
●全長855mの境目トンネルを抜けると、そこはもう徳島県だった。
●15時5分「民宿岡田」に到着。まだ太陽は高く明るい。3日間お世話になった大西さんにお礼を言って別れる。次回は東京で会いましょう!ありがとうございました。大感謝!
●明日、最後の難所雲辺寺を打つために早めに風呂に入り、18時に夕食をいただく。亭主の岡田明さんから明日からの66番から70番札所の行き方と札所の説明を写真を使ってしてくださった。
●各自の時間を過ごす。因みに池上さんの部屋にあの菅直人氏が泊まったらしい。色紙が飾ってあった。亭主曰く「菅さんは、ちゃんと歩き遍路をしていましたよ」とのこと。
●今日も大西さん始め皆さんにお世話になり感謝感謝。ありがとうございました。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 休み明け 肩の荷重し 遍路坂・・・池上
♪ うぐいすを 聞きつ山越え 三角寺・・・石田
♪ 春の陽に 一茶も参りし 三角寺・・・黒澤
♪ 瀬戸内を 嬉しい春風 直島に・・・圓角
リブマックスホテル前から出発 圓角夫妻を乗せて高松へ。お見送り。
ヤギと戯れる 三角寺の階段前で
三角寺山門に鐘が・・ 三角寺の名の由来になった三角池
    一茶の句碑
愛花からいただいたお弁当 お遍路ハウスで昼食
愛媛と徳島の県境にありました。その名も境目トンネル
民宿岡田    
名物亭主の岡田明さん 結願の証明書
       
       
 
       
以下は圓角夫妻から送られてきた直島写真    
       
 
地中美術館か?

2019年3月27(水) 66雲辺寺・67大興寺 
晩翠旅館泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川11日目/31.3km
【3月27日晴れ(20度)】
四国お遍路八十八ヶ所中で標高が一番高い雲辺寺(うんぺんじ)を打ち、明日に予定してた68番69番の札所まで打つ。
●5時45分起床。窓の外は晴れ民宿のそばに流れる川のせせらぎが心地良い。6時半朝食。宿泊客全員6名でいただく。接待でおにぎり弁当をいただく。我々の靴には活性炭が入れてあり心遣いにも感謝。
●7時20分、民宿の亭主岡田明さんと一緒に記念撮影して出発。約30分後から雲辺寺への遍路道に入る。思ったよりキツイ。落ち葉の絨毯を踏みながら斜度20度の山道を約3分おきに休憩を挟んで登る。まるでボクシングのようだ💦。お遍路最後の難所標高950mの雲辺寺まで頑張る。1年前よりは確実に体力が弱ってる感じ。
●9時40分、66番札所「雲辺寺」に到着。気温は地上よりかなり寒い。「おたのみなす」の幟がたなびく。御札や境内に茄子の形を模して面白い。願掛け石があり「茄子=成す」とのことで、ここで願掛けると思いを成す。そうだ。
●山道の五百羅漢を見ながら下る。また下りも想像以上にキツイ。約2kmほど急坂階段を一気に下る。膝が笑い出す。徐々に陽光に照らされながら下界が見えてくる。
●12時10分、遍路小屋がないので、休憩にちょうど良い軒先を見つけたので、敷地に入り石田がベルを押す。中から奥さんが出てこられ、その軒先を借りて昼食をとることを快諾してもらう。民宿岡田でいただいたおにぎりを食べる。旨い!美味い😆。奥さんからお茶とコーヒーをお接待いただく。突然の訪問にも関わらず有り難い🙏。名前をお聞きしたら斉藤さんと言う方だった。
●16時15分、68番札所「神恵院(じんねいん)」と69番札所「観音寺(かんのんじ)」に早歩きしてギリギリ17時前に到着。何故か同じ山門、同じ敷地内に二つの札所があり、納経所は一つ。無事にその納経閉所前に間に合った💦。本当は明日打つ予定だった札所。今日打つことで明日が楽になりそう。旅館に行く途中のスーパーで夕食と明日の朝食を買い込み旅館に向かう。早歩きしたため足取りが重い。
●17時35分、晩翠旅館到着。各自各部屋で各時間を過ごす。今日も長距離、高い山に登り切り無事に歩けたことに感謝。皆々さまおやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ あと一歩 遍路息つく 雲辺寺・・・池上
♪ 春の夕 鐘響く寺 お納経・・・石田
♪ 風光る 軒で噛みしむ 握り飯・・・黒澤
岡田の朝食 90歳の岡田さんと記念撮影
雲辺寺に向かう山道にて
一生水の碑で
疲れたー💦
雲辺寺の山門 四国山脈
雲辺寺の五百羅漢
     
       
   
       
斎藤さんありがとうございました! 軒を借りて昼食
神恵院と観音寺の山門    
入れ墨のように細かく彫られた波文様    
       
   

2019年3月28日(木) 68神恵院・69観音寺・70本山寺・
71弥谷寺・72曼荼羅寺・73出釈迦寺・74甲山寺・75善通寺
善通寺いろは会館泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川12日目/30.2km
【3月28日曇りのち晴れ(18度)】
今日70番から74番まで打ち終え、ようやく残り14札所に。弘法大師の生誕の地に入る。
●5時20分起床。外は曇り。気温10度位。朝風呂に入り筋肉をほぐす。朝食をとって各自7時55分に晩翠旅館出発。
●財田川を左に見て土手を東に向かい歩く。8時55分、70番札所「本山寺(もとやまじ)」到着。八十八ヶ所の札所の中で4つしかない五重塔がそびえていた。境内でおばさんからゼリーと飴が入った袋をいただく。中に「お疲れ様です。苦は楽の種、道中お気をつけて、御無事に結願なされます様に!ゴミはゴミいれに」とのメッセージが入っていた。
●10時20分ファミマで休憩。その後池の横を左に入り国道11号線と別れを告げる。遍路道沿いには溜池、溜池、溜池だらけ。ほんとに多い。降水量が少ないためらしい。
●三島市はあの要潤(かなめ じゅん)の出身地で、でっかい看板が!(笑)。遍路小屋で三角寺下の遍路小屋で会った職業遍路の兄さんに会う。これで4度目。何かのご縁かと名前を聞く。高知県宿毛市生まれの木下さん。お遍路さんのガイドをしながら生計をたてている。スマホが普及した頃から仕事が減ったらしい。黒ずくめでガテン系ズボンに大きなリュックを担いで歩いる。不思議な存在感がある。またどこかで会いそう😅。
●11時45分道端でおばさんから、作り立てのおはぎを2個づついただく。今日これで3つ目のお接待。何故僕らが歩いて来るのがわかったのか?不思議だった。
●昼は讃岐うどんを食べたいと弥谷寺手前の「喰回(くうかい)」といううどん屋で石田はカレーうどん、池上さんと黒澤は肉うどんを食べる。美味かった〜!
●13時30分に71番札所「弥谷寺(いやだにじ)」の「山上バス停」に到着。リュックを置かせていただき、540段の階段を登り本堂へ。いや〜、シンドイ💦。誰からもこんなシンドイとは聞いてなく、余計シンドかった。弘法大師が勉強をしたという「奥の院獅子の岩谷」が大師堂裏にありお参りする。
●15時に72番札所「曼陀羅寺(まんだらじ)」に到着。
●15時30分に73番札所「出釈迦寺(しゅっしゃかじ)」に到着。
●今日最後のお寺、74番札所「甲山寺(こうざんじ)」16時30分に到着。今日もギリギリで待ち合った。足が疲れて震えてお経に集中出来ず💦。日に日に疲れのリカバリーが遅くなる。
●17時30分、善通寺の宿坊いろは会館に到着。いやはや疲れた・・。夕食が18時からで、風呂に入らず先に夕食。ビール中瓶一本づつ飲む。ようやく75番まで到着したことに乾杯!お疲れ様でした。今日も何とか札所5つを打てて感謝!疲れました。おやすみなさい。ありがとうございました🙏。
【今日のグダグ駄句】
♪ 青麦や 遠き札所へ 急ぐ影・・・池上
♪ 曼荼羅寺 子供ら騒ぐ 春休み・・・石田
♪ 溜め池や 讃岐の春に 夫婦鴨・・・黒澤
晩翠旅館にて 本山寺山門
同じく
同じく
本山寺鐘楼 本山寺五重塔
弥谷寺山門 同じく
弥谷寺本堂への階段 同じく。これも大王製紙の創業者、井川伊勢吉氏の寄贈
同じく 同じく
同じく 同じく
同じく階段が多くキツかった💦    
絶景
弥谷寺の自然岩の地蔵堂 曼荼羅寺山門
同じく 出釋迦寺山門
同じく 甲山寺山門
    職業お遍路の木下さん
遍路小屋にて 四国お遍路仲間では有名な深山さんの写真
お接待に頂いた美味かったおはぎ 観音寺市のマンホール
三豊市のマンホール    
   

2019年3月29日(金) 76金倉寺・77道隆寺・78郷照寺・79高照院
民宿あずさ泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川13日目/34.4km
【3月29日曇りのち晴れ(16度)】
75番から79番まで5つの札所を打つ。
これまで最高の距離を歩く。
ヘトヘトで大変疲れる。
●5時15分起床。6時から善通寺の御影堂(大師堂)で朝の勤行。まだ薄暗い。風が入る寒い堂内で住職から講話を聞いたあと般若心経をあげる。その後地下へでの胎内巡りへ。ホンマに真っ暗の中、左手を壁につたって歩く。途中で弘法大師の声が聞こてくる・・。少し不気味(苦笑)。
●7時朝食を頂き出発。75番札所「善通寺」の本堂からお参りし、次に御影堂を再度お参りして納経所へ。
●天気良し。9時10分、76番札所「金倉寺(こんぞうじ)」に到着。
●遍路中、おじいさんに呼び止められてちっちゃな焼き物のお地蔵さんを3人に頂く。これも接待。感謝。
●10時50分に77番札所「道隆寺(どうりゅうじ)」に到着。
●12時20分、丸亀駅前の「一鶴(いっかく)」と言う骨付鳥で有名な店に入り、その骨付き鳥を食す。胡椒、ガーリックと塩だけで調理され美味かった。
●13時50分に78番札所「郷照寺(ごうしょうじ)」に到着。さっきの骨付鳥の脂が効いたか急いでトイレに駆け込む。セーフ!14時50分シャッター街になっている本町通り商店街で休憩。近くの子供たちと遊ぶ。丸亀出身の仕事仲間の桑田さんから電話あり「私の母がお接待したいと言ってます」とのことで、せっかくなので次の札所の高照院で待ち合わせすることに。
●途中「八十場(やそば)の水」であの元サッカー選手の前園も食べた、ところてんを食べる。
●15時55分に79番札所「高照院(こうしょういん)」(天皇寺ともいう)に到着。桑田さんのお母さんがニコニコしながら近づいてこられて無事にご対面。お経、納経してようやくゆっくりお話ができた。彼女は既に15回以上お遍路されていて納経帳は朱印で真っ赤らしい。別れる前に甘酒、バナナ、みかんなどいっぱいお接待して頂く。感謝感謝!
●コンビニに寄って酒を仕入れて18時30分にようやく「民宿あずさ」に到着。もう周りは薄暗くなっている。正直あばら家で石鹸はない、コップはない、タオルもない、無い無い尽くしの宿。これも修行と皆でケセラセラ。
●うどん、コロッケ、ウインナー、豆腐などの夕飯を頂き日記をまとめる。石田はもうダウン。池上さんはまだ元気。今日はホンマに疲れた。足がヤバイ。明日はまた370mの登り。それも雨の予報で落ち込む・・。まあなるようにしかならない。頑張りましょう。今日も皆様に感謝して寝ることにします。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 老いし手で ミニ地蔵わたす 遍路に・・・池上
♪ 春の朝 子らもお勤め 善通寺・・・石田
♪ 春勤行 大師の御影 遠きかな・・・黒澤
善通寺の宿坊から出発の写真です。    
   
   
       
       
       
       
       
       
   
       
       
       

2019年3月30日(土) 80国分寺・81白峯寺・82根香寺
天然温泉きらら泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川14日目/36.5km
【3月30日曇りのち晴れのち雨のちガスのち晴れ(16度)】
目まぐるしく変化する天候の中、今回最高の距離を歩いてしまった・・。
80番、81番、82番を打つ。
●5時50分起床。外は曇り今日は雨が降りそうと言う予報。6時半民宿朝食は非常にシンプル。卵、納豆、お汁、ご飯。これで5500円とは・・。
●7時15分、80番札所「国分寺(こくぶんじ)」到着。ようやく80番まで来た!感無量。四国八十八ヶ所の中に国分寺が各県に4つあるらしい。
●一旦戻り「まんぷく」の最終回を見て8時20分に二度と泊まらないだろう「民宿あずさ」を出発。白峯寺に向けて山道を登る。かなりきつい。僕が先に一本松の自動車道に到着。池上正人さんと石田を待つ。汗でビショビショ。
●自衛演習場の金網の横を通過しながら10時に81番札所「白峯寺(しらみねじ)」に到着。お参りの最中に雨が降り出し、軒先きでカッパを着る。石田は傘。雨のため遍路道避けて車道を歩くことに。
●12時20分、遍路小屋で昼食。昨日古川さんから頂いたバナナ、カロリーメイト、みかん、甘酒でお腹を膨らす。感謝。
●13時20分に82番札所「根香寺(ねごろじ)」に到着。木彫りの仏像がビッシリ雛壇に並びその前に各都道府県の名前札が掲示されていた。参る。
●下山する頃から雨上がり山並みにガスが発生、視界が怪しくなる。幻想的なパノラマが広がる。
●15時50分に高松名産の盆栽通りを歩く。高松は盆栽の産地でもあるらしく「盆栽通り」には盆栽の生産者の家が連なる。畑には松や柘植の植木がこれでもか!というくらい植えられていた。
●16時20分「飯田お遍路休憩所」でお水と梅干しをいただく。これまでの一番良かった「弘法大師の館」より美しく素晴らしい遍路ハウスだった。
●18時10分に「天然温泉きらら」に到着。何と!KANABIあ・そ・び・隊の三谷隊員が出迎え!娘さんの嫁ぎ先が高松で「千葉のじいじ」としてお孫さんの春休みに合わせて来てくれた。感謝。夕飯もお接待!でダブル感謝❣️。
●今日もマメが出来つつも無事に歩けたことに感謝。あと残す札所は5つ!明日もまた元気にあるけますよう。南無大師遍照金剛!おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 雨上がり 競うウグイス 背に近く・・・池上
♪ 山桜 霞み湧き立つ 白峰寺・・・石田
♪ 山覚めて 朝打ち清し 80番・・・黒澤
民宿あづさの前で 80番札所の国分寺
同じく
81番札所の白峰寺
82番札所の根香寺仁王門 根香寺
根香寺の回廊 同じく
ガス峠 ガス峠
盆栽通り 疲れたわ〜
盆栽マンホール    
三谷さん三代にお接待頂きました!感謝。    
   

2019年3月31日(日) 83一宮寺・84屋島寺・85八栗寺
たいや旅館泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川15日目/36.4km
【3月31日晴れ(14度)】
今日は天気に恵まれ無事に83番、84番、85番を打つ。KANABIあ・そ・び・隊の池田隊員とも合流。賑やかなお遍路になった。明日いよいよ結願を迎える。
●6時起床。外は風が少しありそうだが晴れ。昨日下山途中でぬかるみに足を取られすってんころりんしたときに打撲した右肩が痛い。きららの温泉でひとっ風呂浴び癒す。
●太陽がまぶしい。食事を各自部屋で食べ、7時40分三谷さん含め4人遍路で出発。7時50分83番札所「一宮寺(いちのみやじ)到着。
●途中、栗林公園に寄る。三谷さん情報で「65歳以上入園無料」とのことで勇んで行くと「香川県在住者だけです」と!ガーン💦。で結局入らず外から見ながらお遍路進める。
●歩きながら、石田曰く「高松はラブホテルが多いね〜、デッカいパチンコのマルハンがあるね〜」と。
●国道11号線を東に向かって歩く。東京と同じチェーン店が軒を連ねる。この遍路道近くに三谷さんの娘さんの家があると教えられる。高松は人口約42万人の街。
●11時30分昼食。讃岐うどんの「四国村わら家」に入る。ここでKANABIあ・そ・び・隊の池田隊員と合流❣️。これでお遍路参加の隊員は圓角夫妻、戸田、三谷に次いで5人目!いいねいいね(笑)。池田さんの元の上司で、我々と同じ金沢美大商業デザイン科の先輩である山内さんともお話しが出来て楽しかった。
●13時10分、84番札所「屋島寺(やしまじ)」に到着。あの屋島の頂上にある札所。高松市内が一望、天気が良く小豆島まで見えた。屋島名物かわら投げ(直径5cmの素焼きかわら)を皆でする。6枚で200円。昔は瓦がもっと大きく10枚で200円だったらしい。お見事!石田だけが輪っかを通した。
●地元の建築会社の新入社員研修の若者達と知り合い記念撮影。パチリ。
●14時10分に屋島のガイドさんに源平の古戦場の話しを聞いた後、急な遍路道を下る。安徳天皇社や佐藤継信のゆかりの場所を歩きながら八栗寺を目指す。
●15時45分、85番札所「八栗寺(やくりじ)」に到着。歓喜天という神社と併設されて神仏混合の札所のようだ。気温が下がり寒くなってきた。急いで車道を下る。
●18時20分志度駅近くの「たいや旅館」に到着。リュックを置いてそのまま皆で駅前のガストで夕食。ビールで乾杯!今日もまた歩行距離36km超え💦。参りました🤣。三谷さんは琴電で高松市内の娘さんの住む家へ。同道に感謝!我々は旅館へ。明日の結願に向け身を清め、早目に寝ることに。今日も無事に85番まで打てて感謝❣️おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ かわら投げ 狙った先は 春の瀬戸・・・池上
♪ 花霞 うどん喰らいて 屋島寺へ・・・石田
♪ 屋島見ゆ 源平戦さ 偲ぶ春・・・黒澤
♪ 傘三つ 歩む讃岐路 桜樹海(おうじゅかい)・・・三谷
♪ 源平の 面影とどめ かすむ海・・・池田
天然温泉きららを出発 三谷隊員が真っ赤な勝負服で参加
一宮寺の仁王門
   
手水舎にて まだ三分咲き
栗林公園の入り口にて 台形の屋島を望む
池田隊員と山内先輩と「わら家」で合流 6人で讃岐うどんを食す
山内先輩と記念写真 屋島寺への遍路道
三谷隊員ありがとう! かわら投げ
地元建築会社の新入社員研修中の若者たちと 先に着いて遅れて着いた皆を撮る
屋島寺の夫婦狸と朱の鳥居    
三分咲きの桜前で    
八栗寺への遍路道
85番札所八栗寺山門にて 屋島寺からの下りにて
志度駅前のガストにて    
   

2019年4月1日(月) 86志度寺・87長尾寺・88大窪寺
八十窪泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川16日目/28.1km
【4月1日曇りのち晴れのち雨アラレミゾレ(9度)】
お陰様で、本日無事に88番札所「大窪寺」を打ち結願!
4月の香川県では珍しくアラレ、ミゾレが降る花冷えの一日だった。
●5時50分起床。外は曇り。出発前に平賀源内の生家へ写真だけを撮りに行く。彼は改めて凄い人だと再認識。俳句も短歌も味がある。「湯上りや 世界の夏の 先走り」「琥珀の塵や 磁石の針 粋もぶ粋も 一様に 迷ふが上の 迷ひなり」など。
●7時35分に「たいや旅館」前で記念撮影をして出発。ご主人も自身のカメラで撮り「たいや旅館」のホームページにアップしてくれるらしい。
●曇りで風は冷たい。7時45分に86番札所「志度寺(しどじ)」に到着。仁王門は国の重要文化財。入り口に平賀源内のお墓があり、境内の中は草木が生い茂っていた。その中を通り抜けて本堂に向かう。鐘楼は朽ちて打つことできず。五重塔は比較的新しい。
●小雨舞う寒い中、87番札所「長尾寺(ながおじ)を打つ。本堂でお参りしてると雨足が激しくなりロウソクに火がつかない💦。納経所で印を頂き急ぎカッパを着て出発する。
●12時20分に「お遍路交流サロン」に到着。スタッフの方から「四国八十八ケ所遍路大使任命書」と、赤いバッヂとお遍路紹介DVDとティッシュペーパー入れを有り難く頂戴する。「たいや旅館」で出会った親子お遍路さんと再会。天気が回復し青空も見えてきてカッパをしまって大窪寺に向かう。
●13時55分、突然みぞれが降ってきた。遍路ハウスにてまたカッパ着る。脱いだり来たり脱いだり来たりと池上さんが愚痴を言う(笑)。
●15時15分、再度大窪寺で会うことにしていた高橋恵子さん(焼山寺で出会ったあの女性)から電話あり「今どこにおるん?車で行ってリュック運んであげるから!」と。大窪寺まで4kmあたりまで来てくれ我々のリュックを車に積んで頂く。感謝。リュックがないだけで足が軽くなりスピード倍速。
●途中で、また親子お遍路と出会う。お父さんは黒いポンチョ、男の子は黄色いカッパを着て両手に杖をつきながら健気に歩いている。いや〜感心する。
●16時10分、ようやく最後の88番札所「大窪寺(おおくぼじ)」に到着した。気温6度。手がかじかむぐらい寒い。まだお参りする前から寒くて参った参った・・💦。納経終えて結願の証し状を(2000円)頂いた。ようやく落ち着いて高橋さんと握手。徳島から、高知、愛媛、香川の4県に渡って追っかけてくださった。感謝。ありがとうございました。
●17時30分大窪寺の近くの歩き遍路だけしか泊めない「民宿八十窪」に到着。風呂に入りながら感無量に浸る。夕飯を頂くために食堂に行くと、あの親子お遍路も一緒だった。お父さんは京都の臨済宗の僧侶、息子さんは今日から小学4年生で和真くんと言う名前。かわゆい!歩き遍路で50日間で結願したらしい。立派立派!この民宿の婆さんのお孫さんはソフトボール日本代表のキャッチャー乾絵美さん❣️。食堂には当時の写真が掲示されていた。
●民宿の夕飯は全て紅白づくし。人参と大根、ナルト、赤飯、鯛の刺身など。歩き遍路結願祝いの粋な配慮に感謝。
感謝感謝感謝の区切りお遍路だった。明後日の1番札所「霊山寺(れいざんじ」を御礼参りをし高野山に向かいます。皆さまに改めて感謝しながら、おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 花時雨 落つる札所に 結願す・・・池上
♪ 結願す 嬉しき酒や 桜鯛・・・石田
♪ 歩き終え 令和か!春の 大結願・・・黒澤
♪ 初遍路 五日ばかりの 長き道・・・池田
たいや旅館の前にて 志度寺山門
   
平賀源内の墓
志度寺 長尾寺仁王門
長尾寺 長尾寺。雨が強まる
平賀源内の銅像 源内の生家
      
おへんろ交流サロン お遍路大使に認定される
    308回遍路した方の納経帖
枝垂れ桜美しい 大窪寺仁王門
雨アラレの道歩く 高橋さんご夫婦とパチリ
結願 結願
結願 大窪寺本堂にて
  民宿八十窪の夕飯
和真くんと    
八十窪のおばあちゃんと女将さん
乾絵美さんのパネル 結願証
大使任命状    
   
   

2019年4月2日(火) 越久田屋泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川・徳島17日目/28.2km
【4月2日快晴のち曇り(13度)】
昨日アラレ日の結願で、今朝は快晴。香川県から徳島県に入る。
●6時起床。6時半朝食。味噌汁、ひじき、卵、海苔、梅干しなど。7時半から朝ドラ見て8時出発。昨日と打って変わって快晴、気温マイナス1度💦。八十窪のおばあちゃんに教えてもらった車道を10番札所「切幡寺(きりはたじ)」方面に下る。風は冷たいが太陽は眩しい。日向に出ると暖かく気持ちがいい。
●両側の山々は花霞。キャベツを収穫した畑からぷ〜んと「緑」の匂いがして癒される。ソメイヨシノが咲き始め今五分咲き。その下を変な男遍路4人組が歩いていく。
●長野屋と言う無人の野菜売り場で休憩。大根、ニンジン、キャベツ、トマトなど全て一袋100円。
●12時20分に「やまじゅう」と言う手打ちうどん屋で昼食。みんな各々うどんを食べてビールで乾杯。石田だけかつ定食。何故かビール飲まず・・。
●池田さんが初遍路なので民宿に行く途中の9番札所「法輪寺(ほうりんじ)」に寄り、31日から打ち始めてこの札所で6つ打つ。池上さんと僕は二度目のお経を上げ納経帖に印を押してもらう。初めての二度打ち。
●15時50分、民宿「越久田屋」に到着。まだ日が高くホッとする。民宿の車で送ってもらい近くの「天然温泉御所の郷」に行く。今回のお遍路の中で4回目の温泉!やはりお遍路には温泉が回復に最適最高。もうたまりません😂。夕飯もそこで食べ民宿に戻る。
●コンビニで買い込んだ酒で今日の反省会とグダグ駄句を考える会に突入。結果は下記に。
●石田が足のマメの予防法と治療法を同宿の歩きお遍路の大先輩に教えてもらったらしい。さて明日からどうなるか・・。
●と、言うことで番外編一日目終え、明日は1番札所霊山寺を御礼参りして、和歌山へ。今日も元気に歩けたことに感謝して、 おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
♪ 五七五 手足バラバラ 遍路往く・・・池上
♪ 法輪寺 山門の隅 菫草(すみれぐさ)・・・石田
♪ 燕舞う 祝うてくれるか 結願を・・・黒澤
♪ 八十八(やそはち)の 長き遍路を つまみ喰い・・・池田
大窪寺の側の民宿八十窪前で 乾絵美さんのお母さんと
9番札所法輪寺仁王門にて
   
「天然温泉御所の郷」で夕飯    
       

2019年4月3日(水) 1霊山寺 徳島県→和歌山県
九度山旅館玉川亭泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川・徳島・和歌山18日目/8.1km
【4月3日晴れ(15度)】
今日の歩行距離は、今回のお遍路で最低の8.1km。1番札所「霊山寺」に御礼参りしフェリーで和歌山に入って九度山に到着。いよいよ明日は高野山に向けて約20kmを登る。
● 5時半起床。快晴。気温2度。民宿「越久田屋」のご亭主に霊山寺まで車で送って頂く。約20分で到着。時間短縮でき助かった💦。これで余裕を持ってフェリーに乗れる。
● 7時20分、1番札所「霊山寺(りょうぜんじ)」に到着。御礼参りの後、納経帳に印を頂く。記念に菩提樹の実で出来たお数珠を頂く。
●8時19分発、高徳線板東駅から徳島駅まで電車で移動。
● 前回も入った駅前のタリーズコーヒーで休憩。スケジュール等の打ち合わせ。9時55分のバスで徳島港まで移動。11時のフェリーに乗る。一人2000円。
●池上、石田、池田は高橋さんから頂いたおかきを肴に早速、ビールやウヰスキーを飲み出す(笑)。
● 13時5分に和歌山フェリー港に到着。金沢美大バレー部の同級生の大西智子さんに車で迎えにきてもらう。和歌山城の八分咲きの桜の下で大西さんが持参してくれたお弁当を頂く。感謝しながらまさかの和歌山での花見に感激。事前に伝えていた共同通信和歌山支局長の名波さんも合流してくれ、ビールで乾杯。結願を祝ってもらう。結願祝いにお酒をお接待して頂き感謝感謝❣️
●共同通信のオフィスまで伺い高野山の高野山町石道(ちょういしみち)のパンフを頂く。大西さんにJR和歌山駅まで送ってもらう。懐かしの出会いとお接待に感謝。ありがとうございました!
●15時55分の電車で橋本駅へ。南海高野山線に乗り換え、17時17分に九度山駅到着。
●「くどやま旅館玉川亭」に入りリュックを降ろす。歩かないで車、船、電車など文明の力を使った方が、何故か疲れた(笑)。
●ご主人に車で10分ほどの温泉「ゆの里」まで送ってもらい連チャンでの温泉。弘法大師が杖を突いたら湧き出たという温泉。今回のお遍路は温泉が多く癒された。感謝。
●旅館に戻って夕飯。初めての洋食でマグロのフライ(池上、黒澤)とハンバーグ(石田と池田)を各々選び食す。ビールで乾杯!
●民家を改装した別館に送ってもらい部屋飲みしながら駄句の発表会。静かに九度山の夜は更けていく。今日もいろんな方々にお世話になり、感謝感謝の一日でした。おやすみなさい🙏。
【今日のグダグ駄句】
♪ 海越ゆる 遍路高野へ 四国消ゆ・・・池上
♪ 春の風 家路につきし 霊山寺・・・石田
♪ 巡る春 輪を描き戻る 霊山寺・・・黒澤
♪ 花遍路 豆つぶ如き 吾を知る・・・池田
大窪寺の側の民宿八十窪前で
 
霊山寺の売店にて遍路杖の長さを測ったら約10センチ短 くなっていた
1200km歩き遍路で10センチがすり減った💦
御礼参りの霊山寺仁王門
  本堂にて
鐘楼 霊山寺の仁王門の前の池の錦鯉
和歌山行きのフェリーにて酒飲み三人組 共同通信和歌山支局長の名波さんと
金沢美大の同級生の大西さんと 和歌山城と
花見    
       
九度山駅にて    
       
玉川亭の主人と女将    

2019年4月4日(木) 高野山無量光院泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川・徳島・和歌山19日目/32.8km
【4月4日晴れ(12度)】
九度山の慈尊院から高野山に歩いて登る。昨日あまり歩かなかったので・・。でも、しんどかった。
●6時起床快晴。民宿前で記念撮影し、7時出発。空海の母が住まった「慈尊院(じそんいん)」に7時20分到着。
●慈尊院は有吉佐和子さんの「紀ノ川」の舞台。映画の撮影にも使われたと、副住職の安念さんから教えられた。また佐和子さんの娘さん有吉玉青さんが書かれている日刊工業新聞の「伝承工芸」という連載コラムに、私が挿絵を描かせて頂いているご縁お話ししたら記念の手ぬぐいを頂戴した。感謝。
●7月40分、世界遺産の「町石道(ちょういしみち)」180町(約24km)から出発。まずは高野山大門を目指し歩き始める。
●9時10分、道を外れて「丹生都比売神社(にゅうつひめじんじゃ)」に立ち寄る。天照大神の妹さんを祀っているらしい。素晴らしい社殿だった。
●12時10分「矢立」という60町ポイントでようやくトイレが見つかり駆け込みセーフ。出し切ったあと、民宿で準備してもらった柿の葉すしを食す。文字通り柿の葉で包まれ、〆鯖が載って美味かった。
●天気晴朗なれど、風強し。山道を登るにつれ町石の番号が減っていく。14時40分ようやく8町ポイントの高野山大門到着。朱色の荘厳な正に大きな門。1680年に全焼、1708年に再建されたのが今の大門だそうだ。
●10分後、0町ポイント!の「壇上伽藍」に到着。180町を完歩。コンビニで部屋飲みの酒買って宿坊「無量光院」に入る。隣の普門院は、小学校の林間学校に来て以来55年ぶり。懐かしの宿坊。
●池上さんと池田は、部屋で飲み始め、石田と黒澤は街中を散策。金剛峯寺、壇上伽藍、霊宝館などを見る。霊宝館では快慶作の四天王像、孔雀明王像など圧倒的な存在感があり感動。
●宿坊の上段の間で精進料理を食す。旧暦に合わせての雛壇の前で御膳が運ばれて頂く。
●まだ酔いが浅く部屋で飲み出す。今宵は誰からも駄句が出ず💦。お休みとさせていただきます。今日も皆さまにお世話になり感謝❣️。おやすみなさい。
【今日のグダグ駄句】
すいません。今日はお休みといたします。
民宿くどやま旅館玉川亭の別館にて
慈尊院の壇上伽藍
慈尊院の安産祈祷の絵馬
慈尊院の山門 オッパイ絵馬
副住職の安念さんと 慈尊院の高野山案内犬
猫と戯れ春の風    
町石道の入り口の町 慈尊院の山門
       
       
白蛇石    
       
丹生都比売神社 同じく
同じく
高野山大門
壇上伽藍の根本大塔にて 根本大塔の庇
宿坊無量光院での夕飯    
       
       
 
       

2019年4月5日(金) 和歌山県→京都府
桃山いろは会館泊

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川・徳島・和歌山・大阪・京都20日目/15.7km
【4月5日晴れ(18度)】
朝、高野山の奥の院にお参りし、満願を成就。大阪経由で京都へ
●5時起床。6時から朝の勤行に参加。改めて宿坊によって内容が違うことを認識。
●8時出発。奥の院まで歩く。快晴なれど気温低し。桜の蕾固し。一の橋から弘法大師御廟に到着。最後のお参りし納経をうける。
●KANABIあ・そ・び・隊の嶋田隊員が書いた原稿が彫られた碑文がある凸版印刷の霊廟を訪問。
●バスで高野山駅まで行き、ケーブルカーで橋本駅、南海電車でなんば駅へ。梅田阪神百貨店で開催されている同級生の棒田君の個展にお遍路姿のままで陣中見舞い。同じ金沢美大のバレー部同級生の竹綱君も駆けつけてくれた。酒のお接待を頂き、お好み焼き食べてお遍路話しに花が咲く。
●大阪駅から京都桃山へ移動。桃山いろは旅館に到着。風呂に入り着替えて小西さん宅に伺う。小西さんは昨年の春の区切り打ちの時からの遍路仲間。75歳ながら43日で一気通貫結願したツワモノ。お遍路話しで盛り上がる。
●小西さんお勧めの「鳥せん」で満願祝いをセッティングして頂く。神聖という美味い地酒と鶏肉で癒された。小西さんありがとうございました。
●旅館に戻り恒例の部屋飲み。これまでの遍路の、旅程を振り返る。残すところ明日は東寺にお参りして東京に戻る予定。
今日もいろいろな方と出会えて感謝🙏。ありがとうございました。おやすみなさい。
宿坊無量光院の朝食 無量光院の門にて

奥の院御廟の手前で
奥の院のお地蔵
   
小西さんの御自宅前にて    
小西さんのリビングにて    
小西さんのお姿
       
棒田君の展覧会。竹綱も駆けつけてさくれた 竹綱君とお好み焼き屋ゆかりにて

 

2019年4月6日(土) 京都府→東京都

第四次四国歩きお遍路/愛媛・香川・徳島・和歌山・大阪・京都21日目/8.8km
【4月6日晴れ(20度)】
最終日。快晴。桃山から京都八条の東寺へ御礼参り。桜満開。
●6時起床。7時から桃山いろは旅館のご亭主が話してくれる旅館や桃山の歴史を聞きながら朝食。大正4年に創業。天皇御陵への参拝客や伏見稲荷の観光客で賑わったらしい。今はその面影は玄関や食堂に残っていた。
●8時出発。桃山駅の桜が満開。途中下車して伏見稲荷へ参拝。8時30分だというのに稲荷駅は人人人で埋め尽くされ圧倒される。
●とにかく外国人だらけだらけ。大鳥居から本社殿抜けて千本鳥居へ。ここも行列💦。10人中日本人は2人ぐらい。我々が遍路傘を被り歩いてると外国人から写真を撮られる。恥ずかしいやら嬉しいやら😅。
●9時過ぎに真言密教の根本道場である東寺に到着。本堂修復の為閉鎖中。代わりにプレハブの仮本堂でお参りし納経する。これで全てのお遍路が完結。
●あとは、東京まで無事に着けることのみ。今、新幹線の中。同道してくださった方々、応援してくださった多くの方々に、改めて心から感謝と御礼を申し上げます❣️🙏。ありがとうございました。
【今回の最後グダグ駄句】
♪ 夢四国 醒めて遍路や 東京へ・・・池上
♪ 風光る 満願成就 高野山・・・石田
♪ 東寺打ち 天晴れ!京の 桜かな・・・黒澤
♪ 遍路旅 終わりて戻る 俗世間・・・池田
桃山いろは旅館の玄関にて 朝食
食堂にて
部屋内部
昨夜の可笑しな就寝風景 伏見稲荷大鳥居
千本鳥居 本殿まえの狐像
   
京都駅に内コンコースで
東寺脇門    
プレハブの仮本堂の横の鐘楼前にて 東寺!

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